山と犬と挽肉と

やけんの外遊びを綴ったブログです。

~槍ヶ岳残雪期登山1泊2日の旅~憧れのあの穂先を目指してDay1

 

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2016年5月13日北アルプスにある槍ヶ岳を登ってきました。

槍ヶ岳標高3180mの高峰で日本で5番目に高い山です。日本のマッターホルン北アのシンボルなどとも呼ばれ登山をする人間にとっては富士山と並ぶくらいに知名度の高い山であったりします。

かく言う私も槍ヶ岳には憧れを抱いており機会があれば是非登ってみたいと思っていました。

忘れもしない昨年の雲ノ平の旅で目にしたあの天を衝く頂に興味を持たないわけがありません。

残雪期の山を登るきっかけを作ってくれたお師匠(会社の上司)に「残雪期の山登りたいっす!どこか行きましょうよ~」と言ってみたら「じゃあ槍でもいく?」とまさかの返答が。

「行きます!!!!」私は即答しました。

こうして槍ヶ岳への道が開けた私は、まだ雪が豊富に残る北アルプスへと向かうのだった。

 

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槍ヶ岳への旅のメンバーは、学生時代山岳部だったお師匠と当ブログではお馴染みの野人ことハッシーに私を加えた3人で行くことになりました。

ハッシーの仕事のアクシデント(メディアで報じられるレベル)により2連休という最小限の休暇を利用しての登山となり難易度が跳ね上がりました。(そうで無くても2連休で行っただろうけど)

難易度で言うとサイゼリヤのお子様メニューの間違い探しに匹敵するレベルと言っていいでしょう。

「お子様はノーサンキューかい・・・・こりゃハードな旅になりそうだぜ・・・」

 

 今回の記事は気が遠くなるくらい長いです。

全て読み終わる頃には10歳は老け込んでいるでしょう。

ただし槍ヶ岳登山を疑似体験できるように書いたので、これを読み終われば槍ヶ岳を登山したと友達に自慢してもいいでしょう。

きっと友達からいい病院を紹介してもらえると思います。やったね!

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毎度お馴染みの北千住にて合流した私とハッシーはお師匠を迎えに新宿へと向かいます。

槍ヶ岳登山だろうと登山口までのダラダラ話はするから貴様ら覚悟してください。

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光麺があったのでとりあえずラーメンを食います。光麺なので可も無く不可も無い味だというのは周知のことでしょう。

この後、お師匠と合流して長野県を目指します。

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高速に乗る前にすでにガソリンメーターが残り1目盛だったので給油するかと思いきや

普通にそのまま高速に乗りました。

「ハッシー・・・あんたワイルドすぎやぁ・・・」給油ランプ点灯するもなんとかSAのスタンドにて給油。しかし今度は進行方向で交通事故が起こり高速を降ろされる事態に。

はやくも旅が詰んだのか??

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下道を走り事故がある地点を通過して再び高速へ乗り、事なきを得る我々はみどり湖PAで小休憩の後、北アルプスの玄関口である上高地の手前にある沢渡駐車場を目指しました。

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沢渡(さわんど)駐車場にたどり着いたのは夜中の2時半くらいでした。ハッシーの車の後部座席で横ノリしてたら車酔いしました。写真でもこの酔っ払い感が出てるでしょ。

沢渡までのクネクネ道での横ノリやスマホゲームやLOVEジェンガなどはやめましょうね。

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AM5:00 起床します。大体の場合、朝になってから驚きます。

「明るいとこんな場所だったんだ」てね。何やら噴煙を上げている建物が・・・

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沢渡の駐車場は複数ありますが、タクシー乗り場があるこの足湯のある公園に駐車しました。バスを待っていると時間をロスするので、タクシーを使用して上高地を目指します。

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トイレも立派なものが建っていました。中もそこそこ綺麗です。

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早速準備を終え、タクシーを呼びました。バスの方が安く済みそうですが、人数がいるならタクシーがおすすめです。上高地までは定額料金(4200円)で行ってくれるので3人いればバス代とさして変わりません。早く行けるしね。

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タクシー運転手さんが、走りながら観光名所のうんちくをいろいろ話してくれながら上高地へと向かう。釜トンネルが見えてきました。

焼岳を登る方はこのトンネルの手前で降りて中の湯温泉へと向かうんだろね。

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そんな焼岳が見えてきました。北アルプス唯一の活火山であるこの山も実に登ってみたい山である。日本百名山の1座でもある焼岳ですが、北アの中では比較的登りやすい山だと思います。まだ登ったことないけどこの時点では。

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そして次に見えてくるのが穂高連峰である。

私の中で槍ヶ岳奥穂高岳剱岳の三座は別格のくくりであり、どれも登ってみたい憧れの山である。

その中の一座である槍ヶ岳に今日登れるのだから嬉しくてしかたない。

しかも天気も最高と来たもんだ。今日登らずしていつ登るんだ!

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タクシーのおじちゃんの粋なはからいで、タクシーをいい感じなところで停車させてくれました。

大正池穂高連峰、そして逆さ穂高連峰をおさめることができました。ありがとうタクシーのおじちゃん!!

ちなみに写真左から西穂高岳奥穂高岳前穂高岳、そして一番右の山が明神岳ですね。

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5:28 上高地バスターミナルへ到着です。

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すでにたくさんの登山客がこれから各々が登るであろう頂への準備に取り掛かっていました。

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我々も朝食やトイレを済まして出発しました。ここで登山届けも提出しました。

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5:47 遂に槍ヶ岳残雪期登山が幕を開けます。

 

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今回のコースタイムです。地図も2分割せざるを得ない長旅です。

5:47上高地バスターミナル→6:26明神館→8:01横尾山荘→9:30槍沢ロッヂ→10:20ババ平→11:16大曲→13:41グリーンバンド→15:52槍ヶ岳山荘→16:37槍ヶ岳山頂→17:17槍ヶ岳山荘

行動時間11時間30分(休憩時間30分含む)

簡潔に言うとキツイ!!グリーンバンドまでしんどい!!そのあともしんどい!!

でも山頂に立つと忘れます。

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序盤はしばらく平地を歩き続けます。観光客が気軽に歩けるような道です。

上高地〜横尾まではこのような歩きやすい道が続く感じです。

私自身は2度目の上高地ですが、昨年初めて訪れた時はサンダルで徳沢まで行きました。それくらい歩きやすい。あー、徳沢のカレー食いてえ。

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道を歩いていると目の前に猿が現れました。写真を撮っていたら激しく威嚇されました。「なんだこの猿野郎!!」と私も威嚇し返した為、一触即発状態になりました。

お師匠も「上高地の猿はおとなしいはずなんだけどなぁ。ホッホッホ!」と笑っていました。

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これが威嚇された時に撮った写真です。まさに犬猿の仲とはこの事でしょう。

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猿野郎とのバトルでテンションも上がった我々は河童橋に到着しました。

山を登る人たちには、まあただの通過点ですね。

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梓川から望む焼岳。

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梓川は昨年、初上高地の時にメンバーのT君が落ちて流された話が仲間内で有名ですが落ちた理由がラーメンのお湯を沸かす為に水を調達しに行ったら酔っ払ってたので足をすべらせたです。

同行した私もT君が梓川に落ちて焦りましたが、冷静に振り返ると、小梨の湯の所に水道あるやん、しかも宴会してたの小梨の湯の目の前やん。という灯台下暗しな話です。

話が逸れましたね、、、先へ進みましょう。

f:id:kitasennju_yamabu:20160612201426j:plain梓川の枝分かれした小さい沢もこのように勢いよく流れています。

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太陽も昇ってきました。平地は、かなりスピードが出せます。

今のうちに時間をまいておかないと・・・

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明神岳が、横に見えました。

ゴツゴツの岩峰が、男らしい山ですね〜。

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雪解け水で流れが激しくなった梓川

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途中で川岸が崩落して削られている所がありました。

次に訪れる頃にはもっと崩落して川幅が広くなっているかもしれません。

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f:id:kitasennju_yamabu:20160613212558j:plainまずは一つ目のチェックポイントである明神館までやってきました。明神橋を渡った先にある明神池は穂高神社奥宮が鎮座する神域としても知られており、神社好きには気になる場所ですね。

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ここで予期せぬ事態がありました。徳沢方面の道が落石により通行止めになっておりました。

本来はここを直進して徳沢を通過して横尾へと向かう予定だったんだけどなぁ、、

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仕方が無いので、明神橋から一度梓川を渡り対岸のルートを使い迂回することにします。

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徳澤園は営業してるのだろうか?下山時にカレーを食べようと思ってたのにな、、、

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梓川と山々と青空がとても気持ちいいですね。

ここでのんびりしたいなぁと思うのですが、ここまで来たのに山登らないのはなぁ。と思ってしまう自分は登山ジャンキーなんでしょうか?

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親切に看板が出てるので地図を持たない観光客の方々も安心して散策できますね。

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大きな水たまりがあったりしたのですが、崩落した道といい徳沢での落石といい少し前に降った雨が原因かもしれませんね。

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赤沢山だと思ってたけど正面の山は何でしょうね??

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新村橋分岐で徳沢のある対岸へ再び戻ります。

涸沢へ至るパノラマコースもかなり面白そうなコースだと聞いているのでいつか行ってみたいですね。

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そんなこんなで新村橋までやってきました。

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男梅グミは貴重な塩分補給源となります。以後他の登山などでも持って行く機会が増えました。

初めての3000m超えの山なので、水分とか塩分とか補給しなきゃとびびっています。

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この迂回路が上高地の平地エリアで良かった。そこまで時間もロスすることもなく寧ろコースタイム的には巻いてました。

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真っ青な空に未だ雪を被ったギザギザな稜線。槍ヶ岳の次は奥穂高岳ですね。

自分の中で槍ヶ岳奥穂高岳剱岳の順でチャレンジするという謎のこだわりがあったりする。

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落石現場の向こう側に出ました。これで元のルートへと戻ってきました。

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ここには白い花が沢山咲いていました。

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このニリンソウは蕾のものもまだ多く、数日後には咲き乱れることでしょう。

1つの茎から、2輪の花茎が咲くことからニリンソウという名前がつけられたとか。

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上高地を訪れる方はよく存じているかとは思う、標高をまるで稼がない長い道のりが続きます。

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サクラ?みたいなものが咲いていました。

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この時期はオオカメノキも咲きはじめていました。葉っぱが亀の甲羅に似ているからこの名前とか・・・似てるか?

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お師匠に「いつもこのペースで奥様と歩いてるんですか?」と聞いたところ、「こんなペースで歩いたらついてこれないよ。ホッホッホ!」と笑ってました。

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横尾山荘が見えてきました。

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横尾に着くとウェルカムドリンクの提供はありませんでしたが、ウェルカム猿野郎の提供がありました。

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横尾のテン場は金曜日だったので静かな感じでした。

テントも一貼り二貼り程度でした。

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距離こそ長いものの標高差を稼がない横歩きなのでたいして体力の消耗もありませんでした。

因みに上高地1500mで横尾の標高が1615mです。全然稼いでいませんね。そして槍ヶ岳は3180mです。標高差がなかなかエグイ。

コースタイムも巻けているのでまずまずのすべりだしといっていいでしょう。

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横尾大橋へと向かう登山者、奥穂高岳を目指す方はここを渡っていきます。テントの聖地である涸沢へもこの橋を渡ります。

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横尾は奥穂高岳槍ヶ岳に行く人とで道が分かれる、高速道路でいうジャンクションのような所です。

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横尾山荘は綺麗な山荘でした。自販機があるので、ここでポカリを買いました。

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今日は荷揚げ日和でしょう。ヘリコプターが飛んでいったのは肩の小屋とかかな?

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再び歩き出すとすぐに槍ヶ岳蝶ヶ岳の分岐にぶつかります。

ここから本格的な登山道となります。

準備運動は完了ってところですね。気合入れて行きましょう。

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先ほどまでの平坦な道とは違い、標高を稼ぐ登り坂が増えてきました。

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それでもまだまだ平坦な場所も多く歩きやすいことこの上なし。

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途中で小さな沢を横断するところが出てきたりします。

雪渓の溶け水が豊富に流れていて勢いがありました。

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飛び石をつたって渡りたいのですが、その飛び石すら水没してたのでそのままつっこむの図。

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槍見平というポイントが地図上にあったので探してみると、ありました。肉眼で今日の目的地である槍の穂先を見ることが出来ました。

これには一同テンションあがりました。ただものすごく遠いね。

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倒木が道を塞いでる箇所もあったりしました。

f:id:kitasennju_yamabu:20160613231650j:plain梓川を横断する場所には立派な橋がかかっています。

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水の流れは凄まじく、激流下りでもしたら楽しそうだなと思えるようなレベルでした。

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橋を渡った先の広場に建つ一の俣の看板。ってことは二の俣もあるんだよね??

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沢沿いの岩ゴロゴロの道を進んでいく。

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橋が流されたのでしょうか?建築用の足場とパイプで作られた橋を渡ります。

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予想通りの位置にあった二の俣の看板。キャンプ禁止となってますが、確かに平らな地面がテント張りやすいが雨降ったら増水してアウトな場所でもあったりする。

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ゴゴゴゴゴとうねりを上げながら流れる沢の横を通る。

どこからが梓川でどこからが槍沢なんだ??

これに落ちれば上高地までの最速切符である事は間違いないでしょう。

f:id:kitasennju_yamabu:20160613233717j:plain蕾が多かったニリンソウがここだと花開いていました。

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ここから腐った雪渓ことクサレ雪渓が現われはじめます。

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ひたすらに続く、気持ちの良い沢沿いの登山道

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それにしても綺麗な水色をしている沢である。

ガリガリ君のソーダ味と同じ色だわ。

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上高地からひたすら歩いてきた登山者をねぎらう看板。

こういうのって嬉しいですよね。

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沢から少しだけ離れつつ登っていくと茶色い建物が見えてきました。

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そうです。ロッヂ槍沢こと槍沢ロッヂである。

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ここの小屋も綺麗でした。ハッシーは小屋に着くたびにバッジを買ってました。ピストンなので帰りに買ったほうが良いのでは?

あとここは沢沿いなので水場もあり、ペットボトル1本分補充しました。f:id:kitasennju_yamabu:20160614003238j:plain

うーん、、、分かってはいたけどあまり標高は稼いでません。

だって沢沿い歩きでしたからねぇ。

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殺生ヒュッテはこの時期はまだやってないようです。

槍ヶ岳までは残り6.0kmをきりました。

案外、楽々で頂上に立てるんじゃないか?とこの時の私は思っていました。

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再び歩き出します。小屋の裏の広場(ヘリポート)の脇を進んでいきます。

f:id:kitasennju_yamabu:20160614003747j:plain一瞬だけ穂先が再び顔を出した。まだまだ先にあるね、、、頑張らんと。

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槍沢ロッジのテン場があるババ平に向かいます。

2泊3日で槍を攻めるならきっとババ平でテント泊する事になったでしょう。

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f:id:kitasennju_yamabu:20160614004534j:plainまだまだ雪渓が谷間に残っています。

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登山道もこの辺りから頂上まで雪渓の上を歩き続ける事になります。

日焼け止め必須です、雪の照り返しはマジで危険ですよ。槍沢ロッヂでぬりぬりしました。

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目の前に稜線が見えてきました。あれは西岳から槍ヶ岳を目指す時に通る東鎌尾根です。我々は雪渓を歩き槍沢を直登するルートを行きます。

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ババ平のテン場が見えてきました。

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確かテントは一張りくらいありました。先を急ぐので通過します。

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クサレ雪渓のトラバース、斜度が緩いのでそんなに危険ではないですが沢の方に滑ったらドボンであることには違いない。

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ここでお師匠も想定外の事態が。思ってた以上に雪が少ない。

本来はこのあたりも沢の上を歩くのですが、今年は雪が少なすぎるので急斜面をトラバースする事になりました。

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下をみると轟々と流れる沢が見えます。足でもすべらせた日には雪渓の下をウォータースライダーする事になるでしょう。

このトラバース連続のエリアにかなり難儀したのを覚えている。

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緊張感のある雪渓のトラバースを抜けると巨大な雪の壁が現れます。これでも例年よりずっと雪が少ないとか、、、

f:id:kitasennju_yamabu:20160614010339j:plain大曲の分岐があるであろう地点。なんかテントみたいなのが張ってありました。

ビバークでもしたんだろうか??

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これから登る槍沢の雪渓。この先から斜度もキツくなってくるので12本爪アイゼンを装着します。

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軽アイゼンしか所持してない私は今回の旅のみお師匠から12本爪アイゼンをお借りしました。

来シーズンまでには雪山用の靴と12本爪はGETしないとな。

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一定間隔で刺さっているポールを目印に進んでいきます。

至る所に雪崩の後があったりします。踏み跡はたくさんあるので適当な所を選んで歩いて行きました。

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振り返ると槍沢ロッヂで出会ったおじちゃんが登ってきている。このおじちゃんが中々に早かった。あっという間に抜かれてしまいました。

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途中にはクレバスがあったりします。幅こそ狭いので簡単に渡れますが、のぞき込むと底が見えない・・・。

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野人がクレバスを渡るの図。

何かに似てるなとずっと考えていたんですが分かりました。非常口の看板の人ですね。

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遠目から見るとこんな感じです。ジャンプ力がマリオほど無くても簡単に渡れるのでご安心を。

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斜度が厳しくなっていきますが、チェックポイントであるグリーンバンドを目指し高度を一気に稼いでいきます。

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グリーンバンドまでの道のりが長いので中腹辺りで腰を下ろし休憩します。

それにしてもいい眺めです。

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f:id:kitasennju_yamabu:20160614012749j:plain正面に見えるのが赤沢山と西岳です。右奥の山は蝶ヶ岳でとんがっているのが蝶槍ですね。

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見上げるとグリーンバンド、そして「どこがグリーンなんだ?茶色じゃねーか!!」なツッコミが飛び交っていました。

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グリーンバンドへの急な登りを少しずつ進んでいるとシリセードしてる人がいました。

これは楽しそうですね。すごいスピードで下っていってあっという間に豆粒になっていました。

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もしかしたらここが核心部だったのかもしれないグリーンバンドまでの道のり、登っても登ってもグリーンバンドが全然近づいている気がしない。

あのグリーンバンドは蜃気楼なんじゃないか?と疑いたくなるほどでした。

雪渓の序盤でグリーンバンドあたりを4人くらいのパーティーが登っているのが見えていたのですが、、、全然進んでませんでした。

今、同じ場所に立って思う。間違いない!!こりゃ進まんね、、、」

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天気は完璧すぎる快晴、照りつける太陽が雪面を反射して非常に暑い。

終わりの見えない白い砂漠を彷徨う我々の足どりは重く少し登っては休んでの繰り返しでした。

白い砂漠に浮かぶオアシス(グリーンバンド)はまだまだ遠い。

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少し近くなってきた気がする。それともこれも夢か幻か、、、、

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いや、違う!!グリーンバンドがもう目の前に!!

右側を巻いて行きます。

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13:41 グリーンバンドに到着。槍沢ロッヂを出て雪渓を歩き始めてから4時間が経過していた。

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グリーンだよ!!

這松帯だったんだ。たどりついてようやく知り得る事実。

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グリーンバンドには腰掛けられる岩場があったので小休憩する事にします。

絶景を眺めながら食べるパウンドケーキはシンプルに美味い。ん?

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あのとんがったお山は!?そうです表銀座縦走でお馴染みの燕岳や大天井岳を有する常念山脈の長常念岳です。

その存在感はやはり百名山ブランドを冠する山であることがよくわかります。

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常念山脈を眺めながら束の間の休息を楽しみます。

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初めて買ったピッケル。シモンのストレートタイプのピッケルです。因みに、3人ともシモンのピッケルでした笑

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さて行くかと振り返ると、、、穂先キター!!!

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グリーンバンド以降は槍の穂先が見えるようで、槍見登山を楽しむことができます。

これは嬉しい!!天候と登ってきた山に感謝です。

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ド迫力の穂先。天高くそびえるあの頂に立ちたい。漢を上げたい(意味不明)

穂先の下にある小屋は殺生ヒュッテでまだ営業していません。

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槍が見える。それだけが救いだったであろう道のり。グリーンバンド手前よりも傾斜がキツくなりました。この時点で行動食の残りはゼリー1本とバータイプのクッキーが1本でした。予想以上にエネルギーを持っていかれます。

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かなりの傾斜を登ってきたのが分かります。遠く常念山脈が同じ目線の高さになってきたのがそれを物語っている。

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槍ヶ岳山荘から見る槍もいいですが、個人的にはこの槍沢から見る槍の形が好きだったりする。

同じ山でも見る角度によって全然違うのもまた、山登りの面白いところであったりするよね。

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苦しい上りを必死で登っていく。ふと見上げると槍と空と飛行機雲。

まだ足は動く、、、前に出ない足を鞭打って少しずつ少しずつ登っていく。

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ハッシーが、その先の岩場で休憩しましょうと言うが、その岩場が遠く感じる。

おかしい、、、前に足が出ないにも程があるだろ??

そうです。この時私は初めてハンガーノックを味わったようです。

今まで登山中にシャリバテだー、ハンガーノックだーって口にしてたのとは全く違い本当に体が重い。

岩場で最後のゼリーとバーを食べる。まさか行きの行程で行動食が底を尽くなんてまだまだ見積もりが甘いなと反省しました。

f:id:kitasennju_yamabu:20160614022305j:plain振り返るとこれは凄い、、、こんな所を登ってきたのか。

下に赤い屋根の殺生ヒュッテが見える。

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傾斜はこんな感じです。アイゼンの前爪をしっかり刺して登っています。

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そして遂に見えました。あの建物は間違いなく槍ヶ岳山荘!!

白き砂漠の終着点が見えた。体力は底を尽きかけているが、気力で登るッ!!

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15:52 槍ヶ岳山荘に到着です。雪渓の上を実に6時間歩き続けてきた事になります。

f:id:kitasennju_yamabu:20160614023225j:plain槍の肩にどっしりと構えるこの山荘は肩の小屋と昔は呼ばれていたみたいです。

f:id:kitasennju_yamabu:20160614023334j:plain小屋から見える槍ヶ岳。もう降りてきて休んでいる人もちらほらいる。

我々はこれから登りに行くのですが、まずは小屋泊の受付を済ませにいったん中へと入ります。

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小屋内はこんな感じです。お師匠が受け付けしてる間、落ち着きのない私とハッシーはお土産を物色して大興奮でした。

f:id:kitasennju_yamabu:20160614134310j:plainこの時期はシーズン外で平日なのも併せて個室を借りることができました。

夕飯は17:00からとのこと。荷物を全て置いて、カメラとスマホだけ持って出発します。

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「槍はココロのふるさと」今、ブログ書いてて思います。この手拭い買えばよかった。

誰か買ってきて下さい。

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外に出ると目の前には常念山脈を見渡せる大展望。陽も傾き雲が多くなり始めている。

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奥穂高岳と去年訪れた双六岳・三俣蓮華岳へと続く西鎌尾根。

「鎌」という暴力的なワードが難易度高そうな雰囲気を出しています。

そして西鎌尾根のプレートだけ何故ボロい?

f:id:kitasennju_yamabu:20160614134812j:plain振り返るとまたも大展望が。奥ののっぺりした広大な山は薬師岳です。

写真右の盛り上がってる山は水晶岳です。

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少しアップで。水晶岳がやはり存在感がありますね。水晶岳もゴツゴツした岩の山で楽しかったな。

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ゴジラの背びれのような槍の穂先。さてラスボスに挑みましょうか。

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山頂まではわずか200mの岩登りです。ここ重要です。極度の高所恐怖症の方はその高度感にビビってしまうかもしれません。

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こんな所を登っていきます。どこから登るんだ??

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皆様ご心配はいりません。百名山ブランドと北ア屈指の人気を誇るお山なだけに、懇切丁寧なルートが用意されています。老若男女問わず登れてしまうでしょう。

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◯印が書いてある所をしっかりと全身を使い登って行きましょう。

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足場をよく確認し3点をしっかり確保しながら登ればなんのこっちゃない。

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アルプス一万尺でお馴染みの小槍が見える。とてもアルペン踊りを踊る気にはなれないのは私だけでしょうか。

f:id:kitasennju_yamabu:20160619172341j:plain下をみるとすっごい高度感だが、特徴的な尾根を発見!

これは硫黄尾根というそうでデンジャラスな道であることは私から見ても明白である。

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写真中央手前から鷲羽岳、祖父岳、そして薬師岳

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油断はできない岩登りが続きます。写真を撮るのもちょっと怖いときがあります。

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槍ヶ岳山荘がどんどん小さくなっていく。

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ハシゴ場が出現します。これはまだ序の口で名物ハシゴは山頂手前にあります。

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下から見上げると垂直なのがお分かりでしょう。

一つ私からアドバイスです。手を離さなければ落ちません笑

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お師匠がこの登山に向けて一番心配していたのが穂先に残った雪渓でした。

やはり少し残っている。

これがいや〜な感じで登りづらい・・・。もちろん滑った日にはただでは済まないでしょう。

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なんとか雪渓エリアを突破。これを帰りは下りで行くのか、、、と不安がよぎりますがそこは一旦忘れて次のハシゴに集中します。

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そして山頂直下の取り付きで名物のハシゴ場が登場します。

名物ハシゴの仕様はそこそこ長い垂直の2連続ハシゴです。写真は2個目のハシゴ。

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16:37 槍ヶ岳頂上に到着しました。

「おー!!あの看板ヤマレコで見るやつだー!!」

自身初の3000m超えの山を槍ヶ岳で飾ることができました。ありがとう槍ヶ岳!!

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山頂は噂通りの狭さです。しかし皆さんすでに下山しており貸切状態です。

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大喰岳→中岳→南岳そして大キレットを経て北穂高岳へと至る稜線、その先に鎮座する奥穂高岳。是非夏のシーズンにこのルートを歩いてみたいものですね。

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頂上は360°の見晴らしで見渡す限り山・山・山でした。

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天高く山頂標識を掲げる!!「やりきったんだ・・・・やりだけに。」

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これが槍の三角点だ!!!

「・・・普通です・・ね」

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急に風が強くなって寒くなってきました。すっかり忘れそうでしたが夕飯の時間もうすぐじゃん!!ということで下山開始です。

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本来は登りと下りのルートが分かれている槍の穂先ですが、雪渓が残っていて下山ルートの方が危ないのですれ違った皆様は登りルートで下山していました。

安全策で我々も登りルートで下ります。すれ違う人もおらんしね。

f:id:kitasennju_yamabu:20160619203050j:plainこの下りのハシゴの一歩目がとても怖いです。勇気を出して一歩踏み出してしまえばなんのこっちゃない簡単に降りれます。

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一人下りたら上の人にオッケーと伝えてから下りていきます。

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これが名物ハシゴの全貌です。どうですか?登りたくなったでしょう??

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ババ平のトラバースも危なかったけどここのミニ雪渓も距離こそ短いが危険度はマシマシでハッシーも一瞬足を止めて苦戦していました。

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ハシゴの中腹で写真を撮るのも結構必死だったりする。あと岩場なのでカメラをぶつけて壊れてしまうんじゃないかとかなり慎重に歩きました。

案の定、下山後にハッシーのカメラが若干壊れました。

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最後のハシゴ場を突破すると緊張感のあるエリアは終了。

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自称高所恐怖症でお馴染みの私ですが、なんとか戻ってきました。

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ペロリズムの思想を持つ私はすべての力を使い切った為、槍ヶ岳山荘前で床ペロしました。槍ヶ岳での床ペロ第一人者として後世まで語り継がれることでしょう。

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山荘に着くとすでに皆さん夕飯を食べていました。我々もいただきます。

味は正直覚えてません。真っ白に燃え尽きた私は放心状態で飯を食べていたそうです。

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ふらふらとゾンビのように歩いて部屋の布団に倒れこみそのまま私は寝てしまいました。

お師匠&ハッシー「あらら、寝ちゃったよ。」

私は獣が傷を癒すように深い眠りにつき1時間後に目を覚まして二人のいる談話室に行きました。

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やはり登山の後はビールか炭酸ジュースかって所ですが、高山病で頭痛になるのをビビってジュースにします。

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今日の登頂を祝して乾杯!!

達成感がすごい、本当にベストなタイミングで登れて良かった。

ハッシーの仕事の都合で行く日にちをずらしてなかったら天気悪かったし。

山の神様ありがとう!!

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標高を3000m超える山は夜になるとクッソ寒いです。一度ストーブの前に立つと離れられなくなります。

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あっという間に消灯時間がやってまいりました。そういや自販機あるのに驚きました。

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寝床はこんな感じです。布団で寝れるって最高ですね。おっさん3人なのでまくら投げなどはせず眠りにつきました。

携帯の電波ですがドコモはつながります。他は知らん。それではおやすみなさい。

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◎まとめ◎

槍ヶ岳のその存在感とスケールは眺めるだけではなく登ってみても感動する山でした。

槍沢の大雪渓をひたすらに登り続けるのは苦難の道ですが、グリーンバンドを過ぎてからの槍の穂先が見えた瞬間は思わず声をあげてしまいました。

穂先の鎖場やハシゴはしっかりしているので高度感こそありますが危険ではありません。残雪期だと雪渓が残っている為、一部だけ肝を冷やす箇所があったりします。

山頂の展望も北アルプスの名峰が見渡せ、昨年訪れた雲ノ平の旅で登った薬師岳鷲羽岳水晶岳なども見ることができ感慨深いものとなりました。

王道の夏道では無く残雪期の槍ヶ岳の登頂が出来たことは一生忘れられない思い出となることでしょう。

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槍ヶ岳残雪期登山Day2へ続く〜