野人と行く限界ギリギリの無謀な旅エピソードⅢ〜恐竜博物館と五芒星を完成させる旅~
我々が四国に来たのには山を登りにきたのももちろんなのだが、もうひとつ目的があった。
前回のハッシーとの旅で伊吹山を登った時に訪れた、熊野本宮大社と伊勢神宮の二つの神社。たまたま訪れただけなのですが、ネットを調べていると興味深い事実が判明したのです。
そんな古き時代の人々が作り上げたミステリーを不思議発見するとかしないとか、な旅がはじまります。
意外とぐっすり寝れた我々は地図を広げ目的地をチェックすることに。伊吹山・熊野本宮大社・伊勢神宮と前回の旅でたまたま訪れた地域ですが、そこに前日に訪れた伊弉諾神宮と皇大神社を点としてそれを直線で結んでいくと驚きの事実が。
この5点を結ぶと五芒星が完成しその中央に平城京が鎮座しているという。
平城京を守護する結界陣とも見て取れる配置に昔の人はすごいなぁと感心せずにはいられない。
というわけで最後の目的地である皇大神社へと車を走らせます。
悪天候の観光は慣れっこです。標高が高いのかはたまた盆地なのかガスがすぐそこまできていました。
田舎に帰省しました。とFacebookにでも投稿したらみんなが信じてしまいそうな静かな村へやってきました。朝も早いので静まりかえっていました。
なんかいい感じの電車が走ってました。静かな農村の風景に列車の音が響きわたります。
五芒星の最後の目的地である皇大神社にやってきました。今まで訪れた各神社は、観光地としても有名で人も多かったりしましたが、ここはとても静かでした。
日中はどうだかしらないが。
鳥居をくぐり奥へと進んでいきます。
静けさと霧がかった雰囲気が幻想的な参道を進んでいく。
苔の覆われた立派な木があったりします。
先にそびえ立つ巨大な木がこの神社の歴史を物語っているでしょう。
霊泉があったりします。ちょっと白く濁っています。子供の頃に家で出てたカルピスの濃度と同じくらいですね。友達の家で出る濃いめのカルピスに衝撃を受けたせいで今も意味不明な駄文を書いてしまうのでしょう。
木から木が生えていました。新しい生命の誕生です。
神社の神主さんもすでに出勤済みでした。ごくろうさんです。
皇大神社は天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)を祀っており、今の伊勢神宮に還ってしまった後も、元伊勢内宮などと呼ばれ地元の方が天照の御神徳を得るために親しまれているそうです。
龍灯の杉と呼ばれる推定樹齢2000年と言われているが、一度火災に遭い無残な姿になってしまったが、それでも生き続けているそうです。木々の生命力は本当に凄まじいものですね。
ONE神社ONEさざれ石と言ってもいいのではないかと思い始めた今日この頃。
池があるのですがサンショウウオみたいなのが沢山泳いでいました。
とにかくたくさんいました。
カエルの卵がすごい気持ち悪い。タピオカに似てるって本当ですね。
本殿でお参りをします。
ここでもしっかりと登山祈願をします。のちのちのとある登山を最高の天気で登れたのはこの時回った神社のご利益だったのかもしれません。
茅葺屋根の高床式倉庫みたいなものがありました。
ねずみ返しもあって安心だねとsea-nov氏とどうでもいい話をしてました。
これにて五芒星のポイントを全て回りましたが何か変わったかと言われればわかりませんが、妙な達成感を感じつつ来た道を戻ります。
きっと我々のステータスの隠しパラメーター的なものが上昇したに違いない。
お受験の合格祈願で有名なんでしょうか、比較的新しい絵馬がありました。
田舎(ばあちゃん家)が自宅から徒歩で3分の所にある私としては、こういった所を田舎にもつのに憧れてしまいます。
巨大なミミズがあらわれた。車で轢いてしまうと胸糞悪くなるので、ハッシーの運転を外で誘導して回避しました。無益な殺生はしません。
車を再び走らせてやってきたのは大江駅、ローカルなお土産があるかもとハッシーが寄りたいとのことなので散策します。
皇大神社にいた時に見えた電車ですかね。青いレトロな電車に鉄道オタクではないですが少しワクワクしました。京都丹後鉄道というローカル線だそうです。
壁にこのような鬼の顔が沢山並んでいます。なかには鬼というよりバリ島にいる神様みたいなのもちらほらいましたが。
重厚な鬼面瓦の艶感がたまらない。
様々な鬼面瓦が一本の通り道を作っています。
鬼伝説で有名な大江町だそうです。酒呑童子の名前はどこかで聞いたことがあると思います。源 頼光が大江山に住み着いていた鬼たちを毒酒で眠らせ寝込みを襲い退治したというどっちが鬼なのかわからない伝説があるそうです。
そうこうしているうちにまた電車がやってきました。青いボディに金のラインがかっこいいですね。
これだけ見ると鉄道好きのおっさんのブログですね。そういうマニアでは決してないですが、鈍行でだらだらと遠くへ行ったりするのはすごく好きだったりする。
駅なのか観光案内所だか分からない外観ですがここはれっきとした駅である。
なかに入ると半分駅半分お土産屋な感じの室内です。
ちゃんと切符の券売機もありますよ。
キヨスクはありませんが、こんな味はうまいが、ギャグはさむいおにぎりが売っていたりします。
お店で焼いた焼き鮭のしょっぱさが白米によく合い小腹を満たすにはもってこいだったりします。
さて、相も変わらずその後のプランは白地図のようにまっさらなので、とりあえず車を走らせます。
そういや福井に恐竜博物館があるね。みたいな話になりじゃあ行こうかと急遽プランが決まりました。
途中、物凄い濃霧と空腹に遭いましたが、主に後者が原因でPAに寄り道をします。
やってきた杉津PA(下り)でお昼ご飯を食べることにします。
私が食べた日本海夕日の海鮮丼はこのボリュームで840円とずば抜けたコストを誇ります。
所詮PAの海鮮丼でしょ?と思ったあなたは日本海に飛び込んで頭を冷やしてきてください。これ、めちゃくちゃうまいですよ。ネタも新鮮でこの価格なら大満足です。
北陸自動車道を使う機会があれば是非食べてみてください。おすすめです。
海賊丼(1400円)もかなりおいしそうでした。
高速を降りてしばらく進むと巨大な恐竜が姿を現しました。
アートな恐竜のオブジェが博物館の雰囲気を出してますね。
会場は土曜日なだけあって大混雑していました。
誰か一緒に写真撮ってやれよ。
さて、内部はというと楕円状に作られた空間にお土産屋さんや展示ブースやフィリピンパブなどがあります。中央のエスカレーターを下って順路を進みます。
エスカレーター下ってる最中に天井を見上げると吹き抜けになっており、アートっぽい写真がとれました。
丁度中心で撮ると何の写真だかわかりません。恐竜よりこれを撮るのに夢中だったりする。
エスカレーターの先の連絡路を進むと謎の地層のようなものが展示されている。
カマラサウルスとかいう首長竜の化石が展示されているようです。
分かり辛い地層も上から見るとよくわかりますね。
かなりの規模なのが分かりますね。これを掘り出すのって相当大変だろうな。
私が驚いたのは、ここの恐竜の展示物が動いていたことです。
目玉であろうティラノサウルスは大きく口を開けて吠えたり、左右に首を動かしたりと子供ははしゃいでしまうレベルです。もちろん大人になりきれないおっさんもこれには大興奮でした。
骨だと本来の姿がイマイチ分からないので、ご親切に元の姿の模型も一緒に展示されていました。
これは恐竜の知識の低い私でも分かりました。剣竜と呼ばれるステゴザウルスです。
剣という攻撃的な文字が使われているのですが、植物を主に食べる恐竜だったみたいです。
対するこちらは鎧のような外装をもっている防御力の高い恐竜も展示されていました。
防御力が高くてタフだが動きが鈍い、格ゲーなどでは絶対チョイスしないタイプですね。
ユーオプロケファルスとは全長6m、体重3トンほどの中型の鎧竜だそうで、尻尾がハンマーのようになっていてそれを振り回して戦っていたそうです。
鎧竜と呼ばれるだけあって装甲のような骨格に山だったら登りたくなってしまうような形状をした棘のようなものがたくさんありました。
この博物館は42体もの恐竜全身骨格が展示されており、全部見て回るとかなりのボリュームがあります。
これを見てド〇ランポスというモンスターを思い出したのは私だけではないはず。
黒い骨格がかっこいいこの恐竜の名前はわかりません。骨格にばかり気をとられて名前を確認しないという凡ミス。
ジュラシックパークでもお馴染みの恐竜界の花形である、ティラノサウルスの全身骨格は圧巻の迫力でした。
上を見上げるとブラキオサウルス?と思われる骨格が・・・。
原始人はこんな奴等と日々やりあってたのか。
掘り出された化石は壊れやすいのか、ガチガチに固定されてたりします。
とにかくスケールがでかく、広い空間を有効に使った展示物が楽しませてくれるおすすめの博物館ですね。
順路を進んでいくと趣向がかわり動く機械仕掛けの恐竜が姿を現します。子供とかはこれ大喜びするんじゃないかな。
むしゃむしゃと食べてる姿を機械で再現しているかと思いきやお腹のあたりが動いている。
「動くのそっちかい!!」な展示があったり。
リアルに動く恐竜は大人気で大混雑エリア化していました。
首を動かしたり、大きな口を開けたり、鳴き声をあげたり、炎を吐いたり・・・はしませんが、なかなかのギミックです。
博物館の展示物が動くのはうれしいですよね。博物館て基本的に展示されているものを静かな空間で見る「静」を意識した場所だと思っていましたが、そういう所に「動」を取り入れるのも面白いなぁと思いました。
再び展示物が骨格に変わりますが、この恐竜の名前に注目です。
フクイサウルスてww
福井で見つかったからフクイサウルスて名前がつけられるのは学会あるあるのひとつではあるんだろうけど。
そこんとこどうなのよ?もっとかっこいい名前つけてあげてもいいんでわ?
こちらも福井の名を冠する恐竜ですが、ピンと立った尻尾が特徴があります。FM福井とか受信しそうな感じでした。
化石採掘場はこんなところですよ。なパネルもありました。
化石ということで石つながりなのが理由かは分かりませんが、様々な素材を集めた展示コーナーもあったりします。
カラフルな石が展示されていて、ついつい見入ってしまいます。
サンゴの模様がどうみてもマスクメロンにしか見えません。
金てこういう風にくっついてるのかと驚きました。
金属盗難でお馴染みの銅線、これを展示する意味はあったのか?
中でも目を引いたのが紫外線を当てると光る石。
青く輝く石が美しい。
一見、普通の石に見えますが・・・。
紫外線を当てると青白く光りだします。
2階から見下ろすと展示スペースの広さが良く分かります。
次のエリアに進みましょう。
陸地の生物の次は海の生物の展示スペースが登場です。
アンモナイトの化石かと思ったら、これはサメの歯の化石だそうです。復元予想図がまた斬新な提案をしていました。
このエリアの展示物も地味に可動式だったりします。
恐竜博物館、すごいです。
釣ったイワナをたくさん焼く時に便利そうな恐竜の骨格が展示されています。
実物はこんな感じであまりかわいくない。
やっと私でも知ってる化石がでてきました。
プラセンチセラスって何?て感じですがアンモナイトの一種らしいよ。
これは亀ですね。ヒレの骨が超絶ゴツい。後ろにいるのはワニか?
乾き物の代表格であるイカは、太古の時代から乾き物であった。
陸海空の空のエリアにやってきました。こういうのを見ると全部プテラノドンに見えてくる。黒人が全員同じように見えるのと同じですね。
ほらね。これも私にとってはエディマーフィーとウィル・スミスくらいの違いでしかない。
挑発のポーズをとる恐竜を無視し先に進みます。
クジラの骨格は巨大でしたが現代のクジラの骨格がどんなものかが分からないのでイマイチ感動しなかったです。
マンモスの化石も巨大で迫力がありました。となりの鹿も相当な攻撃力がある角を持っていました。
最後はヒトの展示物。恐竜は絶滅しましたが、しぶとく生き残ってしまったようで。
これが地球にとって良かったのかと問われたら・・・。
これは人類の永遠の課題でしょう。
フリースペースに置かれたまだ未開封の恐竜の骨格。
この博物館も太古の時代から動物が進化してきたように、常に進化を続けていくことでしょう。
そんな福井県立恐竜博物館を出ると雨も止んでいました。
ガスと雲が多いですが、青空も見えていたりもします。
博物館を歩きまわった後は甘いモノを補充ということでソフトクリームを食べました。
恐竜の骨格を意識して茶色(チョコレート)をチョイスしました。・・・うそです。
恐竜博物館を後にした我々は、旅の楽しみである温泉を探しに行きます。
この頃にはまた雨も降り始めます。入ろうとしていた湯の近くの駐車場が満車なので少し離れた駐車場から歩きます。傘なんて持ってない。
こんな時山用のシェルは重宝します。
やってきたのは山中温泉「菊の湯」です。1300年の歴史を誇る山中温泉、その地の人々に愛される名湯だそうです。
中はTHE大衆浴場と一言で言えてしまうような広い湯船にたくさんの人が浸かっていました。いつも入る銭湯の3倍は広かったです。
着替えを入れるロッカーには地元の小学生の美術作品が展示されていました。
博物館の次は美術館をまさか楽しめるとは思いませんでした。
ふういんされしカービーくんはここでしか見れない作品なので是非、山中温泉を訪れた際は菊の湯へお立ち寄りください。
男湯の建物と女湯の建物は別で写真の建物が女湯です。
柳が雨のお陰でいい雰囲気を出していました。雨だからこそ綺麗に見えることもあるというわけですね。
弾丸ツアーも帰宅の路に入ります。
途中で寄った尼御前SAでカツカレーを食べました。
ハッシーはハードな旅のご褒美にお高い海鮮丼を食べてました。
すっかりお土産を買うのを忘れていたので小矢部川SAにて買い物タイム。
最近新車を購入した山部マネージャーのminchさんにはウォッシャー液をお土産に買っていくと大喜びしてもらえるでしょう。
新潟方面を回り長野を通り、関越自動車道で東京方面に帰ります。
妙高も通りました。新潟エリアの山々も楽しそうなところがたくさんありそうなので今年はチャレンジしてみたいですね。
長距離の車移動により日付も変わり夜食タイムということでやってきました野人の縄張りにあるラーメン屋昇天さんへ。
お店の壁には北斗の拳のラオウの名セリフである「我が生涯に一片の悔いなし」と拳を掲げ大往生するシーンが横断幕に描かれている。
ハッシーおすすめの鶏そばを注文、鶏パイタンのこってりしたスープが体に染み込んでいくのが分かります。濃厚なスープに麺が絡み美味しい。
大満足の一杯でした。店の中は1階と2階ともに飲み屋帰りのお客さんで賑わっていました。また来たいなここ。
その後、地元の駅まで送ってもらい自宅へ帰りました。
◎まとめ◎
太古の時代に恐竜がいた頃から人類は進化し、現代まで生き残ってきたのであります。そして我々が生まれる1000年以上前にこのような五芒星を描くように都が守られてきた歴史があり、この先も人々は歴史を作っていくのでしょう。
そんな歴史の一端に触れる旅路となりました。
恐竜博物館は家族で訪れるにはオススメの場所でしょう。東京からは遠いですが、北陸は海の幸も豊富で美味しいし、温泉も多いので観光がてらに訪れてみて下さい。
四国、関西、北陸と今回も走り回ってきましたが、まだまだ野人との旅はこの先も続くでしょう。
我々北千住山部の歴史もまだ始まったばかりなのです。
恐竜博物館と五芒星を巡る旅 〜完〜