【大菩薩嶺登山】神か仏か凡人か?大菩薩にサンタクロースがやってきた??
毎度どーも!やけんです。
私の好きな某登山ブログでクリスマスに登山をしてはしゃぎ回る話があるのですが、それがめちゃくちゃ楽しそうだったので、是非やってみようということで行ってきました。
クリスマスに登山って他にする事はないのか!!
いや、待てよ、、、みんなクリスマスだという事に気づいてないんじゃないのか?
これは登山者に今日はクリスマスだと伝えて家に帰って七面鳥を食べさせないといけない!!
という訳で、2016年のラストは大菩薩峠へおっさんサンタクロース通称オッサンタとなって登山者へ今日がクリスマスということを知らせる旅となりました。
要は他にする事ないのでクリスマスに登山した話です。
山頂の展望は樹林に阻まれており、大菩薩峠の展望が良好なことから山頂より峠の方が人気だったりする。
バスや電車でのアクセスも良く、コースタイムも短いため初心者にもオススメの山です。
この山も日本百名山の一角を成している。
12月24日 恋人たちが思い思いの夜を過ごす中、オッサンタ二人が中央道をソリ(ハッシーの車)に乗って駆け抜けていきます。
道中でトナカイ(鹿)の群れがいたのでリクルートしようとしましたが、一目散に逃げて行きました。
ジビエにでもされると思ったのでしょうか?
12月25日AM8:55 トナカイ(鹿)をジビエにお供にするのを失敗したためハッシー自身がトナカイに名乗りをあげました。
渋谷のスクランブル交差点を歩いたらすぐに交番からお巡りさんが飛んでくる格好ですね。
駐車場からは南アルプスを一望できるはずでしたが重厚な雲が邪魔をしていました。
観音菩薩が我々を拒絶しているようですね。
駐車場前にあるロッヂ長兵衛は煙突からモクモクと煙を上げていた。
これでは小屋の中に侵入できないじゃないか!!
こうなったらピッキングを、、、してはいけませんよ〜。
入りたければ8000円払って泊まりましょう。
ロッヂ長兵衛の脇にある道を進みます。
とても立派な看板がわかりやすくルートを説明しています。
それではさっそく進んでいきましょう。
ここで本日のコースタイム紹介しまーす。
8:57ロッヂ長兵衛→9:14福ちゃん荘→10:01雷岩→10:08大菩薩嶺→10:47賽の河原→11:04大菩薩峠→11:57石丸峠→12:57ロッヂ長兵衛
行動時間4時間 (休憩時間20分含む)
今回の登山は普段と少し違います。登山者とすれ違うと通常は「おはようございます」「こんにちは〜」「セコムしてますか〜」などと挨拶をしますが、今日は全て「メリークリスマス」で行こうと思います。
道が舗装道から登山道に変わったところで本日の登山がスタートです。
緩やかに樹林帯を登っていきます。
足元は霜柱だらけで、サクサクと音を立てながら歩きます。
今はいいが、陽が出ると地獄の登山道になる意外と厄介者。
15分ほど歩くと福ちゃん荘に到着しました。
大菩薩峠事件でもおなじみの福ちゃん荘ですが、この入口の看板は事件当時から変わらないらしいです。
お土産もラインナップ豊富でした。
北千住山部のリーダーであるsea-nov氏はここのほうとうが旨いとオススメしていました。
道が二手に分かれます。右へ行くと大菩薩峠を経て山頂へ行くルートで、左へ行くと唐松尾根を経て山頂へ行き大菩薩峠へ下るルートです。
今回は唐松尾根から行きたいと思います。
結構寒いのでサンタ帽子が思ったより暖かくて地味に実用的であった。
熊笹に覆われた登山道を進みます。
大菩薩湖方面が木々の切れ間から見えますが、まだまだ雲が厚い。
歩きやすい道が続きます。
少しずつ周りの木々の雰囲気が変わってきました。
良く見ると木々にうっすらと霜が。霧氷になる前の状態ってことですかね。
分岐のある広場に出ます。雷岩を目指して進んでいきます。
標高をあげると木々の霧氷化が進んでいきます。これは粗氷というらしい。
すれ違う登山者にメリークリスマスと挨拶すると「あ!今日クリスマスでしたね」っと返ってきました。
はやく帰ってクリスマスチキンを食べなさい。
足元に生えている霜も立派なものばかりでした。
標高をあげるとガスが強くなってきた。オーマイゴッド。
このあたりで空から白いものがチラチラと降ってきました。
こんな所でホワイトクリスマスになるとはね・・・
霧氷で白く化粧された天然のクリスマスツリーに赤いリボンが登山者へ安全なルートをプレゼントしていました。
時が止まったような真っ白な世界を歩きます。
氷の国に迷い込んだ我々はさらに奥へと足を踏み入れていく。
水しぶきを凍らせたような木がこの時が止まったかのような白い世界を物語っているのだった。
ここでも何人かにすれ違いましたが、みなさん「メリークリスマス」と返してくれました。いい人ばかりです。
モノクロームな景色に赤い帽子が映えますね。
ここが雷岩の分岐です。左に進むと山頂、右に進むと大菩薩峠へと進めます。
山頂までは10分程の平坦な道のりを行くだけです。
10:08 大菩薩嶺山頂に到着です。前述した通り展望もへったくれもないので、残念感がすごいですね。
三角点も山頂標識に寄り添うようにありました。
「神よ!晴天を拝ませてくれ!」やけんは祈りをささげた、しかしなにもおこらなかった。
ハッシーはクリスマスツリーを天に掲げた、しかしなにもおこらなかった。
動いていないと寒いので山頂での茶番はほどほどに先へと進みます。
雷岩分岐まで戻り、今度は大菩薩峠へと進みます。
ここが霧氷のピークになっていたと思います。
たいして下調べをしてなかったのでまさか霧氷がここまで楽しめる山だとは思いませんでした。
これは嬉しい誤算でした。
真っ白な世界に道を見失いそうですが、心配ご無用です。
この登山道すっごく整備されています。
哀愁漂うオッサンタ。プレゼントはおっさんの笑顔です〜。
空を見上げるとうっすらと太陽が見える。サンタクロースにも晴天という名のプレゼントをくだされ〜!!
そんな気配は全くないので先を急ぎましょう。
ハッシーの後ろ姿が何かに似ている、、、思い出せない。
ここは標高2000m地点ですよ。ご丁寧にありがとうございます。
私のザックは外側には大きめのポケットがあるのでクリスマスツリーがすっぽり入ります。
今年一番このザックを作って良かったと思えました(白目)
凍っていると滑りやすい岩場もあるので注意して進みます。
ガスが濃くなる登山道を進む先行者。もちろんメリークリスマス攻撃を仕掛ける。
もはや攻撃とか言っちゃってますね。
熊笹の中に立つ霧氷した木々がいい感じです。
ケルンだらけの広場が見えてきました。
賽の河原って石ころ積んでると鬼が邪魔しにくるでお馴染みの話ですね。
いつのまにかあの世に迷い込んだようですね。
まわりを見渡しても鬼の姿はありません。
なんか少しだけ戸が開いているのが怖いっす。
この世に戻りたいのでケルンを頼りに坂を登っていきます。
振り返って1枚、この世っぽい景色には見えないですね。
親不知ノ頭というピークからは大菩薩湖がよく見えるのですが、それは天気が良いときですね。
大菩薩湖ガスマシマシでと注文した覚えはないんだけどな・・・
大菩薩湖は人造湖であり、東京電力の発電用のダム湖らしいですね。
そういやダムにはダムカードなるコレクター魂をくすぐるアイテムを配布しているらしいのでダムに興味のある方は上日川ダム(大菩薩湖)を訪れてみてはいかがでしょうか?
坂を登りきると今度は下るのですが、下に小屋が見えます。
って事はあれが介山荘ですね。
ついに大菩薩峠へ突入します。
少しだけガスが取れた為、奥多摩方面の稜線が見えます。
足元の岩に注意しながら下っていきます。
見た目よりも急な下りではないのでご安心ください。
雲の切れ間から一瞬見えた南アルプス。
奥多摩方面の展望がどんどん良くなっていく。
大菩薩湖もその姿をしっかりと見る事が出来るように。
ついには南アルプスの方面の雲までもが少しずつ散っていく。
これは観音菩薩からのクリスマスプレゼントって事で良いのかな?
11:04 大菩薩峠に到着です。立派な看板がそびえ立っています。
大菩薩峠から賽の河原方面はいい感じの稜線になってますね。
私が歩いた逆のルートも楽しそう。
上日川ダムの説明書きと標識の上に乗ったお地蔵様。
今日はクリスマスですよ〜ってことでツリーを一緒に飾ってみました。
奥多摩方面の山がやはりよく見えるようで、、、
どの辺が三頭山なんだろう、ドラム缶橋を渡っていくのが楽しい山だったな。
kitasennju-yamabu.hatenablog.com
青空の面積が多くなってきました。
介山荘はやっていなかったけど寒さをしのげる休憩スペースがあるので、みなさん昼飯作って食べていました。
先の話になりますが、私の中の2017年のデンジャラス登山暫定1位にノミネートされています。
せっかくなんで周回してロッヂ長兵衛に戻ることに。
苔にもパウダーシュガーのような雪がかかっています。
まさかここまで天候が回復するとは思わなかったな、、、と思っていたら
雲の中に富士山が5%サービスで登場でした。
青空と霧氷、合いますね〜。
少し歩くと正面の景色が開ける。
おお〜!
おおお〜!!!
今回歩いたルートで1番良かったのがここ石丸峠の展望ですね。
霧氷で白くなった木々がアクセントになっててまた普段とは違った景色を楽しめました。
真夏に車内に置きっぱなしにしたチョコレート菓子のような地面が恐ろしいですが、
上日川峠方面を目指して進みます。
左に進むと2014年に一世を風靡した小金沢山方面へ行くこともできます。
見上げるとなかなか気持ちの良さそうな道が、しかし足元を見ると泥地獄。
大菩薩湖と南アルプス。もうさっきまでのガスは何処へやら?
我々の実力ではこの時期の南アルプスを訪れることはないですが、少しずつ雪山にも挑戦していきたい今日この頃です。
ハッシーサンタはトナカイ仕様なので歩くスピードが速い為、私はいつも遅れ気味ですね。
ハッシーの後ろ姿が、何かに似てると言いましたがやっと分かりました!
ジャミロクワイにしか見えねえ。
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ヴァーチャルインサニティのPVが好きだった。
上日川方面へと分岐を進みます。
旧車道のような通りをまっすぐ進んでいきます。
雲に包まれてはいるもののまだ富士山を望むことができました。
途中、土砂が崩れて流れ出していた。
車道(県道218号)を横切るように奥へと歩く。
バス停が見えるが、これは小屋平入口バス停ですね。この時期は稼働してんのかな?
階段を下って行くと小さい沢が流れています。
こんなところに沢がながれているとは、、、
飛び石を使って対岸へと渡ります、、、っていうほどのレベルじゃない。
さくっと横断します。
ここまでくればあと少し。
大菩薩館跡と地図に書かれているところを通過しましたが、廃材が残っているだけでした。上に建物の壁のようなものが見えてきたらゴールです。
12:57 ロッヂ長兵衛に帰還。快適な登山道で軽めな登山を楽しむことができました。
バッジをゲットしようと思いましたが、介山荘はやっていなくロッヂ長兵衛も下山時には入口の鍵がかかってしまいゲットできませんでした。
サンタさんクリスマスプレゼントにバッジください。
帰りはやまと天目山温泉へ。
料金は3時間500円でした。
高アルカリ温泉の為、肌がかなりツルツルになりますね!いい湯でした〜。
帰りはソリ(ハッシーの車)に乗って安全運転で地元まで送ってもらいました。
このツリーちゃんと光ります(笑)
◎まとめ◎
大菩薩嶺はアクセスの良さと歩きやすい登山道で初心者が歩くにはちょうど良い場所だなぁと感じました。
山頂の展望は無いものの、大菩薩峠からの稜線は歩いていて気持ちがいい場所でした。
中でも石丸峠からの眺望は素晴らしく今回歩いた中で一番心躍るエリアであったのは間違いありません。
登山道からは南アルプスや富士山、奥多摩の山々、大菩薩湖を眺めることもでき展望台としても良い場所ですね。
霧氷もここまでたくさん見れるのも全然知らなかったし、「メリークリスマス」という挨拶にみなさんが思った以上に「メリークリスマス」で返してくれたりと改めて登山は楽しいなと実感できた旅でした。
しかし一つだけ心残りがあります。まともなクリスマス飯を食べなかったことです。
次回はケンタッキーのクリスマスバレルを担いで登りたいと思います。
大菩薩クリスマス登山 おしまい