野人と行く、限界ギリギリの無謀な旅~長距離ドライブ編~
どーも。こんちゃ。やけんです。
登山について真面目に向き合うことで知られている当ブログですが、今回の記事は登山関係ないです。
てか、おっさん二人の旅行です。しかし普通の旅行ではありません。
「2連休の休みを使ってどこまで旅ができるか、限界に挑戦する!」をテーマに掲げてここまでやってきました。
連休初日を白山登頂でいいスタートを切った我々は次の冒険に出発します。
話は白峰温泉で休憩した所からはじまります。ではどーぞ。
ハッシーと風呂に入って、この後に向かう場所を決める。
そうです。白山登山の後はノープランです。ノートでいうと白紙です。
本来は近くにある荒島岳の登山口で車中泊をして、翌日に登って帰ってくる予定でした。
しかし9月17日の天気は大雨の予報が出ている為、荒島岳登山は中止にしました。
じゃあどこへいくか??
これはハッシーが、無事に私を仕事に支障の出ない時間に送り届けることが出来る限界のようです。
マジすか!?
海外の若者もビビッてしまう、クレイジーな旅のプランに戸惑いつつも、ワクワクが止まらない。
私は鳥取砂丘に行ってみたかったので2番のを選びます。鳥取県?もちろん初めて行きますよ!
東京方面に向かう選択肢が一つもないプランな所にハッシーのぶっとび具合がよく分かると思います。
駐車場を出発します。ここでひとつ寄り道をします。会社の仲のいいおじさん2人から「お前は永平寺で座禅でも組んで心を清めてこい!!」と言いたい放題言われたので、
行ってみることにします。
福井県はどのみち通り道なので永平寺に寄るぐらいは余裕と語るハッシー。
とてつもなく頼りになります。
先月の富山観光の時に福井県もいつか行ってみたいって言ってたが、まさかすぐに訪れるとは思わなかった。
おや?福井県民が何やら道端で盛り上がってますねぇ。何をしてるのでしょうか?
「かかしだね。うん。」「やつらヒッチハイクしてるよ。」
何も見なかったことにして通り過ぎました。
田園風景を楽しみながら恐竜街道を進んでいきます。福井と言えば恐竜!
恐竜博物館もいつか行ってみたいです。
やってきました永平寺。これは寺を出るころには頭も丸めているかもしれませんね。
これが永平寺か!!立派なお寺ですね!!!
ここで座禅を組んで心を清めれば、私はこのブログをやめてしまうでしょう。
それを理由にしてこの場を去ることにします。
本当は駐車料金の¥400ケチっただけです。
逃げるように車を走らせること約1時間、南条サービスエリアに着きました。
昼に食べたカップヌードル以来まともな飯を食べてないので夕飯タイムです。
どんなに祈ろうが、座禅を組もうが空腹は満たされませんからね。
ハッシーは海鮮丼、私は天丼を食べます。やっぱり日本海側では魚介類が食べたくなりますね。
夜のハイウェイを鳥取目指して走ります。
もう、出てくる看板がとんでもないところまで来てる感を加速させていく。
何度も車の中で落ちましたわ。ハッシーも少し眠そうなので休憩することに。
助手席に座ってるのも結構きついもんだと、運転手ハッシー。
私がずっと助手席で缶詰状態なのを案じてくれてるようでありがたいですね。
昔、友人を乗せて同じ様な旅をしたらしいのですが、友人の方が泣いて帰りたいと言ったらしいです。
私もハッシーに、行くからには覚悟決めてくださいね!!と言われましたが、
私は残念ながらこういう過酷なのが好きなんで余裕です。頭の中壊れとるんでばっちこいです!
赤松サービスエリアにつきました。時刻は20:40をまわってました。
「やっほー!!鳥取砂丘にこれから向かうの?頭大丈夫~??」と言ってるように見えます。
とりあえず蹴りいれときますか。
ご当地エナジードリンクなのかわかりませんが、とりあえずドーピングします。
こういう飲み物を過酷な旅で、度々飲んできましたがひとつ分かったことがあります。
大事なのは気の持ちようです。
さらに車を走らせること1時間。ついに鳥取が見えてきました。
結局ハッシーは仮眠もとらずここまで来てしまいました。
ナビは高速道路に謎の交差点を大量表示して我々の鳥取県入りを祝福してくれました。
高速を降りると砂丘はすぐそこです。鳥取砂丘は鳥取県の右端の方にあるので
鳥取自動車道を使うとアクセスがいいです。
22:50 鳥取砂丘に到着です。本当に来てしまった。
そして真っ暗です。とりあえず中に入っていきます。
ですよね~!!!真っ暗で何も見えません。残念砂丘と呼びたくなる光景です。
こうなったらマニュアルで無理矢理に光を取り込んで撮影してみましたが、三脚を使わなかったのでブレブレでした。
港の灯りが見えます。砂丘って巨大な砂浜なんだよね。
ちなみに日本一規模の大きい砂丘は青森県にあります。
興味がある方はググってちょーだいな。砂丘らしさは断トツで鳥取砂丘です。
とりあえずこれが一番砂丘っぽく撮れた気がします。満足です。
カメラのスキルはこれから頑張るのでご容赦ください。
このまま朝まで待ってもいいのですが、時刻は23:20と思ってたより早く砂丘をまわってしまったので、もう少し冒険することに。
らくださんさようなら。会ってもいないけど。
あははは。来ちゃいました出雲大社。時刻はAM1:50です。山陰自動車道をひたすら走って島根県入りです。
北千住に迎えに来てもらった時はここまで来るなんて全く考えてませんでした。
ハッシーは出雲大社は俺の庭だと言うだけあって地理がめちゃくちゃ詳しかったです。
道の駅で車を停め、明るくなるまで仮眠をとることにしました。
AM6:30 出雲の阿国像があったのね。と明るくなってから気付く。
出雲阿国は歌舞伎の原点でもあるかぶき踊りの創始者です。とウィキペディアに書いてありました。その下にはお笑い芸人の出雲阿国がヒットしてました。
出雲大社のすぐ裏にある駐車場に車を移動させて散策を開始します。
平成の大遷宮とは御神体や御神座を本来あったところから移動させ社殿を修造し、再び元の場所へ御神体にお還りいただくことらしいです。
要するにお家が出来るまで、仮住まい的な所にお引越しみたいなもんですね。
2015年の5月に御神体が帰ってきたばかりらしく大遷宮としては60年ぶりのようです。
さて、出雲大社を存分に楽しむ為進みます。
駐車場付近に石が置いてあるんですが、さざれ石と書いてありました。
国歌でもある君が代でお馴染みの、さざれ石にここで遭遇するとはね。
子供の頃この歌詞が、さざれ石が岩男に進化するポケモン的な歌だと思っていました。
さすが出雲大社!壁ひとつとっても凝った作りです。
出雲大社の映像でよく見るのがここでしょ!
神楽殿です。これはやはり行った甲斐があったというもの。
でかいです。圧巻です。てか注連縄が太っ!!!
ここまで迫力があると思いませんでした。
出雲大社なんて桃鉄のゴール地点じゃね?、なんて思ってすいませんでした。
出雲そば屋の物件買い占めてすいませんでした。
これどうやって作ったんでしょうかね?気になります。
ここで登山の安全祈願をしました。その他もろもろお願いしましたが、私の5円玉のキャパシティを軽く超えていたと思います。
神楽殿を後にして、先に進むと本殿のある広場に出ました。
大木を埋め尽くさんとばかりに巻きつけられたおみくじが出雲大社の知名度と人気の高さが、うかがい知れます。
浅草寺で2年連続凶を引いた私は、おみくじしませんでした。
本殿が立派な門構えで鎮座してました。そこのお賽銭箱の前でみんな本殿に参拝していくのですが、ハッシー曰く、そこは観光客用に作られたもので、真の本殿は別にあると言っていました。
それがこちらです。小さいです。素通りしてしまいそうですが、本来この方角に設置されているのが正しいようです。
御神体と向き合って参拝できるのがこの場所ですので、ここでもしっかりお参りして先に進みました。
再び本殿の前へ、なんと出雲大社に隠れミッキーがありました!!
夢の国の魔の手がここまで伸びていることに恐怖を感じました。
ミニ注連縄もここにありました。これでも十分立派ですがね。
毎日1票を強制させるしまねっこ。ゆるキャラ界のヒトラーともいえる独裁政治っぷりに、ゆるさは皆無、寧ろ厳しさを感じました。
出雲大社といえば大國主大神ですが、その父ちゃんでもあるスサノオノミコトのお社がありました。
ちょうど本殿の裏手の高台にお社があります。大國主大神を後ろから見守っているんですね。ええ話ですわな~。奥さんはクシナダヒメです。
人々に触られまくりでテカテカになった牛と馬がいました。
これは大國主大神が奇魂(クシミタマ)幸魂(サキミタマ)の助けを得て神性を養われ
結びの大神になる名シーンを再現しているようです。
誰ですか~??き〇たまが波乗りしてるやん!!って思った人は??
罰が当たりますよ!!!
松並木の参道を進んでいきます。
大國主大神が因幡の白うさぎを助けてあげるシーン。
ふと思ったんだが、縁結びの出雲大社に、おっさん2人できているのね。
深く考えないことにします。
兎に角、兎がそこらかしこにいます。ジャビット君を1体配置しても誰も気づかないでしょう。
もう兎はお腹いっぱいです。生きていて一番兎を見た日であることは間違いないです。
しばらく夢でうなされそうです。
謎の古代兵器?が設置されていました。出雲大社内で複数台見かけたんですが、新型のセグウェイかなんかですか?
橋を渡り参道をさらに町の方へと進んでいきます。
ここをまっすぐ進むと大通りに出ます。
出雲に来たら出雲そばが食べたい!!話はそれからにゃ!!!としまねっこも言ってたんで表参道でもある門前町を目指します。
のどぐろ食べたいですね~!!でもやっぱりそばでしょう!!
あれ?
し~~ん。
出雲そばの敷居は高かった。
朝の7:30にやってるわけないじゃん。
一ノ鳥居は見上げるほどドデカいです。四角い額の部分は6畳くらいの大きさがあるので、だれか住んでみてはいかがでしょうか。トイレ・風呂なしです。
門前まちあるきマップがあります。ただ、ひとつ分かっていることがある!どの店も絶対にやってない!!!
唯一やってるのは出雲大社前駅でした。
駅の構内はなんか教会の中にいるような感じでした。おしゃれな駅ですね。
表参道を往復して戻ってきました。
立派な入り口を通って駐車場へと戻ります。
出雲大社の住人が我々を見送ってくれるのか、ひょっこり姿を現しました。
「次はそばでも食べにくるにゃ!後、毎日1票よろしくにゃ!」と言っているようでした。
最後にもう一度神楽殿を目に焼き付けました。早々これませんから。
出雲大社を後にした我々は車を少し走らせて、裏手にあるい稲佐の浜へ。
国引き神話で有名な場所です。
この大きな岩は弁天島といいます。
昔は弁才天を祀ってましたが、現在は豊玉毘古命(トヨタマヒコノミコト)を祀っているそうです。
旅の最後は日本海を眺めて帰る。なんだこれ・・・凄く良い。
すべてやりきった感が全身を包みこみました。
しかしそんな気持ちは一瞬にして木端微塵に吹っ飛びました!!
私の最寄駅を目的地にした所868kmと表示されました。
「え!?帰れんのこれ??」
こういう時は温泉で気持ちをリセットだ!!とポジティブに考えます。
東京方面(方角だけ)に車を走らせて温泉に向かいます。
やってきました玉造温泉!!
マガタマライス??白米好きの私も黙ってしまうネーミングですね。
一度食べてみたいです。
これ見てる農家の方!!米送ってください。コシヒカリでいいです。
この像の台に小銭がたくさん置いてあるんですが、チャリで来たおっさんが普通に盗んでいきました。あまりに堂々としすぎてて呆れてしまいました。
きっと罰があたりますね。波乗りき〇たまの分の罰もこのおっさんに与えていいと思います。
10時の開店を待ってこちらの玉造温泉ゆーゆへ突撃します!
温泉卓球したいですが、翌日会社を休むことになりかねないので我慢しました。
良い風呂でした!特に露天風呂の打たせ湯が最高でしたね。
そしてポスターの内容が気になります。行ってみたいね。会社休んでいいすか?
法外な金額のガチャガチャがありました。「こんな物に騙されるかっつーの!!!」
気付けば休憩所にあるUFOキャッチャーに500円吸い取られました。
あのクレーンのアーム弱すぎだろ!!!
AM11:00 玉造温泉を出発、帰宅開始です!
そういや観光中は全く雨に降られることは無かったですね。しかし空はかなりの荒れ模様です。運が良かったな。
鳥取県といえば、百名山ブランドの伯耆大山(ほうきだいせん)があります。
山頂部分は完全にガスの中でした。
ハッシーは「今月末に登ろうかな?」と言ってました。
え?またここまで来るのか??と思いましたが、日常茶飯事とのこと。
確かに後日談になりますが、本当に登ってました!!
私も登りたかったのですが、パーキングエリアの大山(上り)で我慢することにします。ここで昼飯の予定でしたが、あまりメニューが豊富でないので移動します。
蒜山のサービスエリアで昼タイムです。牧場の高原レストランを彷彿とさせる造りになっています。中は想像を絶するくらい普通でしたが。
蒜山高原のレストランの雰囲気を真っ向から破壊する、ラーメンを注文しました。
けっこうこってり系で美味かったです。
食後に外を少し散策します。
岡山県は言わずと知れた、昔話の桃太郎で有名な県ですね。
時代は流れているのか?さる、いぬ、きじ、に遂にくじらを引き連れています。
海賊王にでもなるのでしょうか?
中国自動車道を走っていると、宝塚の文字が!思わず写真を撮ってしまいました。ここでは青空が出てましたが天気がめまぐるしく変わり続けます。
気づけば雨が激しく窓ガラスをたたきつけます。車の中でよかったです。
かと思えば、こんな立派な虹が道路に架かったりと、ドライブもバリエーション豊富で飽きる事無く走り続けます。
京都を抜けて愛知県に突入、この辺の車の運転が荒く、ノーウィンカーでバンバン車線変更してきます。危なすぎます。
19:30 浜名湖サービスエリアで最後の休憩をとりました。
長く過酷なドライブも終盤を迎えました。
肝心の浜名湖は真っ暗で見えませんでした。
眠気という波をサーフィンしつつ、地元まで帰ってきました。
最初にも言ったと思いますが、全行程ハッシーの運転です。
私は今回は完全に助手席の人でした。
ただ、ハッシーは裸足で運転する野人スタイルだったので最後までリスペクトしました。
23:13 最寄り駅まで送って頂きました。記憶に深く残る旅ができました。
野人ハッシーは、この後壊れた携帯を買い換えて奥秩父に行くと言っていました。
また必ず一緒に旅をしようとハイタッチして別れました。
◎まとめ◎
たった2日の休みでこれだけ濃縮100%オレンジジュースのような旅が出来たのは、野人の超人的ドライブ耐性の高さだからでしょう。
鳥取砂丘は明るいときか、夕暮れに訪れてみたいです。あとラクダに乗りたいです。
正直、真っ暗なので鳥取砂丘に行ったとカウントしていいのか?くらいのレベルです。
出雲大社は、建造物から何から巨大な物が多く、大國主大神の懐の広さを表しているようでした。
また、縁結びの社で有名なのでおっさんだけで行くのは良く考えてから行きましょう。
出雲そばが、どうしても食べてみたかったのでこれから出前の電話をして、届けてもらおうと思います。
野人と行く、限界ギリギリの無謀な旅。 おしまい。