高尾山って世界一の登山者数を誇る山って知ってました?
関東に住んでいれば、山を登った事があろうが無かろうがほとんどの人がその名を知っていると思います。
そんな高尾山が広島にあるというじゃないですか!!!
高尾山の記事なんて著名なブロガーさん達がこぞって書いていると思いますので、はみ出し系ブログのこちらでは広島県にある高尾山を紹介していこうかと思いま〜す。
高尾山(たかおやまと読む、たかおさんではない)は広島県安芸郡府中町にある山で標高は424.5mの低山。
高尾山の奥にある呉娑々宇山の方が知名度は高いのだが、展望は高尾山のほうが優れているので単体でも十分に楽しめると思います。
〜高尾山までのアクセス〜
2017年10月20日 広島出張を終えた私は、焦っていた。
というのも広島出張を利用して滅多に行けない地方の山へ登ろうと思っていたからである。
しかしこの時すでに広島には台風が少しずつ近づいており翌日の天気は絶望的であった、、、
こうなったら広島市内から近い低山に今日中に登るしかない!!
緊急用のウルトラCプラン発動である。
バス停を降りてからのルートを紹介、バスを降りてバスの進行方向と反対方向へ進みます。
交差点があるので、右へ曲がります。
小さい川が流れているので分かりやすいはず、このまま川沿いに歩いていきます。
私が訪れた時は、途中工事中で迂回させられますが基本は道なりに行くと良いかと。
しばらくすると水分(みくまり)峡森林公園の立派な標識が出てきました。
高尾山が見えてきました。
今日はあそこに登ります!明日は台風に打ちひしがれます!明後日は関東へ帰れなくなります!
川幅がさっきより広くなってきた、水分峡も近い。
ここを右に曲がると水分峡森林公園駐車場があります。
水分峡の番人「ぬこ様」こと猫がたくさんいました。
駐車場にはおじいちゃんが一人いただけだったのでここで登山装備へ着替えます。
管理棟があります。キャンプ場が公園内にあるので週末などは賑わうのでしょう。
見上げるとすでに太陽は傾き出しており、できることなら真っ暗になる前に下山したいところ。
少し進むと川の流れている広場に出ます。
高尾山には岩谷観音という絶景ポイントがあります。
写真左上に鳥居があるのでそちらへ進みましょう。
私は間違えて右へ行ったのでしばらく迷走します、、、お付き合いください。
石段を登っていきます。こっちにもしっかりとした道があったんだよな〜
舗装道にでますのでひたすら歩き続けると、、、
現在地の分かる看板を見ると道ずれとるやん
このブログと同様でずれまくりマクリスティ
お!滝があるので見ていきましょう。
人工的な滝でしたが、勢いもあって悪くはないと思う(上から目線)
ようやく道間違えから軌道修正ができました。気を取り直して出発!!
水分神社。
お社の横にある階段を登っていきます。
ここでバリバリの広島弁のじいちゃんと少し話していざ高尾山へ。
道迷いした時にも出会った気さくなじいちゃん、行ってくるぜ!!
コースタイムってほどでもないが一応参考までに、、、
16:21水分神社→16:56岩谷観音→17:11高尾山→17:17岩谷観音→17:55水分神社
行動時間1時間34分 休憩時間30分含む
序盤は樹林帯を進みます。大体どこも最初はこんな感じだよね〜
ちょっと違うのは広島市は海が近いため、瀬戸内海が登山道から見えるのよ。
う〜ん素敵
少し進むと東屋が見えてきましたが、すでにバテバテです。
なんせ会社のノートパソコン持って登ってますから
投げ捨てればいろんな意味で楽になれるな。
登山道の雰囲気が変化し始めました。
古〜い指導標は錆びまくっていて書いている内容も読めない状態。
岩谷観音までの距離はわずか400mとお手軽登山って素敵やん☆
(・ω・。) ジーッ
なんか熱視線を感じるなと思ったら鹿がこっちみてました。
年季の入った山火事防止看板。
中国自然歩道と書かれてます。
調べてみると鳥取・岡山・広島・山口・島根の中国5県を一周するように道があり、その総距離なんと2295kmだそうです。
日没が近づく広島市内を見渡せる絶景ポイント。岩屋観音からの眺めはもっと良いらしいので上を目指します。
登山道がスラブに変化します。
雨の日は滑るので要注意です!!
私は出張終わりに登った為、配送した登山靴がまだ届かずスニーカーで、登ってますがめっちゃ滑ります。
広島って大きい山が無いのであんまり登山のイメージが無かったのだが、見渡すと沢山の低山があるのが分かる。
これは大きな収穫である。
他にも広島には沢山の島があるので、島登山好きにはたまらない場所かと思います。
石段を登ります。パソコンを広島駅のロッカーに預けておくべきだったわ、、、
そして預けたのを忘れて関東へ帰る男!
それが私だ。
広島の山の名前は全然分からないが、もっと言えば関東の山もたいして知識ないので。
岩谷観音への石段があるので登って行きます。狭く暗い急な階段、夜は怖くて歩けないやつだな。
登りきると巨大な岩があります。
岩に彫られた観音様、他にも謎の的のような落書きもありましたが、写真撮り忘れました。
岩屋観音に到着。
思わず、「すっげー景色!!」と叫んでしまった。
2017年ベスト低山が、決まった瞬間であった。
岩谷観音はスラブの広場のようになっていて、ソロのお姉さんがのんびりくつろいでいました。
話を聞くと暇なときに登って本読んだりゴロゴロしたり流れる時間を楽しんでいるようです。
「広島の山だとここの景色がダントツでおすすめ」
と言ってました。
私もこの山を選んで良かったと思いました。
広島に住んでたら確かにここに来てのんびり過ごすのも分かります。岩谷観音の開けた景色を見た瞬間の高揚感は高山に引けを取らないものだった。
岩屋観音は戻ってきてから堪能するとして
高尾山をまずはピークハントしてきましょう!お姉さんに見送られて出発します。
岩屋観音から高尾山までの道なんですが、なめてかかると痛い目にあいますね。
ロープなどが垂れていて岩場をがっつり登って行きます。スニーカーだとちょっと危ないですね〜、、、
高度感たっぷりの崖登りを終えると小さな山頂に辿り着きました。
三角点と小さい山頂標識、展望は残念ながらありません。登ったと言う事実が欲しかっただけ!
狭い山頂は三角点と山頂標識が無ければただの登山道として通過されることでしょう。
岩屋観音へ戻ります。
謎の暗号が彫られた石、4F?
見下ろすと住宅街がすぐそこに、1番手前の山が松笠山というらしい。
岩谷観音に帰ってきました。
南無阿弥陀佛と岩に彫られてますね。
おかあさん、それはかんのんさまです。
な、なんだと?じゃあ私の母親は何者なんだ??
暮れゆく広島の街並。
ぼーっと眺めてると日々抱えてるストレスとかどうでもよくなってしまう。
何かする訳でもなく、ただ時間だけが過ぎてゆく。何故かこの景色に見入ってしまった私がいた、、、不思議な場所だ。
ここは私だけの特等席、そんな勘違いをしてしまうくらい感動してしまった。
何故かわからないがここはそういう場所なのだ、、、
いつまでも眺めていたい景色だが、真っ暗の中スニーカーで下りるのは心許ないので名残惜しいけど下山開始。
知らない土地の知らない山でひとりぼっちは寂しいもんで、下山のスピードはおのずと速くなった。
焼けるような夕陽、焼付ける脳裏。
実際はもっと暗いです。駆けるように登山道を下る。
スラブだけはスピードは出せない。
この先でさっきのお姉さんに追いつくのだが、なんと猪2頭と鉢合わせになり怖くて先に進めずいたようで、一緒に下山する事になりました。
お姉さんは広島在住の方で車で来てる為、なんと宿まで送ってくれる事になりました!
お姉さん本当にありがとうございます。
確かにイノシシとかが出てきそうな雰囲気、、、
2人で山の話をしながら登山口まで戻って来ました。辺りはもう真っ暗でした。
お姉さんに宿まで送ってもらい、受付を済ませて夕食を食べに街に繰り出します。
広島の人の優しさに感謝の一日だったな。
宿から歩いてラーメン屋を散策し食す。しまった尾道ラーメン探すんだった、、、
店内は広島カープのクライマックスシリーズをテレビで流してて皆、盛り上がってたのが印象深かった。
今日の寝床はホステルマリカ、いわゆる格安で泊まれる宿泊施設です。外国人のバックパッカーとかが泊まってるようなとこ。
最近?出来たばかりのようでかなり綺麗でした。
私個人としてはオススメかな。ここしか知らないけど、、、
カプセルホテルに近いですが、共有スペースは異人館状態でしたがそんなのおかまいなしにアサヒスーパードライで祝杯をあげた私であった。
◎まとめ◎
広島の高尾山は静かな山歩きを楽しめる登山道と、その手軽さから地元の登山者から愛されている山でした。
広島市内と瀬戸内海を独り占めしたかのように錯覚してしまう素晴らしい展望を岩谷観音から眺めることができます。
山頂までの道のりは少し高度感があり、アスレチック要素もあるので無理せず岩谷観音で引き返しても良いでしょう(山頂は展望ないので)
今回は限られた時間の中で選んだ山でしたが、広島県って良いところだなと再認識できる山行となりました。
なお、イノシシが出没することがあるので気をつけて登山を楽しんでください。
関東の高尾山も良いけど、広島の高尾山はもっと良かった、、、そんなお話でした。
広島の高尾山登山 おしまい