山と犬と挽肉と

やけんの外遊びを綴ったブログです。

【燧ケ岳登山】〜夏の燧ヶ岳と尾瀬ヶ原縦断〜日帰りブラック登山2016

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2016年7月11日 遥かな尾瀬に行ってきました。正確には尾瀬エリアにある人気の山である燧ケ岳を登ってきた話ですが、今回はメンバーが違います。

いつもであれば金欠マンことsea-nov氏や野人ハッシーと珍道中を繰り広げるでお馴染みの当ブログですが、今回は登山ブログ界では名の知れたブロガーさんであるRedsugar氏登山百景氏にお誘い頂き登山に行ってきました。

 

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燧ケ岳は福島県にある火山で標高は2356mで東北地方最高峰だったりする。日本百名山の一つであり、至仏山とともに尾瀬を代表する名峰である。

山頂は5つのピークがあり、中でも最高峰の柴安嵓(しばやすぐら)と二等三角点のある俎嵓(まないたぐら)が有名ですね。登山道が通っているのはこの二つのピークとミノブチ岳のみである。f:id:kitasennju_yamabu:20160929195013j:plain

Redsugar氏に真夜中に地元の駅まで迎えに来ていただきました。感謝感謝です。

初対面でしたが、気さくなお兄さん(私よりも若い)で安心しました。

車も赤いのね。やるならとことんだッ!!てことでしょう。

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明け方の4時に戸倉にある尾瀬第一駐車場に到着しました。

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ここで登山百景氏と合流する、私たちより少し年上の優しいお兄さんといったところです。山の知識と経験も遥か先を行っていました。

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駐車場も平日にもかかわらず結構混んでいました。

尾瀬のブランド力ですね。

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乗り合いバスの待合室でバスの出発を待ちます。

この手の猫は普段笑ってますが、キレると手がつけられないタイプですね。

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人も集まりバスに乗り込みます。マイカー規制のためバスを使用して大清水駐車場を目指します。

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10分ほど車に揺られると大清水の駐車場にたどり着きました。

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さてここから登山開始じゃ!と言いたいところですが、ここからさらに先の一ノ瀬までは再びバスにて移動します。

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始発の時間が決まっているので朝飯を食べたりして時間を潰します。

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当初の予定は一ノ瀬から尾瀬沼を経由して燧ケ岳に登って尾瀬沼をぐるりと回って元の場所に帰ってくるルートでしたが、ブラック登山の代名詞でもあるRedsugar氏の急なプラン変更によりホワイトな登山は音を立てて崩れ去りました。

まぁ、ドMな登山を好む私としてはこれくらいの方がワクワクしますが、、、

まさか尾瀬ヶ原を縦断して鳩待峠に下るとは思ってもみなかった。

行動時間約10時間30分に及ぶ過酷な1日の幕が開けるッ!!

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もう後戻りはできない!鳩待峠に下りると決めている我々は地獄?への片道切符を手に入れた。鳩待峠の最終バスの時間もある為時間に追われるという楽しいオプションももれなくついてきました。あははは楽しいな〜(白目)

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大清水からバスに30分ほどで一ノ瀬に到着しました。

ここからがようやく登山開始である!!

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Redsugar氏的にはプレイボール!!って所でしょう。

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というわけで本日のコースタイムいってみよう!

5:17一ノ瀬→6:05三平峠→6:17尾瀬沼山荘→6:45長蔵小屋→7:35長英新道1合目→8:30長英新道5合目→8:58ミノブチ岳→9:30俎嵓→10:14柴安嵓→10:53ナデッ窪分岐→11:58沼尻分岐→13:00見晴→13:50竜宮小屋→15:02山ノ鼻→15:47鳩待峠

行動時間10時間30分(休憩時間45分含む)

歩き倒した感じですね〜。なかなかのこってり系登山だったと思います。

f:id:kitasennju_yamabu:20160929211200j:plainスタートしてすぐに登山届のBOXがと思いきや、謎の登山マップ回収BOXが設置されていました。

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あまりに記事を書くのが遅すぎて覚えてませんが前日に雨が降っていたのか??登山道がかなりぬかるんでいました。

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笹の生い茂るなんの変哲も無い樹林を進みます。

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横に沢が流れているので涼しげな音を聞きながら黙々と進む。

登山百景氏が先に行っててと言うので置いて行ってしまったが大丈夫だろうか?

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Redsugar氏を先頭にズンズン奥へと進んで行く。基本的に3人とも人並み以上の体力は持ち合わせているようで北千住山部の登山ペースよりかはスピード感のある登山となってます。

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尾瀬と言えば水が豊富なイメージです。といってもここはただの沢であって尾瀬沼尾瀬ヶ原は全く別次元ということに私は気づいていない。

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二人ともそこそこのスピードで歩いていましたが、登山百景氏はさらに上回る速度でいつの間にか追いついていた。

「は、速いッ!!」

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まさに登山界の飛影といってもよいでしょう。子供の頃に包帯を腕に巻いて「邪王炎殺黒龍波」を撃ったあなたは俺か??

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さぁ冗談はこのくらいにして尾瀬の奥地へと向けて進む登山ブロガーご一行。

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砂漠におけるオアシスと同等にありがたい水場。序盤にあるので水を忘れた困ったさんはここでGETだぜ!!

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これはヤマブキショウマというらしい。おなじような名前のサラシナショウマのほうが有名かな?ヤマブキショウマのほうがスリムな感じ。

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太陽も顔を出し始めました。今日はいい天気になりそうです。

人間高気圧の通り名を持つRedsugar氏の力のおかげでしょうか。

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木々の隙間から見える稜線も名前のある山なんでしょうか?

さっぱり分かりません!

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尾瀬と言えば木道、木道と言えば尾瀬と私の中では認識しています。

歩きやすい平坦な道っていいですね〜。

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歩き続けて50分ほどで三平峠までやってきました。

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足元にはギンリョウソウが咲いていました。透明な質感の不思議な植物ですね。

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アップダウンも無く、かなり速いペースで進んで行く一行。

地図を見る限りではぼちぼち尾瀬沼が見える頃ですね。

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と思ってたら尾瀬沼発見!ここからは沼の周りをなぞるように進んでいきます。

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これはモミジカラマツというそうで、白くて小さな花がかわいらしいですね。

葉っぱがモミジのような形状をしていることからこの名がついたとか。

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尾瀬沼の周りを少し進んで行くと尾瀬沼山荘に到着しました。

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尾瀬沼山荘は子供の頃に学校の自然教室とかで訪れそうなどこか懐かしい雰囲気が漂っていた。

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足元にはニッコウキスゲアヤメが咲いていた。

そう、今日の目的はこのニッコウキスゲを楽しむ為でもあったりする。

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山荘前の広場から燧ヶ岳がチラチラ見えてますね。

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このまま先に進みたいところですが、ちょっと寄り道します。

広場の前の細道を下って行くと、、、

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絶景!!

正面にドン!!という擬音を使用するのにぴったりな燧ヶ岳が尾瀬沼とセットで現れました。

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朝が早いので沼から靄が立っているのも美しいですね〜。

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しかし気づいてしまった事がある。これ標高差ヤバいよね?

そうです。今日はブラック登山に来たんだった。あはははは〜(白目)

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尾瀬沼って一級河川なんですね。地域の産業発展に重要な水源という事ですね。

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さあ燧ヶ岳を目指しましょう。とここからはまだ暫くはボーナスタイムが続きます。

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気持ちの良い木道歩きと景色から、足がちょいちょい止まります。

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この燧ヶ岳の圧倒的存在感。ここは日本なのかと一瞬錯覚してしまうくらいだ。

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いつも歩いている鬱蒼とした樹林とは違い沼の周りは芝生のような背の低い草原が広がっている。

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木道も広く歩きやすい。

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その反面、ぬかるんでいるところも多く歩きづらいところはとことん歩きづらかった。

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分岐が出てきたのでここは長蔵小屋経由で沼山峠方面へ向かいます。

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うん。日本じゃないねここは。海外の国立自然公園のような光景が目の前にあります。

行った事ないけど。

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燧ヶ岳のスタート地点である長英新道までは本当に楽な道が続きます。

て事は、、、御察しの通りです。新道に楽な道など無いッ!!が私の登山で学んできた格言です。

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アザミが咲いていました。このアザミが思いもよらぬ牙を剥くのは次回のお話。

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程なくして長蔵小屋に到着しました。

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長蔵小屋にはヒメサユリがたくさん咲いていました。

ササユリじゃないよな?おしべが黄色いから多分ヒメサユリかと思われる。

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このヒメサユリって結構貴重な植物らしいですね。

浅草岳とかがこのヒメサユリの群生が見れる山として有名だそうです。

一つの山に登るとその倍以上に登りたい山が増えてしまいキリがないですね〜。

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小屋の前には水場もあり冷たくおいしい水が補充できます。

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ヒメサユリに気を取られ足が中々前に進みませんが、ここでのんびりしていると鳩待峠に下りれなくなるので先に進みます。

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尾瀬は小屋に恵まれていますね。トイレも多く登山者にとってはかなりありがたいですね。それだけ人気があるエリアって事。

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ヒメサユリから解放されたのもつかの間。

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ニッコウキスゲの花畑が現れました。もう足が前に進みません。

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まだまだ完全に咲き乱れてはいませんが、それでも十分なインパクトでした。

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二人ももうカメラを構えて大興奮していました。

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ニッコウキスゲと燧ヶ岳がまた絵になるんですよね〜。

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朝露でみずみずしいニッコウキスゲ。一週間もしたらさらに凄いお花畑が広がっているに違いない。

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木道上で足が止まってしまうので渋滞になりそうなので先に進みます、、、といっても結構写真とりまくったけどね〜。

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という事で燧ヶ岳をハントしに行きましょう。

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と思いつつも足が進まねぇ、、、

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登山百景氏も足が止まっちゃてるしいいでしょ。

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よし!!今度こそ行きましょう。

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あ!魚発見!!

早く行けよ・・・

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やっとこさ燧ヶ岳へアタック開始です。

長英新道がここから始まります。

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木道歩きを終えると樹林帯に突入します。

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道はかなりぬかるんでいて歩きづらくゲイターがあったほうが良いかと思われます。

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しんどいので下を向く、下を向くとキノコがある、、、でおなじみの樹林帯歩きです。

キノコ博士Redsugar氏ならこのキノコの名前がすぐに分かるんでしょうね。f:id:kitasennju_yamabu:20170104184752j:plain

歩くたびに泥ハネが凄まじい。樹林+泥道の組み合わせがメンタルブレイクな道を黙々と歩きます。

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まずは1合目に到達。まだまだ先は長い・・・

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ゴゼンタチバナが咲いている。葉は6枚ですが花が咲かない茎は葉が4枚だったりする。

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2合目のプレートが心なしか下に取り付けられている。皆、辛い道のりに下を向く為だからでしょうか?

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ゴゼンタチバナ登山道脇にたくさん咲いていました。辛い道には癒しの花はありがたい。

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もはや何故ここに?と思う3合目プレート。

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樹林から垣間見える本日のターゲット。

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と思ったらさらに開けた場所に出た。

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尾瀬沼と日光連山の組み合わせに思わず足が止まります。

日光男体山も見えますね。

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膝に蓄積されていく乳酸に抗い標高を稼いでいく。

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4合目はどこで見落としたかはわかりませんが、5合目に到達。

コースタイム3時間30分のこの長英新道、やっと折り返し地点といったところですかね〜。

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広大な樹林の中の小さな世界。苔むしたこの世界は登山界の東武ワールドスクエアと言っても過言ではないでしょう。

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段々と探す難易度が上がっている?プレート。

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ミノブチ岳から俎嵓への稜線が見えました。f:id:kitasennju_yamabu:20170104193345j:plain

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階段登場で一気に標高を稼ぐ。この先は展望が良いに違いない。

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我々にエールを送るかのように石楠花(しゃくなげ)が咲いている。

多分ハクサンシャクナゲだと思います。

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それもかなりの量の石楠花だ。これは嬉しい誤算でした、ニッコウキスゲと石楠花のWでおいしい山歩きとなりました。

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この階段を登ればミノブチ岳に到着です。

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ミノブチ岳は広場のようなスペースになっており、眺めてよし、昼ごはん食べるにも良し、ホットヨガするにも良しな空間であった。

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俎嵓まであと少し。ただしこれで終わりではない、今日は鳩待峠に下りなければならない。

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ここからは尾瀬沼の全貌を望むことができます。湖と呼んでもいいレベルの大きさですね。

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f:id:kitasennju_yamabu:20170104201031j:plain石楠花を楽しみながら俎嵓を目指しましょう。

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白い石楠花も発見!綺麗ですね〜。

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私は石楠花トンネルと呼ばれる場所や石楠花がシーズンに満開になる道などを石楠花の咲いていない時期に歩くという、アンチ石楠花な歩き方をしてきましたが(わざとではない)やっと石楠花にありつけました。

さてここで問題私は何回石楠花と言ったでしょう?

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比較的まともな位置の8合目プレート。後は9合目を残すのみかな?

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ゴロゴロとした岩が増えてきました。火山ぽくなってきたな。

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尾瀬ヶ原が眼下に見える。そしてその先には尾瀬の誇る2トップの片翼である至仏山がドンと鎮座していた。

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もうやっつけ感が否めない9合目プレートを発見。

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登ってきた道のりを振り返る。長英新道・・・やはり楽ではなかった。

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登山百景氏は本当にペースが落ちない。岩場もひょいひょいと軽快です。

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最高峰の芝安嵓も視界に捉えた。

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ミノブチ岳があんなに小さく見える。

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9:30 俎嵓に到着しました。約2時間に及ぶ登りって、、、どんだけコースタイム巻いたんだ笑

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雲がちょっと多いですが展望は抜群です。

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山頂標識は無く、小さい石の祠がありました〜。山頂標識があるのはおとなりの芝安嵓ですからね。

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前回の野人との旅で買ったお土産の牛タンジャーキーをおやつに小休止。

岩が多いですが、座れるスペースはそこそこありました。

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芝安嵓も存在感ありますね。これから通る登山道がよく見えますね〜。

いわゆる登り返しってやつですよ!

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これが夏の尾瀬か!!最高じゃないか!!!

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さて芝安嵓を目指しましょう。この下りが岩ゴロゴロで浮石も多いので注意して下ります。

ここで北千住山部お馴染みのギャグ「浮石(吹石)一恵が多いから危ないわぁ」は完全にスルーされました、、、

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鞍部まで下りてきました。さぁここから登り返し、尾瀬のてっぺんとりましょうや!

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岩ゴロゴロの急登にRedsugar氏もかなりしんどいご様子!!

後少しっす!!!がんばりましょ!!!

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10:14 燧ヶ岳山頂である芝安嵓に到着しました。

墓石風な山頂標識がドン!と建っていました。

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とりあえず跳び箱っぽい大きさなので飛んでみました。

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山頂も東京ドーム10個分はありませんが、そこそこ広いスペースで正面に至仏山尾瀬ヶ原を眺めながら昼食を楽しめる素敵スポットです。

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新潟エリアは雲が多く少し残念な展望でした。

本来なら平ヶ岳とか越後駒ヶ岳とかが見えたのかな〜。

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おっ!!これ見たことがある!!!

Redsugar氏といえばぬいぐるみ持って山登る系登山者でお馴染みですね。

日本で一番登山してるダッフィーとシェリーメイでしょうね。

f:id:kitasennju_yamabu:20170104214539j:plain眼下に望む尾瀬ヶ原

ここを歩いて縦断しないことには帰れません。

この先に見晴新道なる道がありましたが、我々が訪れた時は台風による登山道崩壊により通行止めとなっていました。

よって来た道を引き返し先ずはミノブチ岳へと戻ることにします。

*現在は一部新ルートを確保しつつ復旧してるようです。

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戻る途中に見つけた黒いかたつむり。不気味だわ・・・

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俎嵓への登り返し。

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ミノブチ岳付近にある分岐からナデッ窪を下ります。

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尾瀬沼を眺めながらのんびり下って、、、、行けない!!

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このナデッ窪は急な下りが延々と続く難儀な道である。

ゴロゴロの岩も多く登山者にとっては嫌〜な登山道ですね。

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苔の生えた岩も多く滑りやすく木の根や登山道に飛び出ている木の枝にぶつかりそうになりながら下る下る。

適当に下ったりしたら膝壊しますねこれ。

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シロバナハナニガナを見つけたあたりでナデッ窪を下りきりました。

約1時間にわたる激下りに体力を削られたのは言うまでもない。

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下った先は尾瀬っぽい景色が広がる。これにより少しは疲れが飛んでくれた。

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オオバミゾホオズキ、水場のあるところに咲いていることが多く。

これが咲いていれば逆に近くに水場があるって事、花に命を救われる事もあるって事ですね。

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下ってきたナデッ窪と燧ヶ岳。地図を見るとコースタイム的にはギリギリな感じ。

ここで尾瀬沼を周って一ノ瀬へ戻るという案も出たが、ブラックな登山を好む我々は「なんとかなるでしょ」とそのまま縦断を続行する事に。

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綺麗な蝶々に癒されつつも先を急がねばならない。

Redsugar氏も言っているが尾瀬は1泊滞在して楽しむものである。

ほんとそれ!詰め込みすぎも良くないって事。だから皆さんはこのブログで日帰り尾瀬縦断を体験して自身が訪れた際にはのんびり尾瀬歩きを楽しんでください。

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緑が気持ち良いですが、ここから見晴まで登山百景氏がその真の力を発揮しました。「見晴で待ってます」と言い残し、電光石火の如くあっという間に見えなくなりました。

まだこれほどの体力を残しているとは、、、

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Redsugar氏と私も急ぎつつ写真を撮るのは忘れずに進んで行く。

これはハナニガナですね。

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マルバダケブキはかなりボリュームのある花です。

高山植物界のラーメン二郎と言ってもいいでしょう。

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しかしながら鹿などの草食動物もこの花を好まないため、食害の多い地域でもマルバダケブキは大量に咲いていたりするそうです。

 

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かなりの速度で歩きましたが登山百景氏の背中を捉えることはできませんでした。

道が高低差のない平坦な道だったのが救いですね。体力の消耗をかなり抑える事ができました。

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13:00 見晴に到着しました。尾瀬の施設の充実っぷりは別格ですね。

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トイレも立派なものが建っています。

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ザックを置いてちょっと休憩タイムにします。

登山百景氏は10分くらい先に着いていたそうです。さすがっす!!

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せっかくなので小屋でバッジを買いました。バッジもだいぶ集まったな〜。

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小屋の中には我が根城である埼玉県の最大のライバル千葉県の刺客が鎮座していました。

そうです。バーチーことチーバくんである。

私の地元にだってゆるキャラいるんだぜ!!パリポリくんなめんなよ!!!

え?知らない??

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小屋を出発すると尾瀬感MAXの景色が広がる。

これが遥かな尾瀬か!!すごい・・・・

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目の前の広大な景色はまさに別次元。恐るべし尾瀬

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あのデコポンのような山は景鶴山で日本三百名山の一角でもある。

ただし夏道は無く、冬に登頂するしかないとか。

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振り返ると燧ヶ岳。至仏山尾瀬ヶ原を挟んで向かい合うようにそびえている。

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尾瀬という所はわたしの想像を遥かに超えていた。

絶対に泊まった方がいい!!てか泊まりたい!!!

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木道の脇に生えるアザミ、これだけで絵になってしまう。

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普段歩いている山とは全く違う世界が広がります。この世界は尾瀬でしか味わえないでしょう。

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夏の日差しに力強く咲くニッコウキスゲ

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夏の青空と入道雲を鏡のように映し出す湿原。

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ここはあらゆる生物の楽園である。

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木道を行く小さな生命。どれをとっても非の打ち所がない、素晴らしい場所です。

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と自分の世界に浸っていると群馬県に足を踏み入れていました。

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尾瀬ヶ原の中に佇む竜宮小屋は是非宿泊してみたい小屋である。

尾瀬でのんびりしたいのよ私は!!!

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もうねこんな景色見たら日帰りで帰るなんてもったいなさすぎるんですよ。

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見えてきた山の鼻の看板。バスの最終時刻までになんとしても辿り着かなければならない。

 

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尾瀬ヶ原はこのように無数の池塘を有する大湿原である。

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遥かな尾瀬〜遠い空〜♫と歌いたくなるような道を行く。

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池塘に浮かぶ数多の蓮の葉。我々はもしかしたら極楽浄土へと辿り着いてしまったのかもしれない。

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蓮の中に浮かぶ美しい白い花はヒツジグサで、水蓮の仲間です。

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蓮の量がものすごいことになってたりする所もありました〜。

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またまたニッコウキスゲ、本当に花をたくさん観れた登山になりました。

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アヤメとか花札でしか見たことなかったけど花札通りの美しさでした笑

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この尾瀬ヶ原をのんびりと過ごす人々、せかせかと歩く我々とは対照的ですね。

う〜んうらやましい、、、

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途中にある尾瀬ロッジにて一休み。

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登山百景氏Redsugar氏はソフトクリーム食べてました。

甘いもので残りの鳩待峠までの道のりを乗り越える!!

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百名山のれん発見。私も持ってます、那須岳バージョンの百名山のれんですが。

これで個人的にですが30座目となりました。まだまだ登るぞー!

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そして山の鼻に到着〜。

疲れたわ〜、、、しかしながら鳩待峠まで約3kmとまだ道は続くのである。

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山の鼻も見晴と同様でかなり施設が充実しています。

至仏山への登山にはここが拠点になるんでしょうね、至仏山に登って1泊して尾瀬ヶ原を楽しんで帰るこれ理想。みなさんにおかれましては決してこのような日帰り行程を組まないことを強くお勧めします。

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鳩待峠の最終バスには余裕で間に合いそうですね〜。

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ここからがきつかった〜。あと少しなので調子にのって走ったりしたらヘロヘロになりました。

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電柱が出てきたらもう下界は近いです。想定外だったのは鳩待峠に下りるというよりは標高的には登ってゴールということ。

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一体何があったんだというくらい札が立てられた木階段。

 

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ようやく辿り着いたゴールは結局登りきった先にありました。

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15:47 鳩待峠に到着です。

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バスの乗車券をGETして顔を洗ったり土産物を物色する。

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やってきたバスはすぐに満員に、何故か私は助手席に乗ることになりました。

運転手さんにいろいろと話しかけるので寝れないポジションだということに気づいた時には後の祭りでしたが、運転手さんの「今日は至仏山でも登ってきたの?」に対して「一ノ瀬から尾瀬沼経由して燧ヶ岳を登り尾瀬ヶ原を縦断して鳩待峠に下りました。」と答えたら、周りのおじいちゃんとおばあちゃんがどよめき出し運転手さんも「え!?そ、それはご苦労様でした〜。」と少し驚いていました。

そんなもったいないことするやつなんていないよね〜笑

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帰りはほっこりの湯へ行きました。大きな風呂ではないですが、ゆっくりと疲れを癒すには良い雰囲気のお風呂でした。金額は550円でした〜。

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月山大好きRedsugar氏が本来の目的である登山百景氏のインタビューを受けているの図。Redsugar氏のブログファンなら必見ですね。

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最後は老舗の焼肉屋へ登山で消耗したエネルギーを補給します。

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やはり登山のあとは脂っこいものってサイコーですねぇ。登山百景氏に至ってはラーメンまで注文して食べてました!!あれだけの爆発的なスタミナはやはりがっつりと食べることで作られているんでしょうね。

このあと登山百景氏とはここでお別れしてRedsugar氏に地元の駅まで送っていただきました。ありがとうございます。

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◎まとめ◎

燧ヶ岳は尾瀬でも圧倒的な存在感を誇っており他の山に登った時も探してしまうし、その姿から見つけやすい山でもある。

長英新道からのアプローチは長くしんどい道のりが続きますが、ミノブチ岳から望む尾瀬沼と疲れを癒す石楠花など見所も多く頂上からの展望も優れており、日光連山や新潟エリアの山々、そして正面に向かい合ってそびえる至仏山と目の前に広がる尾瀬ヶ原とフォトジェニック要素満載の山である。

尾瀬ヶ原も別天地と呼んでもいい日常から遠く離れた場所であることは間違いないでしょう。まだ行ったことが無い方は是非一度訪れて欲しい。

どこまでも広がる大湿原とそこで生きる豊富な生き物達、強く咲き誇る花々。

私にとってこの貴重な体験は毎年夏が来れば思い出すことでしょう。

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 尾瀬縦断の旅 〜おしまい〜