【奥久慈男体山日帰り登山】低山と侮るなかれ、鎖場だらけの奥久慈の奇峰へ挑む!
みなさんどーも元気ですか!サボラトリーという研究機関に所属している為、ブログ更新が遅いでお馴染みのやけんです。
2017年3月4日 奥久慈男体山に登ってきました。
男体山といえば栃木県が誇る百名山の日光男体山が頭に浮かんできますが、私が登ってきたのはその栃木県の永遠のライバル?茨城県の奥久慈男体山という岩峰である。
そこは登りごたえのある鎖の連続と低山ながら周りを山々に囲まれた奥深い景色が楽しめる山だった。
それではどーぞ!
奥久慈男体山は茨城県の北西部に位置する久慈郡大子町と常陸太田市にまたがる岩峰で標高は653.8mで日本三大名瀑の袋田の滝にもルートがつながっているそうです。
AM9:10 大円地(おおえんじ)駐車場に到着。車がすれ違えない場所がいくつかあったが運良く対向車が無く助かった、、、
駐車場はそんなに大きくないが空いてました。
登山届を出そうと思ったら、俳句ポストでした。(右のポストが登山届のポスト)
登山界の吟遊詩人達よここに集え!
奥久慈男体山のハイキングマップをここでゲットすることができました!
それではさっそく男体山登山口へと向かいましょう。
それでは本日のコースタイム紹介するけどいがっぺな?
9:14大円地駐車場→9:23一般・健脚コース分岐→11:05奥久慈男体山→12:11大円地越→12:44大円地山荘(ゴール)
行動時間3時間30分(休憩時間20分含む)
すぐに目の前にどっしりと構えた奥久慈男体山が現れます!
すぐに標識があるので男体山方面へと進みます。
集落の中を歩き登山口を目指します。低山によくあるのですが、この麓の集落歩きが個人的に結構好きだったりする。ばあちゃんちが自宅から徒歩5分の位置にある私としてはこういう田舎の風景に憧れてしまう。
男体山を見上げながら畑を進んでいく。
道が登山道っぽくなってきたら標識が登場。
左は鎖場だらけの健脚コース、右は安全第一の一般コース、後ろは、家に帰ってゴロゴロのヘタレコースです。
ここは一番面白そうな健脚コースを行きます。
茶畑のような段々畑が広がっていました。そういやラジオでたまたま大子町の宣伝をやってて袋田の滝の他にもリンゴ狩りも名物だそうですよ。
まずは木のトンネルをくぐり先へと進みます。
低山によく見られる樹林の急登を行く。
この時期は花粉が舞う時期であり花粉症の私にとっては辛い登山となることが多いです。この日はまだマシだったかな。
↓↓↓昨年は花粉によって地獄を見ました・・・そんな話はこちら。
kitasennju-yamabu.hatenablog.com
とここで第一の鎖場が登場しますが、特に問題なく突破できます。
上を向いて深呼吸すると花粉が恐いですが、空気はうまい。
なんせ約2ヶ月ぶりの登山な為、テンションはあがり心躍ります。
すると目の前に分岐が。
滝倉にも駐車場があり、約15分ほどでこの健脚コースに合流できるようだ。
この辺りから登山道に岩がゴロゴロと出現。
いまいち、鎖場の鎖感が伝わらないので、、、
先行者にどんな感じなのか体現してもらった。
やっぱり人が登っているのを撮る方が鎖場は分かりやすいですね。
そして結構急な斜面登ってんのよね〜。なかなかに登りごたえのある鎖場だったのは意外だったな。
鎖場が連発するので慎重に進んでいきます。
アップダウンもそこそこにあり、下りは特に滑り落ちないように気をつけて進みます。
途中で登りごたえのある岩が出てきたので寄り道をする。
実はこの岩、そこそこ登りづらく断崖にそびえている為、取り付いている私を見ていた登山客のおっさんに「あぶないなぁ、、、」とドン引きされました。
私の思想の危なさに今更気づいたんですか?
そんなおっさん岩(勝手に命名)からの眺めは抜群でした。
見渡しても山しかない、この奥深さにいつもテンションがアガる↑↑
標高こそ低いものの遮るもののない展望。茨城県の山っていうとどうしても筑波山が頭に浮かんできてしまうが、こんな良い山もあるんですね。
岩から下を覗くと玉が縮むような高さです。
高いところから全てを見下ろせる景色。気分は水戸黄門ですな!
人生〜楽ありゃ苦〜もあるさ〜♪と何故か頭のBGMが水戸黄門のテーマである「ああ人生に涙あり」になっていた。
由美かおる演じる「かげろうお銀」の入浴シーンはしずかちゃんの入浴シーンと並び
ジャパニーズフェイマスバスタイムの一つと言っても過言ではない。
水戸黄門といえばファミコンソフト「天下の御意見番水戸黄門」がお馴染みですが。
知らない??・・・・まぁ聞いていけよ。
これがまた斬新で悪代官や越後屋の悪事を集めたてがかりを元に黄門様が成敗するというアクションと謎解きを融合したソフトである。
格さんのパンチの当たり判定がいまいちつかめずすぐやられる上に、幽霊がたまにやってきて取り憑かれて何もできずにやられたり、川に落ちてやられたり、日が暮れてやられたり(時間切れ)とストレスマッハなソフトです。
「ざんねんでしたなぁ、こうもんさま」というゲームオーバーの時に流れるボイスも地味にイラっとくる作品です。私もいまだに全クリしたことがありません。
そんなどうでもいい話をしていると目の前に男体山の本丸が見えてきました。
これだけの鎖の数、屈強な黄門様の側近たちもこの山で修行していたかもしれませんね。(フィクションだけどね)
今日みたいに天気が良く前日に雨が降っていないような乾いた地面であればグリップが効き滑りにくいですが、濡れた地面だと特に下山時はかなり慎重に歩いた方が良いかもしれません。
私が今回歩いた登り健脚コース下り一般コースがおすすめですね。
鎖自体はしっかりしていて、整備も行き届いていました。
やはり全身を使って登っていく登山は楽しいですね。
どこまでも山が広がっています。低山って遠くに市街地が見えたりすることが多かったりしますが山しかない。
埼玉県から車で来ましたがかなり遠かった、、、茨城県って本当に縦に長いですね。大子町から少し北上すれば福島県だしね。
少し進むとまたでてくる鎖場。この山にある鎖を全部繋げたら私をぐるぐる巻きにできるくらいの長さがありそうですね、、、ちょっと言ってることが意味わかりませんね。誰か私を助けてください。
3月になりましたが、まだまだ寒いので鎖がキンキンに冷えています。
バイク乗りあるあるでグリップを金属製に変えると冬は冷たすぎて握れず、夏は熱すぎて火傷しそうになります。なのでアクセル捻れません。
あ、私事ですが昨年バイク事故を起こして愛車の「クレイジーのらいぬ1号」が天に召されました。
危うく私も一緒に召される所でしたが、無事に今ブログを書いております。相手のハイエースの側面に私の体の形をした大きなへこみ跡ができるくらいの衝撃を味わったので遂に私の頭も正常に戻るかと思いましたが、このありさまです。
警察が他の車を取り締まっている目の前で事故ったので迅速に警察が駆けつけたのをよく覚えています。
立ち上がったあとに膝から崩れ落ちるというボクサーが良いパンチくらってKOするのってこんな感じかなと思った。
みんなも安全運転心がけようぜ!!
ということでバイク登山ができなくなってしまいました、、、
そのうち原付でも買ってバイク登山復活させたいなぁ・・・
過酷でしかないバイク登山の旅はコチラ↓↓↓
kitasennju-yamabu.hatenablog.com
話が私の人生のようにふらふらと左右へ揺れていますが、この登山道はふらふらしてると滑落しますので気をつけましょう。
前を行くおじいさんもこの鎖場四十八手と言わんばかりの状況にバテバテで辛そうでした。
開けた場所に出ます。標識の案内通りに山頂方面へと進みましょう。
真下には先ほど歩いてきた集落でしょうか?夜とか本当に真っ暗なんだろうな。
大子町ですかね。盆地に小さな町がありますね。
ヤッホーって言ったらあの町まで聞こえるんですかね?
結構山登ってきましたが、山頂で「ヤッホー」言ってる人いない説を私は提言したいと思う。
東屋が出てきたら山頂はもうすぐそこです。
吸殻缶があるので近年肩身の狭い思いをしている愛煙家の方々にはありがたい模様。
あの先が山頂に違いない!
茨城百景と書かれた石がありました。
茨城県観光審議会が選定しているようで偕楽園や霞ヶ浦などの有名な景勝地も全て茨城百景の一つ。
山頂にある祠。鎖場の数といい修験者の為の山だったのかな。
小さいアンテナが建っている。このアンテナがどのような役割を果たしているのか非常に興味深いですね。
まさか下の集落でスカパーを見る為とかじゃないよね?
11:05 奥久慈男体山山頂に到着です。手作りの山頂標識も味があっていいですね。
四角いけど三角点でお馴染みの一等三角点もありました。
山頂からの眺めも絶景ですね〜。気分はやっぱり水戸光圀公こと黄門様ですね。
水戸黄門といえばファミコンソフト「水戸黄門Ⅱ世界漫遊記」はみなさんもよくご存知でしょう?
え?知らない??だまらっしゃい!!!
あのクソゲーが今度は世界を舞台に大暴れしてしまいます。
印籠って世界で通じるのかは謎ですが、手がかり集めてお裁きのシーンで証拠品を選ぶ場面が本作では追加されましたが、証拠品を間違えたら水戸黄門が銃で撃たれて即死しました。
これはアリなのか?
衝撃のソフトばかり世に出したメーカー「サン電子」なんでもありですね・・・
ゲームオーバー時に流れるボイスは「グッバーイ!コウモンサーマ!」でした。腹立つわー。
話を世界から茨城に戻して進んでいきましょう。
山頂は狭いので眺めを楽しんだら下山を開始します。
少し下ったところにスカイツリーと同じ標高ですよの看板がありました。
この手の看板は標高634mの山梨県大月市にある岩殿山があるせいで無理矢理感が否めません。
ルリビタキの看板が生えている樹木の説明をしてくれています。
山にある看板って本当にデザインが様々で飽きません。
分岐がありますが、ここは大円地越方面へと進みます。
ここにも吸殻入れがありました。喫煙スポットがここまで多い山も珍しいですね。
まぁ、ポイ捨てされるくらいなら設置しといたほうが山火事のリスクは減るかもしれません。誰が吸殻缶を掃除してるのかな?大変ですね。
一般コースもこのように展望良好な場所があり、歩いていて気持ちが良かったです。
絶壁になっているのがわかります。
嘘のように鎖場のない平穏な道を歩く。
広場まで下りてきました。
どうやらここが大円地越らしい。特に何かがあるわけではなくただの広場です。
樹林の隙間から見える巨大な岩の壁。
ゴールは近いかな?山頂でまともに休憩していないのでお腹がすいてきました。
樹林エリアを抜けると何やら見たことがある看板が、、、
一般コースと健脚コースの分岐まで戻ってきました。
手頃な時間で歩ける男体山。鎖場も豊富で適度にスリリングだった。
大円地山荘で昼食タイムとします。
今日は3月4日で桃の節句のすぐ後ですが、鯉のぼりがもうスタンバイしてました。
山荘の中は昭和の雰囲気が落ち着く空間になってました。
振り子時計も元気に稼働中。
しゃも蕎麦をおいしくいただきました。よほど腹が減ってたのか写真撮るの忘れて食べかけになりました笑
近くで蕎麦を食べているご夫婦と山の話で盛り上がっていると別れ際にポストカードを貰いました。
写真が趣味で登った山の写真をポストカードにしているそうです。
こういう出会いって嬉しいですよね〜。ありがとうございます!!
そば作りに使うんですかね?山姥が追っかけてくるときに手に持ってそうなものランキング上位に食い込むウエポンが飾ってありました。
帰りは金砂の湯で汗を流すことにしました。金額は800円(平日は600円)でした。
綺麗な施設で露天風呂からも山々を眺めることができました。
今回も満足のいく山行となりましたとさ。
◎まとめ◎
奥久慈男体山は700mにも満たない低山ですが、鎖場だらけの健脚コースは、高山にも負けない登りごたえのある道のりでした。
もちろん鎖場が苦手な方でも登れるように一般コースも設けられており、自分のレベルにあった登山を楽しむことができるのもこの山の良さでしょう。
展望も奥久慈山塊を一望できる素敵ビュースポットとなっており、手軽に登って山深さを味わえます。
私は行きませんでしたが、時間に余裕があれば日本三名瀑である袋田の滝が近いので寄り道するのも良いと思います。
茨城県に行く機会があまりありませんでしたが、良いところですね。
茨城を宣伝する歌「いばらキラキラ茨城」という歌があるんですが、気になる方は聞いてみてください。私は結構好きです。
奥久慈男体山登山 おしまい