登り納めはみんなで登山。扇山と百蔵山へ秀麗富岳十二景を歩く。
時は2016年を迎えてしまいましたが。年の瀬に登り納めと題して行ってきました。
◎寒いから低山◎富士山が見える◎大人数で登る◎温泉に入る
今回はこの4つを達成すべく山梨県にある扇山と百蔵山に登ってきました。
共に秀麗富岳十二景という富士山が綺麗に見える山として認定されています。
そして山好きには周知の方も多いかと思いますが、このエリアは駅からのアクセスも良く初心者でもオススメの山なのですが下山後に寄れる温泉が無い!!
他のブログでも近くに温泉が無いのが残念やら銭湯でもいいから作ってとか、温泉饅頭食べたいですなどの悲鳴が聞こえてきます。
というわけで、温泉探しましたよ。無理やり温泉絡めて登ってやったぜ!!!
これが意外と良いところでしたので是非参考にしていただけたらと思います。
それでは2015年最後の登山スタートです。
12月18日AM7:30 minchさんと合流して中央本線で鳥沢駅に向かいます。
12月なのでおにさむいです。てか鬼を通り越して閻魔さむいです。
minchさんの手袋が黒魔術を使えそうでした。あまりブログでふざけた事を書いてると呪いをかけられそうなので気をつけようと思いました。
AM9:00 鳥沢駅に到着しました。ここでハッシーとジークーさんと310くんと合流します。駅の近くの通りにセブンイレブンがあります。
310くんはこれから都内に通勤するんですか?と聞きたくなる格好で来ていました。
そもそもザックじゃないやん!!
ジャムロが寝坊したそうなので少し遅れるので先にコンビニで買い出しする事にします。やはり310くんの装備が笑えてしまうくらい山なめてます。
もう1周して玄人向けの装備にみえてきました。
ジャムロ・sea-nov氏・510さん・ツカトンも合流して出発します。ここで誰も登山口への道を調べてきて無い事に気づく。今までこんな事がなかったので急いでスマホで調べます。
企画したやつ誰だよ!!俺だ・・・!!!すいません。
それでは今回のコースタイムを紹介します。緑の星マークがスタート地点です。
下山後は黄色の星マークがある猿橋駅に向かいます。
9:45鳥沢駅→10:51林道起点→11:11登山道入口→12:12扇山→13:30休憩→15:15百蔵山
16:15和田美術館→17:26猿橋駅
後で調べたら、こんな滅茶苦茶なルートで序盤は登っていたのかと思ってしまう内容でした。
登山口?のあると思われる方面に向かいGPSを駆使して進んでいきます。鳥沢駅の前の通りを右に曲がりひたすらまっすぐ進みます。
ツカトンは職場きっての変態です。ジークーさんと私の3人で朝の10時前だというのに夜の飲み会で話すような低俗な会話を繰り広げます。
ブログでは語れないので割愛します。
ゴルフ場の看板の手前を左に曲がります。
大きな橋の下をくぐって進みます。
分かれ道も直進します。
ハッシーは久しぶりに再開したら髪がフサフサになってました。北アルプスや白山登山の時はボウズだったのでそのイメージが強い。
神社が出てきました。道は合ってるのか??鳥居のあるほうには行かずに写真右手の通りを進んでいきます。
冬の澄みきった青空と久しぶりの登山にテンションがあがりまくります。
こんな所から本当に行けるのだろうか?頼りはジャムロのスマホのナビだけなので信じて進んでいきます。
前方でみんなが歓声をあげてるので振り返ると、富士山がその真っ白い頭をひょっこり覗かせていました。
とりあえず道は1本道なので、真っ直ぐ進んでいきます。まだまだ舗装された道路が続きます。
ゆっくりと山登りの雰囲気を楽しみながら歩いていきます。
気づけば先頭集団はあんなに先まで行ってしまっていました。
緩やかに高度を上げていきます。しかし依然、舗装道が続く。
登山道は一体どこから始まるのでしょうか?
富士山をちらちらと見ながらの里山ハイキング漂う景色を楽しみながら歩く。
そんな雰囲気をひっくり返す施設がこちらです。
大月エロの里?見間違いですね。
登山が始まってもいませんが、小休止をとる一行。
さっきのエロエコの里のことを言っているのでしょう。
ジークーさんは女性ですが足から剛毛が生えていました。
剃り残しでしょうか?
人数多いので、ほんと遠足にでも来た気分です。違いといえばおやつを買うのに制限が無い所くらいですね。
ゴルフ場の脇を進んでいきます。「ファー!!!」て叫んだらどうなるだろ?と言ったら、マジでやめてねと止められました。
道が二手に分かれたら右に向かいます。
少し進むと林道の始まりを知らせる看板が出てきます。
このようにゲートが目の前に出てくるのでそれを越えて進みます。やっと登山道が開始するのか?
皆様はZCS(ザックチェンジシステム)をご存知だろうか?
我々が北アルプス縦走の旅で考案した画期的システムで、自分の体にあった快適なザックを放棄し別の背負い慣れていないザックを背負うという漢気あふれるシステムである。
ジャンケンというシンプルかつギャンブル性の高い闘いの末、おのおのが負担の少ないザックを選んでいく。賢い者は自分のザックを選んでいました。それ正解!
ジャムロのザック(重い)と310くんのザック?(そもそもザックじゃない)が今回のジョーカーであったのは間違いない。
しばらく進むと林道の脇に上り坂が出てきます。ここでやっと登山道が始まることが判明しました。
ザックを各自、私物に戻してクライムオン!!
樹林を緩やかに登っていきます。
すぐに扇山と鳥沢駅方面の分岐に出くわします。
どうやら我々が来たルートはヘンテコな行き方であったのが分かった瞬間でした。
時折、木々の隙間から見える山々は奥多摩エリアの山でしょうかね?
突如、道が急登に変わりました。が、まだ序盤です。体力とロマンスがありあまる我々は、ぐんぐん登っていきます。
この日は陽のあたる時間帯はけっこう暖かく、冬の低山ハイクにはもってこいの気候でした。
前を見ても後ろを見ても人がそこそこいる。普段このような多人数で登ったことがないので新鮮である。
「サ?六夜」と謎の文字が書かれた岩がありました。
急登を登りきると分岐が出てきます。このまま扇山方面へ向かいます。
君恋温泉の看板があります。てことは近くに温泉あるんでは?
調べると君恋温泉は山の湧き水を薪で沸かしているようで温泉ではないとのこと。
宿泊もできるそうですが、百蔵山を目指す我々は先に進まなければいけません。
そもそも日帰りですし。明日も仕事やで。
分岐からはアップダウンの少ない道が続きます。
山頂手前の最後の登りを越えていく。
ポカポカ陽気だが地面は霜が張り巡らされていました。
絶景かな絶景かな。と言いたくなりはしませんが。絶景です。
富士山が綺麗に見えるというのは本当でしたね。
PM12:12 扇山山頂に到着しました。1138mと低山ではありますが、富士山を望む展望台としては申し分ないです。
山頂はこのように広く芝生が広がっており、お昼ゴハンを食べるにはベストな環境である。
510さんは御岳山登山の時と同じでソッコーでくつろいでいました。
売れないミュージシャンという不名誉なあだ名をこの登山で命名された310くん。
こんな山奥でそんな格好でカップヌードルすすってると売れてないのも納得です。
私はど定番のサッポロ一番塩ラーメンとマイブーム?な防災食品イザメシを持参しました。イザメシを湯煎してそのお湯をラーメンにすることにしました。
本日持ってきたイザメシは、この2種類です。
りんごが決め手の生姜焼きと名古屋コーチン入りつくねと野菜の和風煮
みんなにも分けてあげようと510さんに渡したら、生姜焼きの袋がしばらくしたら返って来ました。中を見たらタレしかありませんでした。
もちろん名古屋コーチンもコーチン不在の野菜のかけらのみが戻ってきました。
私がジェダイなら即、暗黒面に堕ちていたでしょう。
sea-nov氏は金欠の為コップが買えずコップを忘れたのでカップ麺の空容器をコップにしてコーヒーを楽しんでいました。
ジェットボイルは510さんの私物ですが、これマジで水を沸かすの早いですね。
ちょっと欲しくなります。そしてコップ忘れ多すぎ。カップヌードル製のコーヒーカップ率が異常に高かったです。
テンションの高いツカトンは十八番?のDragon Ashの「GRATEFUL DAYS」を披露していました。DJもこなす所からポジション的にBOTSだな。
飯の後は山頂で遊びます。扇山に扇を持ってくのは安直、ならば組体操の扇じゃね?となるが、欲張りな我々はどっちもやるんじゃい。
これ端にいるジャムロと私、結構つらいんです。山頂でどんどん腕の力を奪われました。
山部コアメンバー4人が集結するのは、実はこのブログの1番最初のお話である日光白根山以来だったりする。
くつろぎまくる510さん。さすがっす。女子力高いっすね。ははは・・・
山頂から高尾・陣馬山方面も拝めます。街が見えるのも駅近登山の醍醐味ですね。
百蔵山方面の分岐があります。山頂は我々以外にもう一組いました。
お腹も満たされたので出発の準備にとりかかります。
三角点踏んじゃいました。と甘栗むいちゃいました。風に言ってみる。
黒魔術士minchさんは三角点に呪いの言葉を投げかけていました。
「四角いのに三角点なのは何故なんだ〜?」と言ってませんでした。
誰ですか〜?落書きしたのは〜?公衆トイレの壁じゃないんだよ!!
minchさん黒魔術の出番ですよ。呪ってやれい!
ツカトン名物、そそり立つ山頂標識をやっている図。
周りから「今すぐ下山しろと!!」暴言を浴びせられていました。
13:30 扇山に別れを告げて百蔵山を目指します。
百蔵山も秀麗富岳を冠する山の一つ。どんな見え方をするのか楽しみです。
というわけで一行は再び歩き出します。
鳥沢駅から扇山に至るルートは多岐にあるようですね。
扇山から百蔵山へのルートはしばらく下りが続きます。
緩やかに下ってるな〜と思えばそこそこな急坂が現れたりと、とにかく標高を下げていきます。百蔵山が標高1003.4mなので登り返しが確定しています。
「エーックス!!」と叫びたくなるような交差した木をくぐりぬけていきます。
百蔵山への登り返しがはじまります。
気付けば結構な具合で陽が傾いています。下山時は真っ暗なのでは?と少し不安になります。
少しスピードをあげつつ樹林の中を進む、北千住山部ご一行。
標識はちょいちょい出てくるので道迷いの心配は、ほとんどありませんが。
いかんせん、地図を用意すらしていなかったので、百蔵山まであとどのくらいなのかが分かりません。
地図は絶対忘れないようにしましょう。
山岳ガイドの雰囲気が漂うジャムロを先頭にワイワイと登っていく。
人数多いと会話も弾んで楽しく進めます。無言で黙々登るようなしんどい登山道でもないのが今回のルートのよい所ですね。
コタラ山まで20分の分岐が出てきました。百蔵山の少し手前にある山なのでやっと近づいてきたのがここで分かりました。
カラフルな看板が刺さっているエリアに着いたら、そこが百蔵山の頂上でございます。
15:15 百蔵山に到着しました。
空気が霞みはじめていたのでシルエット富士になってますが、これはこれで美しいと思います。
三角点もしっかりありました。
山頂に百蔵大明神を祭った社が昔はあったのでしょうか??そんな記念碑が建っていました。
山頂は扇山に負けず劣らずの広さでした。
ベンチとテーブルもあるのでここでお昼休憩をとるのも良いかと思います。
ツカトンと今日の山を振り返りたそがれる訳もなく。低俗なトークでもりあがっていました。
310くんは売れないミュージシャンから、いつのまにか映画監督と呼ばれていました。
山奥でのロケお疲れ様です。
百蔵山も秀麗富岳の名に恥じないフォトジェニックな山でした。
下山を開始します。
カエデマンは時期が終わってしまったので水晶マンとして無理やり登場しました。
木に巻かれているのは太さを測る為の物でしょうか?登山道にある木には全て巻きつけてありました。
下山後には猿橋駅を利用するので分岐を下和田・猿橋方面に進みます。
途中展望の開けるところがあり街を一望できました。
大月市街ですかね?位置的には。岩殿山はどれでしょうかね??
日が暮れる前に下山することができそうなので一安心する一行。
道が平らになりました。ここまでくると登山道も終わり、砂利道→アスファルトと道が街へと順応していきます。
小さな祠があったので、無事下山できた感謝のお参りをします。
変態と映画監督になりたい売れないミュージシャンの参拝するどうでもいい写真を撮りつつこの場を後にします。
人様のブログでもよく写真を載せられてるでお馴染みの和田美術館の立派な門と狛犬。
この美術館のすぐ近くにある高台からの夕暮れは、全員が足を止めてしまうほど綺麗でした。ダイヤモンド富士では無くダイヤモンド低山ですが、良しとしましょう。
みんな大好き中央道が走っているのが見えますね。山登りしてる人間は中央道にお世話になりっぱなしですね。
皆、自分のスマホでこの夕暮れを思い出に残そうと写真を撮っていました。
暮れ行く富士を横目に下山道を進む一行。
この後はお楽しみの温泉が待っています。登山をして温泉を楽しんで夕飯をみんなで食べる。なんて楽しいんだ。
カーブミラーフェチのminchさんは、山頂の景色よりカーブミラー撮ってる時の方が真剣そのものでした。おい。
それがこちらです。かっこいいな。私には撮れない描写ですね。
トンネルがあるので通過します。
真っ暗だと怖いな!陽が完全に落ちる前でよかった。
トンネルをぬけると浄水場がありました。そしてなんといってもこの先から見えた富士山が超絶秀麗でした。
夕陽に照らされて赤く染めあげられた富士山。
これが俗に言う赤富士ってやつか。年賀状に使いたくなるのは私だけでしょうか?
浄水場から少し下るとトイレがありました。
トイレの横で謎の小休憩をする。行こうとしている温泉はバスが定期的に出ているのですが、調べると意外と時間がおしていることが分かりました。
休んでる暇ないねこりゃ。
ということで小走りで猿橋駅を目指します。
登山道を歩くスピードの倍は出てたんじゃないか?そのくらい急いだ。
てか、走ってたし。
写真だと補正されて明るいですが、実際はだいぶ暗いです。
左に行くと日本三大奇橋の猿橋があるので行ってみましたが真っ暗で探せませんでした。そして時間が無いので諦めて駅に向かいます。
17:26 猿橋駅に到着しました。温泉に向かうため電車で藤野駅に移動します。
猿橋から5駅です。東京方面に帰る我々としても方向的にもちょうどいいです。
秀麗富岳十二景の登山口の案内図があります。いつか全部制覇してみたいですね。
興味のある方は是非登ってみてください。
18:10 藤野駅に到着。駅前にバスが来るので待つことにします。
クリスマスが近いのか、駅がやたら装飾されていました。
なかなか来ないバスに一抹の不安を抱き始めてると、やってきました。
マイクロバス的な送迎バスでした。
そんなこんなでやってきたのはふじの温泉東尾垂の湯です。
平日の17時以降だとなんと410円と驚異の価格設定でした。源泉かけ流しの温泉を楽しんだ我々は、帰りに高尾駅前で夕食を食べて帰りました。
夕食の写真がピンボケすぎて残念なので以上となります。
◎まとめ◎
なんといっても秀麗富岳の山々は、比較的アクセスが容易で車での登山はもちろんのこと電車で駅からすぐに登山を開始できる場所も幾つかあります。
それでいて低山で体力的な面でも楽なうえ、富士山の眺めが良好と三拍子揃った山です。
扇山と百蔵山、どちらも初めて登山をする方を連れて行くのにオススメの山と言えましょう。夏の低山は地獄の所業なので、紅葉美しい秋や、空気の澄んだ冬に行くのが良いでしょう。
あと、地図はしっかり持っていきましょうね。
扇山〜百蔵山登山 おしまい