【安芸小富士】【似島一周】広島の悲しき記憶残る似島の優しき人々と静かな時間。
お久しぶりです!やけんです!
ちゃんと生きてます、、、知人や友人、近所の野良猫からブログ更新まだ〜??
との催促をいただきましたのでおもいおもーい腰をあげることにしました。
中途半端に終わってた広島編から再開させていただきます。
それでは後編いってみよー!!!
三倉岳登山を終えた私の次なる目的地は島登山であった。
利尻島で島登山の良さに目覚めてしまった私は広島の離島の多さに魅力を感じていた。
その中でも比較的簡単にアクセスできる山として候補に上がったのが、
似島(にのしま)であった。
似島には安芸小富士(あきのこふじ)と下高山(しもたかやま)の二つの山があり今回は安芸小富士を登頂してきました。
標高は278mとお手軽な登山ですが離島ということもあり山頂からの展望は瀬戸内海を一望できるそれはすばらしいものだった。
2月3日早朝、私は路面電車に揺られていた。
フェリー乗り場のある広島港を目指します。
広島港から似島行きのフェリーに乗ります。1〜2時間に1本と本数はそこそこあります。値段も片道440円と手軽に離島へ行けるのも魅力ですね。
別途160円で自転車を持ち込んだりもできますよ!
のんびりと船旅を楽しみましょう、、、と言いたい所ですが20分ほどで到着します。
似島の簡易マップもゲットしたので到着までの時間で勉強してました。
早々に似島上陸となりました。
人の気配がありません、、、し、静かでいい所だな、、、
似島は小さな島ですが、ゆるキャラが4体もおり土地の規模に対してのキャパシティーを遥かに越えていました。
レンタサイクル(ママチャリ)もあります。
似島公民館の窓口で借りることができます。
しかし気をつけて欲しいのはコインロッカーの類は一切島にはありません。公民館の男性職員の方に無理言ってノートパソコンを預かってもらい荷物を軽量化させてもらいました。
すごく丁寧に対応していただきこの場で御礼申し上げます。ありがとうございます。
レンタサイクル(ママチャリ)でちびっこひろばを目指します。
写真には写ってませんが子供達が元気に遊んでました。そんな広場に自転車を停めて出発です。写真の茶色い壁のお家と右隣のお家の間に道がありますのでそこを進みます。
それでは本日のコースタイムです。
9:20 ちびっこ広場→9:52安芸小富士→11:03ちびっこ広場
行動時間 1時間40分 (休憩時間30分含む)
民家が所狭しと並ぶ細い裏路地を道なりに進んでいきます。
正面の上り坂を進みます。
一応、標識もありますし、迷うような所はとくになし!
道が登山道らしくなってきました。それでも足元はまだ人工的なに作られた道が続いている。
下高山登山道の分岐がありました。
ここからは安芸小富士までは、ほぼ1本道なのでまず迷うことは無いでしょう。
たけやぶやけたでお馴染みの竹藪を進んでいきます。
ここでまさかの8人くらいの集団に出会います!
マジか!!安芸小富士大人気じゃん!!!っと思ったらボランティアで登山道の整備をしている一行様でした、、、
危ない枝などを刈り払いしていくおじさんとおばさんを追い抜き先へと進んでいきます。
おじさん、おばさんを上り坂で追い越すと平坦な道になりました。
小さくて静かな山ですが標識もしっかりしておりのんびりハイキングを楽しめます。
クマも流石にいないでしょうね、、、
山火事注意の名物キャラの火消しリスもこの小さな島でのんびりしてました。
最近は山火事よりSNSの炎上の方が多いので頑張って下さい。
更に奥へと進んでいく。
ところどころで、地面の雰囲気が変わります。
こんな小さな島の小さな山でもこれだけ変化の富んだ道なのね〜。
高度が上がってきたのかチラチラと見える瀬戸内海。
ノートパソコンという現代の足枷を役場に預けてきた身は軽くサクサクと山頂を目指す。道もほぼ一本道で迷う心配も無いかと思います。
開けた場所から別の小島が見えました。
さらに奥へと進む。
山頂まだ〜??早くしてよ〜!って思ったそこのあなた!!
瀬戸内レモンでも絞ってなさい。
眼下に港が見えます。
木の枝が邪魔してますが、かなりの絶景です。
いいから山頂の景色を見せてくれ!!と思ったそこのあなた!
牡蠣でも潜って獲ってなさい。
と言ってる間に最後の直線まで来ました。
山頂に到着です。
そんなに広くは無いがお昼ご飯食べたりするスペースは十分です。
古くなって一部読めなくなった小富士看板。
広島港から船で20分程の場所なので市街地がよく見えます。
ちょっと雲が多いけど景色は良好。
遠くの山々はガスがかかっているのが分かります。
小さな島がたくさんありちょっと日本三景の松島を思い浮かべました。
何かがあったであろう台座のようなもの。
戦時中に砲台でもあったのでしょうか?
ここはそんな戦争の記憶が残る島なんです。
島の周囲にある板は牡蠣筏(かきいかだ)と呼ばれ養殖に使われています。
ここでも三角点を無事にGETです。
広島湾内には大小さまざまな島があります。
この2つの島は上から見ると「!」マークに見える。
この赤い小さな塔は灯台の代わりのようなものですかね?動いているかは不明です。
ベビースターを食べながらしばしの休憩。
「!」びっくり島方面の天候がどんどん悪くなってきました。
空が暗い、、、
登山道メンテ隊の皆様が到着しました。
おばちゃんから少し早いバレンタインチョコレートをいただきました。
おばちゃんありがとうございます。僕は元気にやってます。
埼玉に住んでたことがあるというお兄ちゃんからもちんすこういただきました〜。
ありがとうございます〜。
と、仲良くなったので記念に一枚撮りました。
お兄さん元気ですか?僕は変わらずやってます。
そんなこんなで山頂でワイワイキャッキャウフフしてると真っ暗な雲からみぞれが降ってきました。
寒いので撤収します。
優しくしてくれた皆さんに別れを告げて駆け足で山を下っていく。
島登山は低山でも海に囲まれていて本当に眺めが最高です。
もう少しゆっくり下山したいのですが、雨が強くなってきました。
小さな島の登山道でも日々整備をしていただいてる方々のおかげで道迷いの心配はありませんね。慌ててる時ほど見落としたり道迷いの原因になりますからね。
農民一揆の象徴とも言える竹槍でお馴染みの竹林を抜ければゴールはすぐです。
自転車を停めた公園まで戻ってきました。
雨が強いのでとりあえず役場へと逃げ込みます。
役場の方からノートパソコンを受け取ってレンタサイクルを返しました。
この雨じゃ仕方ない。次のフェリーで撤収だ。
帰り支度をして外へ出ると、、、
晴れとるがな
慌てて、役場に戻り再び自転車を借りました。
島を1周するぞー!!
島内一周の前に神社に参拝に行きます。
急な石段を登っていきます。
この神社は竃(かまど)神社と呼ばれ、海上の安全と家門の繁栄を祈念して建てられたそうです。
人っ子一人いないので静かなものです。ん?
こ、これは突撃となりの晩御飯でお馴染みのヨネ、、、違うか~!!
ここの狛犬もかっこいいね。
小さな島を見守っているようでした。
島を一周するのにあたって行動食は必須である。
食料調達といえばここ!平田商店である。(知らんがな~)
菓子パンゲット!!
港のそばを駆けていく~
ん~最高!!
本土から来た学生さんがマラソン大会してました。
がんばれ~!えいえいおー!
海に沿って道がありますが狭い、、、
車は厳しそうね。
ところどころ、砂浜に下りれる場所もあったりします。
落石の注意を怠るとこうなります。
荒れた道を走る。
疲れたら少し止まって景色を眺めるもよし!
のんびりと静かな時間を過ごす。
山頂から眺めていた牡蠣筏がこんなに近くに、、、
建物が見えてきました。
似島学園内には二宮金次郎ではなく後藤新平という方の像がありました。
政治家の方で、検疫の実施に尽力された方だそうです。
この島には戦争の帰還兵が疫病にかかってないかを検査する検疫所の遺構が今も残っている。
似島学園脇を通過していきます。
さっきまであそこに居ました。安芸の小富士方面を望む。
大量の貝殻が保管されています。
私は分かってしまいましたよ、、、
相当なコレクターだな!!間違いないっ!!
貝殻で壁ができちゃってます。
今度は大量の砲弾が、、、
海賊船がきてるなこれは!!間違いないっ!!
ほらね!
ウォータースライダーが見えます。
これは似島臨海少年自然の家海水プールで、プール遊泳可能期間外はカヌーを体験することも可能です。
平和養老館の前にあるのは宇品駅のプラットホームの一部で移設されたもの。
軍港とされた宇品駅、戦争を忘れないために深く関わりのあるこの似島に移設されたそうです。
これは馬匹(ばひつ)検疫所焼却炉跡で検疫所自体は南にありこの焼却炉もここに移設されたものです。
広島原爆投下の際にも第二検疫所に運ばれ亡くなった方々を火葬するのにも使われたそうです。
島のいたるところにこのような遺構がたくさん残されています。
時間の関係上すべてを周ることはできませんでした。
公園内にあるクスノキの大木は樹齢100年を超えており「くすの木じいさん」の愛称で親しまれています。
戦争の恐ろしさも見てきたくすの木じいさん。
今は平和だよ。こんなふざけたブログが書けるくらいに、、、
多くの遺体が流れ着いたであろう海岸も今はきらきらと水面を穏やかに揺らしています。
もう少し長居したいのですが、帰りのフェリーの時間もあるので先を進みます。
もう昔すぎて記憶が薄れてますが、似島のもう一つの登山スポットである下高山方面だと思います。
近くで牡蠣の養殖を見れました。
味のあるコーヒーハウスDRYは本日終了してましたが、中からカラオケで盛り上がってるのが聞こえてましたよ!!!
バイカー猫もこの島の名物に違いない!
お気に入りの指定席、気持ちが分かります。
ゲームにハマって毎日長時間プレイしてたら私が座ってたカーペットの一部がハゲました。同じですね。
無事に1周することができました。
第一次世界大戦後にドイツ人捕虜として連れてこられたカール・ユーハイム氏がこの地で焼いたのがバームクーヘンと言われてるそうです。
フェリーの時間まで少しあるので似島観光案内所に立ち寄ることにします。
中ではおばちゃんが瀬戸内レモンのマーマレードジャムとはちみつ漬けをふるまってくれました。
疲れた体にレモンが染みます。めちゃくちゃ美味しかった~。
コーヒーまでごちそうになりました。
すごくアットホームな案内所ですが、苦労も多いそうです。
島を盛り上げるために若いボランティアの方に来てもらうそうなのですが、長く続かず島を去っていく人が多いそうです。
泊まれる宿もこの時は島内に1か所しかなかったのを覚えています。
大きいホテルの廃墟があったのも記憶に残っている。
みんなが手軽に泊まれるような場所も用意したいとおばちゃん言ってたな。
時が経ちすぎて更新が遅くなりましたが、今は観光案内所も立派な看板が出来上がっているのをネットで拝見しました。
少しずつ盛り上がっていることを祈っています。
似島とお別れです。
フェリーに乗り込みます。
おばちゃんにお土産のお手玉とみかんをいただきました。
ありがとう似島、、、とても静かな時間を過ごせました、、、
この時までは!!
似島学園側の乗り場からマラソンを終えた学生の団体が乗ってきてもみくちゃにされました。
座敷エリアでのんびりしてたら、完全に囲まれました。
女子学生、女子学生、私、女子学生、女子学生、女子学生、、、こわい。
◎まとめ◎
似島は戦争の度に様々な用途で利用されてきました。
似島は戦争の悲惨さ恐ろしさを後世まで伝えていく為に日々、活動を続けています。
様々な遺構が存在し、戦争を身近に感じる場所は今後も大事に残していくべきだと思うところです。
島の人々のやさしさに触れ貴重な体験をすることができました。
この場をもって御礼申し上げます。
あっ!!!もちろん安芸の小富士も良い山でしたので立ち寄った際はぜひチャレンジしてみてくださいね。
ではまた3年後に更新します。(多分)