野人と行く限界ギリギリの無謀な旅Ⅳ【岩木山登山】ノープランで行くロックンロールな旅
2016年7月4日青森県にある岩木山に登ってきました。しかし我々は当初東北に遠征するつもりは全くありませんでした。
というのも甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳をテント泊(1泊2日)で登るというとてもスタンダードなテント泊登山をするはずでした。そして出発の日、翌日の天候は雨である事に気づいていた私は「これは今回もプラン変更だなぁ」と思っていました。
今回の旅のメンバーは当ブログの登場回数のトップ争い?を繰り広げているsea-nov氏と野人ハッシーと私の3人旅なのですが、こうなってくると無難なプラン変更という事はまず無いでしょう。
sea-nov氏&やけん「東北エリアはまだ天気良さそうだけど・・・」
ハッシー「では岩木山でも行きますか!青森なら行ける距離です」
だよね!この方そういう事さらっと言うよね。
てなワケで無計画もいい所ですが弾丸ツアーが幕を開けるッ!!
岩木山は別名津軽富士とも呼ばれるほど綺麗な山容をしており、「山」という漢字はこの岩木山の形からきていると言われているそうです。
標高は1625mと青森県最高峰のこの山は日本百名山にも選ばれている名峰でもある。
話はさかのぼる事出発前夜。すっかり夏到来という事で、お祭りの時期ですね。
ちょうど、地元のお祭りがやっていたので仕事帰りに参加しました。
4年に1度この祭りは開かれるのだがこじんまりとしたお祭りである。
しっかり道路は通行止にはなっていますが。
屋台もちょこちょことある程度。ぼったくりでお馴染みのチョコバナナを買って食べようかと思ったら地面に落としました。
3秒以内に回収したので食べたら、地元の仲間に白い目で見られました。
小さい祭りですが、しっかり神輿がわっしょいしてました。次回はお前も担ごうなと言われました。
祭りの後は従兄弟の豪邸でBBQを楽しむ。
ちなみに地元で集まる主なメンバーは私を入れて4人なのだが、私以外は釣り派です。
登山派の私はこの話題になると完全にアウェーなのである。
夏といえば花火なのでちびちゃん達と遊んで楽しい夜を過ごしました。
というどうでもよい前置きの翌日、仕事を終えた我々はナワバリである北千住でハッシーと合流する。
この時点で時刻は20:00近い、まさかこれから青森までの長距離ドライブが待っているとは誰が想像できただろうか・・・いやありえるかもと思った自分が恐い。
そんなハッシーは霧島Tシャツを装備して登場しました。
彼は平気で九州でも構いませんよと言ったりするのだろうけど、今日のところは北に向かう事となりました。
正直ハッシーと行動するようになって目的地まで300kmくらいだと近いなと感じるようになりました・・・感覚が完全に麻痺しています。
ハッシーの車にはいつプラン変更が起きてもいいように山と高原地図がどっさり積んであります。
今回のターゲットは岩木山を登って、欲張りなので八幡平も軽く散歩しちゃいましょうというがっつりプランです。
車を走らせ、まずは腹ごしらえで佐野SAにて休憩。何故か残ってた写真が食べ終わった後の皿の写真というお粗末な内容なので割愛。
巨大サボテンにも見える謎の鉢植えがありました。
安達太良SAもよりました。事あるごとに無料のお茶を飲みまくるのがsea-nov氏スタイル。
ウルトラマンの自販機があったのですが、ここ以外でも見かけた事がある気がする。
これはウルトラマンティガだが、どうやら上り線の安達太良SAはウルトラセブンみたいです。
その次に立ち寄った長者原SAはゴミ箱がとんでもない事になっていた事くらいしか記臆がない。カラスでも飼育してんのか?
なんかホラーな感じの出ている花輪SAに寄りました。そうか秋田まで来たのか・・・
トイレのところにあった熊のポスターがまたホラーでした。目とか明後日の方向を見てるけど大丈夫か?
比内地鶏は焼き鳥を手に持っているという普通じゃ考えられない神経の持ち主でした。
プライドとかは無いんでしょうか?
秋田犬潰してるやん。なんでもありか。比内地鶏恐るべし・・・
とまぁ、私がくだらない写真を撮りながら進んでいるといつの間に空が明るくなってきました。またもや完徹登山なんだな?そうなんだな?
無数の虫を蹴散らしながら進んできたハッシーのデスマシンは、青森県に突入していました。いつの間に!!!私が睡魔に勝てず落ちていたという事なのか?そうなのか?
なんか変わった形の建物が見えたので写真撮りました。空も雲が多めだけど青空も見える。遠くまで来た甲斐があった。これは山頂からの展望も期待でき・・・
ん!?なんだあのう⭕️こみたいな雲は・・・
もう一度言おう。なんだあのまき⭕️そみたいな雲は・・・
時間が経てば流れるかもしれないので、とりあえず行ってみましょう。
すごい気になる山菜料理のお店の前の道路を挟んだ墓地の前の広場に車を駐車しました。
今日の登山のスタート地点である岩木山神社に到着したのは5時50分でした。
よくここまで来たもんだ。
ひとっこひとりいない神社の鳥居をくぐって本日の登山開始である。
ここでコースタイムの紹介です。
5:54岩木山神社→6:55カラスの休場→7:59焼止りヒュッテ→8:53錫杖清水→9:30鳳鳴ヒュッテ→9:50岩木山山頂→10:24山頂出発→11:19八合目駐車場
行動時間5時間25分(休憩時間40分)
ピストンせずに八合目からバスを使うプランを閃いた為、こんな行程となりました。
御神木ごしに差し込む光が眩しい。でも山頂はなんであんな残念な事になっているんだ。
神社の境内をまずは目指し歩きます。一体どこに登山道の入り口があるのでしょうか?
神社に行くとたまに見かける八の字にくぐるとご利益があると言われるアレである。
もちろん登山祈願でくぐってから進みます。
「鼻息の荒さだったら負けねえぜ〜」と言ってそうな狛犬がいました。
朱色の立派な門は岩木山神社楼門といい、1628年に建てられたものらしいです。
そんな国の重要文化財である楼門の奥へと進みましょう。
実はこの楼門にも狛犬がいるのだが、これがまた変わり者で不思議なポーズをとっている。
なんと柱の影から外を覗き込むように作られている。
楼門をくぐると岩木山神社中門が姿を現わす。極彩色の彫刻が雅な立派な門である。
さらにこの先に奥門があるらしいのだが、朝早いからなのか閉まっていました。
この中門の脇にある御神木の横に登山道がある。
神聖な山なので登拝道と呼ぶのが正しいみたいですね。
この神社からの登拝道は百沢登山道(奥宮登拝道)と呼ばれ古くから修験道として歩かれてきたそうです。
山頂の標高が1625mで現在地が230mということは標高差1400mとなりますね。
すぐに忘れることにしました。
さあ登拝道を行きましょう。
狛犬がこれから進む修行の道へ我々を送り出してくれているように見えた。
平坦な樹林をまっすぐ歩いていく高度を上げる気配は今の所ない。
鬱蒼とした樹林ではなく空の面積が広い精神面に良い樹林帯が続く。
灯篭が道の脇に等間隔で置いてあったり山岳信仰の山って感じがしますね。
なんて思っていたら謎の建物が出てきました。
あれ??舗装道に出てしまいました。一瞬どういうことなの?と思いましたが道はこれであっています。
目の前の公園のような広場に山頂への道が続いている。
宝くじの売上金で桜が植えられているようですね。私が寄付した桜はどれでしょう?
テントを張っている人がいましたが、ここはキャンプできるのかね?
なんかまた建物が見えてきた。あんまり登山してる感がまだでてこない道のりである。
どうやら建物の中を通り抜けるようだ。
この時期はちょうど各地で熊に襲われる人が続出し死亡事故なども発生してかなり話題になっていたこともあり熊への警戒心はいつもより高かったと思う。
謎の施設を通過すると、、、
スキー場だったのね。リフトが目の前に現れました。
視界が一気に開けたことにより、山頂の展望が絶望的な事を再認識することになりました。
ゲレンデ中腹から振り返ると雲がかなり低い位置に形成されている。
ゲレンデを登り続けると左手に登山道の入り口がありました。
まずは標識にも書いてある焼止を目指します。
先ほどまでの開放感のあるエリアはいつもの樹林帯に変わりました。
まだまだ新緑が気持ちが良いですが、ここから辛く長い登山道の幕開けとなった。
七曲という地点。何もない、、、
ただの樹林帯ならまだしもここは道幅も狭く圧迫感のある為、苦痛な樹林帯の条件を満たしていた。熊も出そうだし逆の意味で完璧な樹林である。
葉っぱが雪印みたい。
紫陽花みたいな花が咲いていた。ここの山の花の名前が全然分からん。
山紫陽花の仲間だと思う、甘茶とかかな?
暗く狭く熊が出そうな樹林エリアもこの土地を洪水から守る為の大事な森林なんですね。文句ばかり言ってはいけませんね。
修験道だし看板にも苦行の道と書いてあったしね。
展望も無いので毒キノコを探したりして暇つぶし。
その通りですね。そして岩木山の標識はかなり立派ですね。
この標識の裏側にはカラスの休場という文字が書かれていました。
カラスが休むような場所なので特に何も無いですが。
修行の道はまだ続く、狭くて先も見え無いので曲がった先に熊がいたなんて事にもなりかねない。先頭を歩くsea-nov氏は神経をかなり使っていたに違いない。
しばらくすると展望が開けたところに出た、岩木山もしっかり見えている。
ガスが少し飛んだようだ。これは山頂に着く頃には、、、と期待せずにはいられない。
この開けたエリアは姥石と呼ばれる場所でこのように神聖な岩が鎮座している。
生い茂る木々に飲み込まれそうな標識、焼止ヒュッテはまだまだなのか??
焼止ヒュッテまでの道のりは一本道なので道に迷うような所は一切なかったが、単調で変化の無い樹林をただただ歩くので飽きてしまいます。
太陽が雲をかなり散らしてくれたようですが、樹林の中は風もなくかなり蒸し暑かったです。
火山の雰囲気が全く無かった道もようやく岩が現れ始めました。
ミヤマハンショウヅルがありました。文字通り花の形が半鐘に似ている所からつけられたそうです。
長い樹林帯もようやく終わりを迎え右手の景色が広がる。
眼下に町や田畑が見えます。よくここまで標高を上げてきたもんだ。
ちなみにこのお山、楽をすれば車で一気に高度を稼ぎリフトも併用すると実に簡単に登れます。山頂まで1時間くらいでいけるんじゃないですかね?
剣豪のように無念無想の境地に達しようというわけでは無いですが、修行の道を登ってきた方ががっつり登山したなと満足度は高い。
高ければ高い壁のほうが登った時気持ちいいもんな♪と歌うのも納得です。
要するに自己満足です。リフトで楽しても標高0から登っても自分たちが楽しめたのならそれで良いと思います。最初から最後まで楽しめなかったらきっと登山をしてないだろうし、こうして登り続けてるのが登山を楽しんでいる証明であったりする・・・て雲海すごっ!!
神社から歩き続ける事2時間、焼止ヒュッテに到着しました。
中には三段ベッドがあり6人くらいなら快適に過ごせそうです。
決して綺麗ではないけどね。
とりあえず焼き菓子派の私はファミマでゲットしたプレミアムバウムで小腹を満たす事にします。
小休憩の後、再び山頂を目指して歩きます。
山頂までは2時間10分となっています。ようやく半分きたというところか。
これは激アツ!!クワガタのメスを発見しました。虫は嫌いですが、カブトムシとクワガタは少年期の頃は2大昆虫スターでした。
さてここからが岩木山の懐と言ってもいいかもしれません。
登山道が火山特有の岩場に変わります。
今年は雪が少ないのでこのあたりはそのまま歩けますが、この時期焼止めヒュッテからは雪渓が続くので軽アイゼンは最低でも必須かもしれません。
沢が流れているのでその横を巻きながら登っていく。
左へ迂回、それだけだが立派すぎる標識。文字彫った人ご苦労様です。
雪渓は残っているのですが、登山道脇にある程度でした。
今年は雪少なすぎですねホント。
ミチノクコザクラ発見!!これは嬉しい。岩木山の特産種であるこの花にお目にかかれて良かった。
登るにつれて水量は少しづつ多くなっていく。
水はキンキンに冷えていて気持ちいいが、長い時間はつけていられないぐらい冷たい。
フキノトウみたいなのが咲いてたので調べてみたがフキノトウじゃない・・・
じゃあこれは何??
登山道に咲くミチノクコザクラに癒されつつ高度を上げていく。
振り返ると下界が遥か遠くに見える。もう山頂を覆っていた雲もいない。
楽しくなってきた。
傾斜が急になり、場所によっては全身を使って登っていきます。
難易度はとくに難しいところもなく危険箇所もありませんでした。
雪渓があったらどうなるかわかりませんが、、、
雪溶け水が小さな虹を作っていました。
空が近づいてきた。標高差約1400mは伊達じゃない、足の乳酸がたまるたまる。
時間的に町の人々は通学や通勤している時間でしょう。仕事がらその時間は寝ている事が多いですが。
ミチノクコザクラは所々こうやって咲いていて、我々の目を楽しませてくれた。
これを見れただけでも来た甲斐はあったというもの。
それにしても青森まで来てそのまま登山できてしまうもんですね。少し前の自分じゃ考えられない行動力ですね。宇宙人に誘拐されて頭の中いじくられたんじゃないかと時々思ってしまいます。
多分これはオオバキスミレですね。この大きな葉が特徴的でそれに比べて小さなかわいらしい花をつけます。
ミチノクコザクラが沢山咲いている。そういやここまで誰にも会わないがみなさん8合目からリフトで登ってきてるのかな?
まだ溶けきっていない雪渓が出てきます。下は沢が流れているので、踏み抜くとかなり危険です。なるべく雪渓を歩かないように進みます。
右手に見えてるこんもりしたところが山頂でしょうか?大きな岩がゴロゴロとあるのが見えます。
痩せて今にも崩れそうな雪渓の脇を岩伝いに登ると標識が出てきました。
錫杖清水に到着しました。山頂まで1時間ちょいの所まで来たのか。
ここの水場は勢いも強くしびれるくらい冷たい水が噴き出していた。
雲ノ平のテントサイトの水場を思い出しました。
kitasennju-yamabu.hatenablog.com
ここは恒例の水浴び開始でしょう。これが最高に気持ちいい!!
かなりの冷たさにかき氷食べた後みたいにキンキンします。もちろん飲んでも美味しいです。
この錫杖清水からは雪渓が豊富に残っているので雪渓歩きになります。踏み跡が無いのでここをそのまま登ってしまっていいものなのかかなり迷いましたが結果的には正解でした。
雪渓はなかなかの斜度で登りごたえ抜群ですがキックステップでも登れました。
軽アイゼンがあればもう少し楽なんでしょうが。
雪渓を突破すると再び岩の登りが始まります。正面に岩の要塞みたいなものが見えています。
次のチェックポイントである種蒔苗代にたどり着いたのは登山口を出てから3時間半くらいの事でした。
種蒔苗代というのはどうやら池の名前のようです。この辺りもミチノクコザクラが沢山咲くようですが、まだまだ少ない様子。
ここまで来れば山頂もそう遠くはない。足取りも少し軽くなった気がする。
池の脇にある道を登った先に鳳鳴ヒュッテの屋根がちらりと見えてるのが分かります。
山頂に一番近い避難小屋なのでご来光見たりする場合はここに泊まるのが良さそうです。
澄んだ池の水に太陽の光がキラキラと乱反射しています。
上から眺めるとこのような感じです。帰りには通らないのでこれで見納め。
リフト乗り場と山頂への分岐があり、登山客がこの辺りからかなり多くなってきました。そして下から来た我々にやたら「ミチノクコザクラは咲いてた?」と聞いてきました。やはりみなさんの目当てもそれですよね。
巨大な要塞のような岩が目の前に現れたので登りたい衝動に駆られますが、ここはグッとこらえて山頂を目指しましょう。
鳳鳴ヒュッテ前は休憩している方々で大混雑していました。
昔、高校生の遭難事故がありその翌年に建てられたそうです。高校の名前がそのまま小屋の名前となっている理由でもあります。
山頂への道の中腹から振り返るともうそこはドラクエの天空城のような景色が広がっていました。オープニングのファンファーレが聞こえてきそうだぜ。
写真の右下に見えるのは8合目の駐車場ですね。左上は9合目リフト乗り場です。
一度鞍部に出ます。
ここに夢のカプセルなるものが、、、タイムカプセルでも埋めてあるんですかね?
ただでさえ忘れ去られやすいタイムカプセルをこんな辿り着くのも大変な所に埋めた日には二度と掘りおこす事はないだろうな。
再び山頂直下の急登が始まる。
山の斜面には奇岩が点在していました。竜の角のように見えますね。
すっかり山頂を包んでいた雲の塊も消えビクトリーロードとなった登山道を進む一行。
キノコ雲のようなものが見える稜線は世界自然遺産である白神山地である。
急峻な道程の前に広がる雲の絨毯に心踊らせる。
あの鐘は??
9:50 岩木山の山頂に到着です。
立派な山頂標識が埋め込まれています。標高差1400mだとかなり登りごたえがありました。
三角点も無事にゲット。
山頂からの景色に一同テンションもあがるあがる。
雲海が一面に広がっている。初めて見るものでもなく何度も見てきた雲海だが、やはり見れると嬉しいよね〜。
心の句が山頂に刻まれていました。
私もここで岩木山あるある川柳でも、、、「岩木山、下山後立ち寄る、ひげ奴」
山頂にも社務所のようなものが建っていました。もう一つはトイレかな?
8合目からだと簡単に登れてしまうので観光客向けでもあるのかな?
もちろん登山靴のがいいと思うけど。
山頂にはこんなものまで!!これはテトリスのブロックの中で私が一番好きな棒のやつじゃないですか!!
鳥居があるのですが、その先はガスガス結界が張られておりちょっと神秘的な感じがしました。
改装中の看板もあったりと色々なものがそこらかしこにある所が日光男体山ぽいですね。
それにしても綺麗な雲海ですね。登る前はどうなることやらと思っていましたが蓋を開けてみれば大勝利と言った所でしょうか。
思いつきで青森県に行ってみるもんですね。
私も喜びの舞を踊って岩木山を全力で楽しみました。
曇天だろうが晴天だろうが結果おバカな仲間たちと登る山は楽しい!
展望のない時に山に登るのは愚かだという人がいますが、本人達が楽しめたと思えたら暴風雨で展望なしの登山でも登る価値があったと思います。
sea-nov氏も十八番であるGLAYの TERUのポーズで絶景を堪能していました。
雲海のオーディエンスに会場ではなく私達のボルテージも最高潮に達していました。
もうその手にはギターを持っており北千住山部のライブ会場となっていたに違いない。
「俺たちの魂の叫びを聞けぇぇぇぇぇぇ!!」
この雲の先には北海道があるんだろうな。
生まれてこの方、未だ未踏となっている地域である。
リフト方面からどんどん登山者が登ってくるので山頂は終始賑やかでした。
みなさん杖を持ったご年配なので、内◯裕也にしか見えませんでした。
ロックンロール!!!
山頂からのフォトジェニックな景色を存分に楽しんだので下山を開始します。
正直来た道を戻るのも嫌なので名案を思いつきました。
「8合目からバスが出てるからそれに乗れば岩木山神社に行けるんじゃない?」
お天道様も「バス使っちゃいなよ!」と言っていたのでそうしましょうかね。
続々と山頂に登ってくる方々、地元の小学生も遠足なのか集団で登ってきていました。
先生の方がバテバテで「私のことはほっといて先行ってください」と言っていたのが印象的でした。子供の体力は無尽蔵ですね〜感心感心。
リフト方面に向かいますが、ケチな我々はリフトを使わずに歩いて8合目に下山します。それぐらいの体力は残ってるっつーの!
リフト乗り場が見えてきました。
左の道を行くとリフト方面、我々は右の樹林帯を進みます。
ここがまた狭くてどこですれ違うんだ?と思ってしまうような道でした。
25分くらい歩くと8合目に到着です。
9合目のリフトを使うとここに戻ってくるようですね。
ビジターセンターがあるのでバスの時間を見に行きます。
IWAKI 1625と、まるで渋谷109を意識してるとしか思えませんねぇ。
え?違う??
靴の洗い場にはカエルが大増殖していたので苦手な方は靴を洗うのは諦めましょう。
すっごいタイミングでバスが来たのですぐに乗り込みます。
これを逃したら2時間くらい来なかった気がします。
このバスは岩木山神社に直通ではないので、嶽温泉で別のバスに乗り換えました。
バスの車窓から見える岩木山も漢字の「山」の形をしていました〜。
無事に岩木山神社に戻ってくることができました。神社の売店でごへい餅を食べて次の目的地へと我々は向かうのであった!
◎まとめ◎
岩木山はその美しい山容から地元の人々に愛される山でした。
お手軽に山頂を目指すことも出来れば、我々の歩いた修験者の道もあり他にもルートがあるので自分の体力や時間に合わせて登ることもできます。
ミチノクコザクラという特産種が見れるのもこの山の醍醐味であり、この時期に登る方の多くがこの花を目当てで訪れているのだと思います。
見晴らしの良い山頂からは白神山地や鳥海山、そして北海道が見えたりするそうです。
この日は雲海により見えないものが多かったですが、それでも大満足の山行となりました。
是非、東京都民の方は弾丸で青森を訪れてみてください、、、とは言えません笑
思い立ったらロックンロールな弾丸ツアー次回へ続く。