2016年2月25日に日帰りで八ヶ岳に行ってきました。
八ヶ岳といっても広大な山域のため、南八ヶ岳と北八ヶ岳に分かれますが今回訪れたのは、北八ヶ岳にある北横岳を登ってきました。
高水三山での花粉のダメージも癒えていませんでしたが、突如お誘いを受けたので行くことにしました。
この山域に招待してくれたのは、当ブログでもお馴染みのリアルガチな野人ハッシーである。
ハッシーは購入した10本爪アイゼンの歩行練習の為に八ヶ岳でも登りやすい北横岳を選んだそうです。
北横岳を訪れるのは2度目になるのですが、ロープウェイがあるので簡単に登れてスーパーな展望が楽しめる素敵な山でした。
今回もセオリー通り、ダラダラ長い出発編からスタートです。
朝6:30に北千住駅待ち合わせだったので、自宅を出発します。
玄関を開けて驚きました。あれ?雪降ったの??
私の愛機である「クレイジーのらいぬ1号」が氷漬けの刑に処されていました。
雪を払って急いで駅へ向かいました。ケツが濡れないように半分浮かせながらバイクを走らせていました。
何故に朝っぱらから空気椅子なんてせにゃならんのだ・・・。
我々の拠点であるゴッサムシティ北千住に到着しました。
なんか明るい時間帯に出発するのは久しぶりな気がします。
幸い大きな渋滞にも巻き込まれず順調に車は中央道を進んでいきます。
飯を食べていないので石川PAにて朝食とします。
唐揚げとラーメンを食べ尽くそう的なバイブルを手に入れました。
もちろん食べ尽くしてやりますよ!!
唐揚げもラーメンも大好きだこのやろー!!!
カツカレー食べました。
なんか無性にカレーが食べたくなる事って無いですか?それです。
PAを出発してしばらくすると景色が一変しました。
八王子付近が銀世界です。
今日は天気は晴れのはずだったんだがな。普通に雪降ってるし・・・。
そんな心配も八ヶ岳が見えてくる頃には雲と一緒に吹き飛び快晴が広がっていました。
ピラタス蓼科ロープウェイに到着しました。
駐車場から見える中央アルプスはまだ一度も行った事がない山域です。
今年は訪れてみたいな。
北横岳へは今回ロープウェイを使用します。歩いてでも登れるんですが、楽したいんです。私はもう下山後の温泉を見据えているんです。
まだまだウインタースポーツのシーズン真っ只中なのでスキーヤーやボーダーの方々と乗り込みます。登山客はというと1割くらいはいましたよ。
我々だけではなかった。
まぁ、完全に登山客は浮いてますね。ぞろぞろと行列についていきます。
久しぶりに訪れた坪庭、ここでスキーヤーの皆様とはお別れです。この坪庭は観光スポットとしても有名ですが、この日は観光客のおばちゃまも数名しかおらんかった。
標高がすでに2240mとなっているのが分かります。麓の駅が1771mなので700m弱を稼いだ事になります。登山道を利用すると1時間半くらいかかるそうです。
今日はあくまでお散歩なので金に物言わせてショートカットしました。
毎度お馴染みコースタイムの紹介です。
11:05ロープウェイ山頂駅→11:40北横岳ヒュッテ→12:05北横岳南峰→12:11北横岳北峰→12:53北横岳ヒュッテ→13:25ロープウェイ山頂駅
行動時間2時間20分(うち休憩時間20分)
2時間とか久しぶりにゆるゆる登山ですね。
指標通りに北横岳方面に向かいましょう。
ブルーシートのテントが気になりますが進んでいきます。
なかなかの登りですね。まだ坪庭ですよここは。
序盤からアイゼン装着でいいと思います。私は軽アイゼンをザックの中に入れたままで進むとします。
め・・めんどくさいわけじゃ無いですよ。ザックから取りだして装着するのめんどいとか全然思ってませんよ。
少し歩くと樹林帯に突入します。
細いながらもつららもありました。天気が良いけど少し風があるので寒いです。
南アルプスもかなり雪が少ないのが分かります。展望が優れた山に行くと登りたい山がたくさん見えてしまい、また山に登りたくなる。
山登りたい病のループにはまっているのは私だけでは無くハッシーも同じなんですがね。寧ろハッシーのが重篤ですがね。
樹林帯と言いつつも所々展望が開けているので、このように坪庭を一望できたりする。
北横岳さん凄すぎっす。ポテンシャル高すぎっす。
標高を最初から稼ぎまくっているのも相まって樹林帯歩きもそう長く続か無いのがまた魅力ですね。
このブログのように登山口までがだらだら長いのとはえらい違いですね。
三ツ岳への看板があります。岩場の楽しいコースだと仲間内から聞いてますが、夏山の時の話なのでこの時期はどうなんでしょうね?
あっという間に北横岳ヒュッテに到着です。小屋はやってませんでしたが、瓶ビールのケースを椅子代わりにみなさん休憩中でした。
北横岳ヒュッテのシンボルといえば天狗のトーテムポールですね。
山は厳しく美しく。名言いただきました。
人に厳しく自分に甘い、北千住山部の連中に説きたいワードですね。
私の中での山おやつの筆頭であるパウンドケーキを食し、小休憩します。
ヒュッテからは10分ほどで山頂に辿り着いてしまいます。
今日の歩行時間は、当ブログの登山史上(歴史浅いけど)最速でしょう。
森林限界も近づいてきました。
山頂直下、かなりの急登です。アイゼンあったほうがいいです。
私は途中で出会った女性の方が「アイゼン無しで登れちゃいました〜。」とにこやかに言われたので、装着せずに登りました。
め・・めんどくさいわけじゃ無いですよ。女性の方も行けたんだし俺も行けない訳が無いと意地はったとか全然無いですからね。
急登を登りきると広がる大展望!!
北横岳SUGEEEEEEEEE!な光景に心躍るのは言うまでもない。
ロープウェイの山頂駅から僅か1時間でここまでこれてしまうこともこの山の良いところですね。
写真中央のやや右手にどっしりと鎮座するのは御嶽山です。
肉眼でも十分にみえるその巨大な姿は存在感抜群である。
山頂は平らでそれなりに広いため、風の影響をもろに受けるので雪が積もらない。
地面が見えてしまっているくらいです。
目の前に見えるおにぎり型をした山は蓼科山で、日本百名山の一つです。
いつかやってみたい八ヶ岳全山縦走の北のスタート地点がこの山である。
北アルプスのお手軽3000m峰でお馴染みの乗鞍岳も見えます。
未だ3000m峰を踏んだことが無い、ど素人な私ですが
折角の初3000m峰をお手軽に済ます気は無いです。
出来るなら槍ヶ岳とかに登りたいもんです。
北アルプスももちろん見えます。槍ヶ岳や常念岳あたりは雲の中でした。
360度の展望が素晴らしすぎるのでもう一度。これは御嶽山方面。
そしてこの異様な形の山容。らくだのコブの様な南八ヶ岳方面。
2つのコブは左が赤岳で右が阿弥陀岳ですね。登ってみたい・・。
再訪は必須とも言えるエリアであることは間違い無いでしょう。
北横岳は2つのピークを擁する双耳峰である。今我々がいるのが南峰で北峰も目と鼻の先にあるので向かいます。
というよりはもう見えていますね北峰が。
この南峰から北峰までの一本道も気持ちの良い光景が広がっていました。
3分もかからず北峰に到着しました。
古びた山頂標識と三角点もしっかりありました。
北峰も展望は良いのでこのように蓼科山とその裏に広がる北アルプスを一望できます。
なんか巨大なパラボラアンテナが見えます。
ハッシーいわく、臼田宇宙空間観測所のアンテナらしいです。サイズは64mもあるそうです。でかっ!!
こんな山中にあるなんて、あそこで仕事をしている方には頭が上がりません。毎日出勤するだけで軽登山するようなもんだ。
野人になりたい方にはもってこいかもですね。
南峰にもどってきました。立派な海老の尻尾も形成されていましたね。
さて、下山するには惜しい展望ですが実は結構な風が吹いておりクッソ寒い。
とりあえずヒュッテまで戻りましょう。
下りもノーアイゼンで降りる私は閃きました!ペンギンが何故氷の上で転ば無いのか!
私はこの歩行方法にペンギン走法と名付けてたとか名付けて無いとか。
とにかくペンギンのように歩幅を狭く歩くと転ばずに下りて行けました。
ただし欠点がひとつだけあります。
歩き方がクッソダサい!
ハッシーは私のペンギン走法に終始爆笑していました。
「アイゼンつければいいのに・・。」ごもっともです。
北横岳ヒュッテに再び帰還したのは午後1時前くらいでした。
ザックをおろして一息つきます。
お茶でも飲むかな。ん?
中身が凍ってる!!!
確かに風が吹くと凍てつくような寒さだったので納得です。
まさかこんな所でかき氷が食べれるとは思いませんでした。
北横岳に行く際には、かき氷機をわざわざザックに入れて登らずに済みそうですね。
これは朗報です。
そんな意味不明な発言を繰り返す私の為にあるような一文字が北横岳ヒュッテの看板に書いてありました。
他のブログでも何故??と話題になってますが、真相は不明。
私もウィキペディアや広辞苑、ヤングマガジンなどあらゆる文献を調べましたが、謎を解明することができませんでした。
樹林の下り道をひたすら体得したペンギン走法で進んでいく。
もうペンギンのように腹で滑っても良いのではないかと思うくらいペンギンになりきっていました。
サーベルタイガーの牙にも見えなくも無いつらら。
そんなこんなで坪庭まで戻ってきました。
坪庭を散歩するだけでも十分すぎるくらい気持ちの良い日であったことは間違いないでしょう。一周30分くらいでまわれるそうです。
ロープウェイエリアまで戻ってきました。最後までブルーシートのテントにはサバイバル力の高いホームレスが住んでいるのか気になりましたが、そんなどうでもいいことは忘れることにします。
余談ですが、ペンギン走法のお陰でノーアイゼンで転ばずに下りてくることが出来ましたが、最後にロープウェイの入り口で派手に転びました。
スキーヤー達の板によってツルツルになった地面が一番危険だったとは・・・。
冷えた体にあったかいレモネードは至福の時ですね。
ロープウェイから見える中央アルプスも今回は見納めです。
次に訪れたい南八ヶ岳を横目に高度を下げていきます。
お土産屋さんでゲットしたこけもも大福は美味でした。
さて温泉を探しましょう。
ぐーぐる先生に聞いてみると候補がいくつかあがったのですが、1つ目に訪れた日帰り湯が1800円と私の財布をオーバーキルしてきたのでとんずらしました。
そうしてやってきたのはホテル親湯(しんゆ)さんです。
どうやらここの温泉は武田信玄の隠し湯から引いてきた温泉のようで歴史があり地元の方からも愛されてるそうです。
気になる料金はというと1000円と決して安くはないですが、ホームページを見たと言うと平日限定ですが、200円割引してくれます。
この温泉で驚いたのが、お風呂場が畳であったことです。
脱衣所では無いですよ。ここ洗い場です。畳の雰囲気が落ち着く良いお風呂でした。
因みにいったん着替えなければいけないですが、離れに露天風呂もありました。
我々はどちらかというと露天風呂に長居しました。誰もいなかったので貸切でした。
入浴後の定番、アイスをほおばりながらの毎度お馴染み登山後のノープランを埋めるべく会議をしました。
そんな我々の登山後の定番である神社巡り。
やってきたのはこちら諏訪大社です。すっかり日も落ちて夕暮れ時でした。
本宮一之御柱という立派な柱が建っていました。
16時を過ぎていた為、貸切状態の境内。早速お参りをしましょう。
立派な本殿が奥に鎮座していました。風と水の守護神とのことなので山を登る人間としては是非、御利益を賜りたいものです。
エドモンド雷電という伝説の力士像がありました。
得意技は百烈張り手とスーパー頭突きでしょうか?
エドモンド本田はスーパー頭突きの威力を上げる為に髷にフライドチキンの骨を仕込んでるそうです。あ、雷電でしたねこの人。間違えました。
巨大な太鼓もありました。二人プレイも可能ですね。
御柱大祭で使われる柱が展示されていました。かなりの大きさでした。
神社あるあるの一つである地酒の酒樽コレクション。
諏訪大社本宮での参拝を済ませた我々は帰路につきますが、登山後にまともな食事をしていないので夕飯を食べる為に移動を開始します。
夕暮れに染まる山を眺めながら車を走らせます。
そしてやってきました。ハルピンラーメン。
ハルピンってなんぞや?とお思いの方もいると思いますが、どうやら中国のハルピン市から名前をとっているらしいです。
店内はカウンター席のみの小さいお店ですが、中は地元の方と思われる人たちで大盛況でした。こういう地元に愛されているラーメン屋っていいですよね。
私はハルピンラーメン(650円)を注文しました。最近は値段が高いラーメンが多いですが良心的な価格でした。
お味の方は・・・こ、これは食べたことのない味だ!!
醤油でも塩でも味噌でも豚骨でもない。初めて食べる味です。
少し辛いのですが、このピリッとした辛さと見た目よりあっさりした味が癖になります。にんにくを寝かし込んだものが入っているそうですがにんにくの臭いはあまり気にならないくらいのものでした。
とにかく不思議な味でした。また食べたいかというと食べたいです。
ニンニクラーメン(650円)を注文してる人がたくさんいたので次回はそれを食べてみたいです。
地元ならではのラーメンを食べて腹が満たされた我々は再び東京方面に車を走らせます。
こうして地元の駅まで帰ってきた私は、ここでハッシーと再会を約束しお別れをしました。毎度ながら楽しい旅に感謝です。
◎まとめ◎
北横岳はロープウェイを使うことでわずか1時間で山頂に立つことができる山でありますが、その展望は目を見張るものがあります。
山頂の360°の大パノラマを手軽に体験してみてはいかがでしょうか。
もちろん坪庭より先は登山道なので登山装備は必須となりますので気をつけましょう。
名だたる名峰の展望台にワクワクが止まらないのは私だけでは無いはずです。
※アイゼンはちゃんとつけましょうね。
北八ヶ岳日帰り登山 おしまい