【草津小旅行記】温泉を目指すドライブと勢いで登った草津白根山
2016年6月9日 温泉で有名な草津にある百名山草津白根山に登って来ました。そもそもは、ロックの日ということもあって同じ群馬県にあり日本のテーブルマウンテンと呼ばれている荒船山に登る予定でした。
しかしながら天気予報はあいにくの雨!何度もてんきとくらすを見ても雨!てるてる坊主を吊るしても雨!魔神に生贄や供物を捧げて祈っても雨!
3番目のはやってませんが、とにかく雨の予報は覆らないので登山はあきらめて草津温泉へ行ってヒャッハーするべく一行は車を走らせるところから話は始まります。
今回のメンバーの一人であるツカトンがポンコツであった為、前夜からの出発が出来ず、朝に茨城県の某所に集合となりました。
そんなツカトンと車を出してくれたminchさん、お馴染みのsea-nov氏に私の4人旅となります。
高速を走ったことがほぼ無いminchさんに運転させるという鬼畜仕様でスタートし高坂SAにて朝食をとります。
天気は予報通りの雨、誰もこの後登山をするなどとは思ってもいない。一応登山できる装備で来てしまうところが北千住山部の良いところであったりもする・・・はず
道路の途中ででっかい木を境に分岐がありました。こんな街中にあるなんて御神木か何かか?信号の標識が槻木と書いてあったのでこの木の名前かもしれないですね。
車をしばらく走らせていると周りの景色に山が多くなってきた。
サイドを刈り上げたおしゃれさんな山もあったりしました。カット代はいくらですかね?
minchさんにひたすら運転させておっさん達はゴロゴロしているのはあまりにゲスの極であり鬼畜の所業なので私が運転を代わり草津を目指しました。
さて草津温泉に到着・・・・あれあれ〜??おかしいなぁ??
なんかロープウェイ乗り場に来てしまったぞ〜。
そうです!ここは草津白根山の麓にあるロープウェイ乗り場である。
なんと雨が降っていないじゃないか!!ということに気づき軽く散歩しましょうかと急遽登ることになりました。やはり登山装備で来て良かったぜ・・・
ロープウェイは往復で1500円と高くも無く安くもない値段でした。
入り口で出会ったおばちゃんが、「上はガスガスでなにも見えないわよ」と言ってました。もう一人のおばちゃんは「コマクサ咲いてたけどしょうもない量だったわよ」とやたらしょうもないを連呼していました。
「これから登るやつらに言うかそれ笑」
気温は13℃くらいと少し肌寒かったです。
さて、このメンバーは日光白根山を登ったメンバーでもありロープウェイギリギリでひどい目にあった過去があります。故にロープウェイの終便には敏感です。
う〜ん・・・確かにガスガスですね。これ行く意味あんのか??
「登る意味がないと思う方!お手元のスイッチを押して下さい」と司会の方に言われたら全員スイッチを押していたのではないだろうか。
天気が良ければ本来は見えるであろう図。日光連山や赤城山、バイク登山が思い出深い榛名山も見えるそうです。
kitasennju-yamabu.hatenablog.com
ロープウェイの終着点がガスガスで見えないが硫黄の匂いがかなりしていました。
15分ほどの空中散歩を楽しんで降り口に到着します。
おびただしい数のヘルメットがあります。
それもそのはず草津白根山は現在、噴火警戒レベル2となっており湯釜のあるエリアは進入禁止となっております。我々が目指すのは探勝歩道最高地点と書かれている所です。そこが現在の山頂扱いとなっております。
ガスで全く見えないかと思いきや展望がありました。
本来スキー場のゲレンデがある斜面には一面にタンポポの花が咲いていました。
コマクサ発見。おばさんはしょうもないって言ってたけどすごく良いと思うのだが。
12:03 登山開始です。登山するにはまず〜い時間帯からのスタートですが、探勝歩道の周回コースは2時間ほどで歩けてしまいます。
駄文だらけではございますが、一応登山ブログなので本日のコースタイムです。
12:03ゴンドラ山頂駅→12:54探勝歩道最高地点→13:15昼休憩後出発→13:54鏡池→14:35ゴンドラ山頂駅
行動時間2時間32分(うち休憩時間30分)
ほぼほぼコースタイム通り歩けてます。のんびり歩いてこのタイムであり、このコースタイムであればゆっくりと登山を楽しむべきである。
分岐を本白根山・万座方面へと進みます。探勝歩道を逆時計回りに巡るルートを歩きます。
高山植物ではないですが、大ぶりのタンポポもこれだけ咲いているとかなり見ごたえがありました。
刺身の盛り合わせに使うにはちょっと大きいですね。板前さんごめんなさいね。
登山道ですが、基本的に横歩きがほとんどです。
ガスの量は多いですが、展望はかろうじて保っている。
あっという間に700mも歩いてしまいました。
草津白根山も日本百名山というブランドを冠するお山であるのでこのように非常に歩きやすいように整備されている。スニーカーとかで歩いている観光客も多いのではないだろうか。この日は全く見かけなかったけどね〜。
ミツバオウレンが咲いていました。
白い花びらのように見える部分は萼片(葉のようなもの)だそうです。黄色い部分が花弁だそうです。これには驚いた。
この山域は森林限界が近いのかあまり高木は生えておらず、クマザサや樺の木が広がっていました。
平坦な道を歩く一行。たまにはこんな楽々な登山もありでしょう。
この看板を過ぎると展望が一気にひらけます。
枯れ釜と奥にある最高地点へと続く登山道が見えます。
ガスってない!!展望もある!!良かった、、、
コマクサは高山植物の女王と呼ばれており、砂礫などが敷きつめられているような過酷な環境で育つ特徴があります。
花の形が馬(駒)に似ていることからコマクサという名が付けられたそうです。
落石注意のザレた斜面にはたくさんのコマクサが咲いていました。
見頃は6月下旬から8月くらいだと思います。我々が訪れた時期は少し早いのかまだまだこれから咲き乱れる感じでした。
この岩が私的には、左がゴジラで右が座っているゴリラにしか見えませんでした。
ドラクエのパーティのように隊列を組んで進んでいきます。
ツカトンは酒飲みの遊び人がふさわしい職業ですが、よく賢者タイムに入ることが人生においてあるそうなので、早くレベル20になるといいですね。
個人的にですが、パーティに遊び人は絶対に必須だと思います。ドラクエ4にパノンというお笑い芸人がいるのですが、王様から天空の兜をもらう話がかなり秀逸なのである。ドラクエ4が一番好きなナンバリングだったりもする。
話が逸れたが、気になる方は「遊び人が賢者になれる理由」で調べてみてください。
そんな世界を救うほどの力は持ってないがこのブログを見て少しでも笑ったり、「俺も山登ってみてえな」なんて思っていただければ幸いです。
そんなヘタレ勇者一行は曇天の草津白根山を行く。
巨大岩があらわれた。
ツカトンのラップ攻撃!!ミス!!誰も笑わなかった。
枯れ釜の中に熊でも歩いてないかな?と探しましたが残念ながらいませんでした。
昨年の6月に富貴原の池コースを歩いた時にツキノワグマに遭遇したのですが、怖すぎてカメラとか撮れなかったです。
雪渓がまだ残っていました。かなり暖かくなってきたので雪渓が残っているとは思いませんでした。
最高地点へと向かう登山道がうねうねと伸びています。
分岐で先ほどの巨大岩方面へ行けますが、最高地点へまずは向かいます。
立ち入り禁止エリアになんか小屋みたいなのが見える。緊急避難用の小屋か何かでしょうか?
まっすぐ伸びた木道の両脇は無数のコマクサが咲き乱れるッ!!はずです。ピーク時にはきっと。
ガスが上がってきました。まるで結界のようにこの山頂エリアだけガスをくいとめているようでした。もう少しだけ頑張ってくれ展望!
最高地点までの最後の直線を緩やかに登っていく。前回訪れた時も曇りだったので快晴時の展望を見てみたい。
このくらいのトレッキングなら草津温泉と抱き合わせで訪れやすいのでまたチャンスは巡ってくるであろう。
山頂付近の眺めはとても開けており気持ちのいい展望が広がっている。
何故にこのエリアだけガスってなかったんだろう?ありがたいけどすごく不思議だったな。
12:54 探勝歩道最高地点(山頂のようなもの)に到着しました。
わずか50分で山頂に着いてしまう。どうでしょう?これから登山を始めようという方!
楽な登山をしてください。ブラック登山なんてもってのほかですよ。
というわけで山頂エリアでしばし休憩します。
ここで嬉しい発見!幸せを呼ぶ青い鳥ルリビタキが木のてっぺんに止まっていました。
青い羽がとても美しいです。初めて見ました!!
これも運の良さが高い遊び人特有のステータスによるものでしょうか。
蒸しパンで小腹を満たしていると雨がぱらついてきました。
ついに来たか、、、撤収を開始します。
巨大岩のある本白根展望所と鏡池を経由する周回ルートでロープウェイ乗り場を目指します。
火山特有の吹きっさらしなので、激しい雨にでも打たれた日にはたまったもんじゃありませんが、幸い小雨程度なのでフードを被って進みます。
登ってきた木製の階段と奥には先ほど居た最高地点。ガスに包まれかけているのが分かります。
展望所の眺めは良く本白根の外輪を一望できる岩がありました。
展望あったぞコノヤローと言わんばかりのガッツポーズ!
紅一点でいつも冷静に我々に怒る鉄の女minchさんもこの展望には満足した模様。
展望所には立派な標識と小さいお地蔵さんなどがありました。
結界を破られガスがモクモクと侵入してきたところで樹林の中に戻ります。
完璧なタイミングである。
ロープウェイまで2kmの表記。なんて楽なんだ、、、いつもやってるハードな登山とは一体?と考えさせられてしまいます。
樹林の間から池が見えました。鏡池です。
イワカガミも登山道にちらほら咲いていました。
ガスガスならスルーしようと思ってましたが、何故か鏡池だけガスっていないので行くことにします。
鏡池の薀蓄が書かれた看板に山の小ネタ好きであるsea-nov氏は食い入るように見ていました。
トトロの森へと続くような小さな木のトンネルを抜けると鏡池がそこには広がっています。
もう一度言います。鏡池が広がっています。
鏡池が、、鏡池がッ!!見えません、、、
とショートコントをやっているとガスが逃げて行ったので池の周りで遊んでました。
ツカトンがここで「こいつ本当に運動神経無いな、、、」と思わせる出来事がありましたが、本人の名誉のために私の心に留めておこう。
鏡池を後にした我々はロープウェイを目指し樹林帯を行く。
雨が先ほどより少し強くなったのだが、樹林帯というものはすごいですね。
雨を75%くらいは木々がカットしてくれていたと思います。
この分岐を殺生方面に行くとロープウェイを使わずに節約して下山できますが、なかなかの急坂とガチ登山になるのでご注意ください。
我々は白根火山ゴンドラ山頂駅を目指します。
イワカガミもたくさん咲いていました。これからは高山植物が楽しい季節の到来ですね。
再びフードを被り雨を防ぎつつ進みます。
こんな金属製の階段が設けられてるエリアまでくれば山頂駅も後少しです。
ガスガスのゲレンデが見えてきました。
雨も本降りにならずに戻ってこれて一安心です。幻想的なタンポポ畑を進む一行。
14:35 無事に帰ってこれました。これにて草津白根山周回ルート終了です。
いやーそれにしても素晴らしい天候でしたね。
あ!!失礼しました、、、これは壁に貼ってあったポスターですねぇ。
天候は良いとは決して言えませんが、最近天気続きだったしこういう日もありますね。晴れてる日ばかりレポしても雨の日はどんな感じなのかとか分からないですからね。
少しでも参考になればと思います。
そりゃ晴れた日に登りたいけどな、、、
で下界に降りてきて驚いた!!なんとバケツをひっくり返すような激しい雨が降っているじゃないか!!!もう車に乗り込むまでにびしょ濡れになってしまうレベルである。
間一髪だったんだな。悪天候の中の一番良い天候で登れたという言葉だといささか矛盾しているような登山となったのであった。
登山の後はやっぱり外せない温泉である。まぁ当初の目的はこっちなんだがね。
金額は900円と日帰り入浴としてはちょい高めである。これも草津ブランドと言うことでしょうかね。
泉質は酸性硫黄泉であり風呂から出ても硫黄の匂いを纏うそれである。
このタイプの泉質が一番温泉に入ってる感が強いかな、文字通り体に染みる湯だと思います。
草津温泉といえば湯もみ板でずらーっと並んでいました。
売店で湯もみ板販売してましたが、買う人いるのかな?
ツカトンと言えば酒、酒といえばツカトンでお馴染みですが本日も例外はなくビールがぶ飲みしてました。旨そうに飲むから許す!
この後、だらだら仮眠とってたらminchさんがいつまで寝てるんだと怒り狂っていたので撤収します。
湯畑を車上から見学して帰路につきます。
心残りといえば顔出しパネルで記念撮影できなかったことでしょう。
この温泉街は一通とか狭い路地が多く、車で走るのに難儀したな、、、
トンネル狭すぎだろ。
帰りはガスガスの中、車を走らせます。minchさんと私で交代しながら帰ります。
上里SAにて夕飯とします。
「がっつり肉が食いたいけどラーメンも食べたいんだよな」そんなわがままなあなたも満足のサーロインラーメンって、、、
気にはなるけどちょっとな、それにこれじゃあ白米も欲しくなるやん。
とんこつラーメンを食べました。随分昔、まだ山登りをしてない頃に草津弾丸旅行の帰りにこのラーメン食べたなぁと思い出しました。
そしてそんな頃から弾丸トラベルしてたんだなぁということにも気づいた15の夜であった(意味不明)
sea-nov氏の豚丼も旨そうでした。
ツカトンは食堂で豚肉食べてると職場の同僚に「共食いしてる〜」と言われることでお馴染みです。どうでもいいですね。
この後北千住で解散した我々はそれぞれ帰宅しましたとさ。
車を出してくれたminchさんありがとうございました〜。
◎まとめ◎
草津白根山はロープウェイを利用することで誰でも簡単に登ることができる山でした。
一番シンプルな周回コースで2時間ほどで回れてしまいます。
もちろんロープウェイを使わずに登ればそれなりのコースタイムを要する本格的な登山も楽しめますので自分のスタイルにあったコースを選ぶと良いかと思います。
山頂付近の砂礫地帯にはコマクサが群生しており6月後半あたりから旬を迎えることでしょう、展望も晴れていればきっと日光連山や遠く北アルプスの山々を見渡すことができるでしょう。
下山後も草津の名湯を楽しむことができ、高いスペックを誇る登山が可能です。
草津温泉までの道路も昔に比べたらかなり走りやすくなってるのでアクセスもしやすくなったのも嬉しいところです。
警戒レベルが1に下がれば湯釜エリアも解禁されるので、いつの日か訪れることができるようになってほしいですね。
これから登山をやってみたいという人にもオススメの山かもしれません。
機会があれば是非、温泉とセットで訪れてみてください。
草津小旅行記 おしまい
※ペットボトルはちゃんと拾って持ち帰りましたよ笑