天空の砂浜、日向山へ行く。3つのトラブルに遭った旅
突然ですが皆さん!!白い砂浜のビーチっていいですねぇ!
ビーチバレーとかみんなでやりたくなりますよね~!!!
ビーチボールが風に流されて谷底に消えていくとか、もう海水浴あるあるですよねぇ!
そんなシーサイドバカンスを楽しめる山といえば、日向山(ひなたやま) でしょう。
この山を何故百名山に認定しなかったのか、不思議なくらい楽しい山でした。
しかし、楽しいと思える旅にも数多くの困難が待ち受けていた。
コースタイムも短めで、ゆるゆるなハイキングを楽しむはずだった我々に降りかかる3つのトラブル。
- やけん トレランの旅
- 下山禁止のコースを下山道に使う(下りてから気づく)
- レンタカーにメテオ
トラブル満載の男だらけの旅のスタートです。
※雁ヶ原から、錦滝へのルートは下山禁止です。我々は看板に書いてあったにも関わらずそのルートで下山してしまいました。反省しています。が、日向山へ行かれる方の参考とそのルートでの下山抑止になればと思います。
10月20日(水) 20:00 仕事を終えた我々はレンタカーを借りに北千住の街を歩きます。
今回のレンタカーはセレナでした。メンバー5人だと広々使えます。
旅のメンバーは職場のCEOであるテンチョー、yasushi氏、リーモーさん、sea-nov氏に私、やけんを加えての男臭い旅になります。
天空のビーチで水着ギャルをナンパするといけないので、ジャムロは今回はお留守番でした。
リーモーさんの運転で出発するも、間もなくバックドアが開いてることに気づきます。
気づかずに高速に乗っていたら、ザックがどんどん道路に転がっていき後続車はちょっとしたアクションゲームを楽しむことができるでしょう。
そして登山も、もれなく中止でしょうね。
仕事上がりで何も食べていない我々は空腹を訴えていると、
テンチョーが白カビのサラミを切り分けてくれました。貧民である我々は食べたことのないサラミにがっつきました。
スーパーサラミを超えたスーパーサラミ「スーパーサラミ人2」な味がしました。
中央道と言えば談合坂。談合坂なくしては、中央道を語れない。そんな場所で夕飯タイムにします。
私はここではいつも塩ラーメン食べてしまいます。今日は「すた丼」率が高い。
23:50 尾白川渓谷駐車場に到着しました。
前夜泊で日付が変わる前に宴会場に着いたのは初めてかもしれません。
「ここをキャンプ地とするッ!!!」とテント設営を早々に済ませ、酒盛りが始まりました。
テンチョーが持ってきた、エリート街道を突っ走るサラミと赤ワインを楽しむ。
贅沢アワーの到来です。気温もそこまで寒くないのでキャンプ日和でした。
今日も空一面に星が広がっていました。
のんびりハイキングをするためにやってきたので、夜更かしできるのが今回の旅の良いところである。
テンチョーは先に寝ましたが、我々はまだまだ眠らない。
ここで、リーモーさんの指導の下、私がライトアートに初挑戦。
20分ほどやり直しと微調整を繰り返して何とか完成。ずっと「き」を反対に書いてました。これ一人でも書けるもんですね。楽しい夜になりました。
深夜2時を過ぎるとめちゃくちゃ寒いです。それでも寝ない野郎ども、ホットワインで暖をとりながら談笑すること深夜4時。やっとおのおのテントで眠りにつきました。
8:00 遅めの起床です。天気も良好。
遅くまで起きていたので、全員動きが鈍いです。
テントを撤収したら、車を矢立石駐車場に移動させるので、準備を始めます。
トイレを済ませて手を洗おうとしたらこんな貼紙がありました。
犬をここで洗うシーンは稀ではないのか??
そして犬のアイコンは何故それをチョイスした??
おじろの売店のおばちゃんに「黒戸尾根から甲斐駒ケ岳登りなさいよ!」と激しく勧誘されるのを完全拒否して矢立石駐車場に到着しました。
それでは今回のコースタイムです。
9:55矢立石駐車場→11:58日向山→13:00昼休憩→14:01東屋→14:56矢立石駐車場
行動時間約5時間(休憩1時間)
ここの駐車場が狭くて、我々が停めたあとにすぐ満車になりました。
それでも空いてるスペースに停めようとする車を見守る一行。
登山道にはまつぼっくりが大量に落ちていたので、前を歩くsea-nov氏に
「まつぼっくり爆弾!」と叫びながらぶつけるというハイカラな遊びを楽しみました。
朝の日差しが登山道を照らす。気温は言うまでもなく涼しい。
登山道脇に洞穴がありました。人が1人分は入れそうです。日当たりも良好でした。
いつもは登山道を最後尾で歩き、写真を撮っている私ですが、yasushi氏はさらに後ろをのんびり歩いていました。
日向山ハイキングコースの標識が現れました。まだまだ先が長いのが分かる。
トトロに出てきそうな、綺麗な形をしたどんぐりも道に転がっていました。
背の高い木々がひしめき合っている道をいきます。標高が低い地点は紅葉もまばらです。
とにかく多かったのが、猿です。集団で出迎えてくれました。
あまり人馴れしてないので近づくと逃げてしまいます。
しっとりした葉っぱがありました。ぬけがらから出たセミみたい・・・
突如、伝説のヒーロー「カエデマン」が現れました。
座右の銘は「テントは人に持たせるもの」です。
赤と黄色と緑のコントラストが美しい、ハイキングってやはりこういうものですよね。
ゆっくりと標高を上げていきます。
登山道にときおり白い砂利のようなものがあります。花崗岩の風化したものでしょうか?
小さな石像が置いてありました。そして車にパスタが置いてありました。
そうです。全員分の昼飯がこの瞬間に無くなりました。
これが第一のトラブルです。パスタの具材を仕込んできたリーモーさんもガッカリしてしまうので、ここは一番下っ端の私がザックをデポして車までトレランします。
10分程で、下ってきました。あれ?ドアが開いてるんだけど?
まさかのバックドアが開いてますの警告が!!!取りに戻って正解でした。
下山時に車のバッテリーがあがってしまう所でした。
さあ、仕切りなおしで登ります。走ったので、すでに息がキレキレです。
下山途中ですれ違った山ガール2人組に追いついたので記念に1枚とってもらいました。
気付けば地味に登りなんですよね。前半にペース上げすぎて、失速してしまいました。
やっとこさ、ザックをデポした所に戻ってきました。
ザックがない・・・。
どうやら誰かが運んでくれたようです。
後で聞いたら、yasushi氏が私のザックを背負って登ってくれたそうです。
男前ですね。
体力を削られながら登るも、まだ40%の地点までしか来てませんでした。
すでにまわりの景色を楽しむ余裕は無い!
疲れて下ばかり見ていると、紅葉のじゅうたんが広がっていました。
男1人の修行の旅路が続きます。ここで半分か・・・・
みんなは元気にしているだろうか?風邪をひいたりしてないだろうか?
わずかな水だけでここまでやってきました。誤算は行動食を持って行かなかったこと。
ザックに全部入れっぱなしでした。
完全にシャリバテを起こしていました。
途中ですれ違ったおばさんに「おっさん4人組を見なかったか?」と聞いたら、
「10分くらい前にすれ違ったわよ」と、背中が見えた!!
足取りが軽くなる。孤独のトレランも終わりが近い。
9個目の標識キター!!!
空が近い!これはまさか??
絶景!! 視界広がり過ぎでしょこれ。
びっくりして「うわ~すげー!!」と叫んでしまいました。
「みんな同じ反応するね」とリーモーさんの声。
結局、山頂でみんなに追いつきました。
ミッションを完遂した私は地面に倒れこみました。
早速、GETしたパスタでランチタイムにします。
さば節を使った、「さばチョビ」は、リーモーさんが、屋久島に行ったときに体得したレシピで、これがパスタとよく合います。にんにくの香りが食欲を増進します。
ガズがかかっていたので甲斐駒ケ岳は見えませんでしたが、それでも白い砂浜から見渡す紅葉した山々は一見の価値ありです。
花崗岩の彫刻が所々に見受けられます。
三角点(山頂)は別の場所にありますが、とりあえず山頂標識をGETです。
下山を開始します。白砂のビーチに別れを告げます。
次はイルカのフロート持ってくるからな!!!
地味に滑り落ちたら、終了な道を行きます。
この辺とか燕岳っぽいらしいのですが、行ったことないからなぁ。
北アでも人気の山にいつか行きたいものですね。山小屋でケーキ食えるみたいだし。
片側がまるで蟻地獄に吸い込まれてしまいそうな感じです。
振り返ると、青空と砂浜、そして横たわる木が流木っぽい。
やっぱりここ海じゃん!
お手軽な登山で、これだけの景色が楽しめる。
日向山のコスパの高さがお分かりいただけたでしょうか。
花崗岩が龍の鱗のように見えました。
今回の登山も大勝利で終わりだ!!とテンションがあがる我々でしたが、ここから下山禁止区域に立ち入ることになることをまだ知らない。
テンチョーを先頭にして進む一行!まさに登山界の水戸黄門といってもいいでしょう。
八兵衛のポジションは私でしょうか?
砂で足をとられうまく歩けませんが、これはこれで楽しいのではしゃぎまわります。
富士山の砂走りを彷彿とさせる道を進みます。行ったことないけど。
斜度がなかなかなものです。登りだと3歩進んで2歩下がるような場所です。
砂浜の急坂が終わりを告げて樹林帯に入っていきます。
さぁ、行こうか・・・間違った下山道を。
これがトラブル②の下山禁止の登山道で下山です。
悪意ある壊され方をした標識を行きます。キングコースってまさに王道ですやん。
白砂も徐々になくなり、普通な樹林帯の下りに変わりました。
紅葉を楽しみながらのんびり下山を楽しもうと思いましたが、そうはさせてくれなかった。
登山道が急変します。 「この下り、結構急じゃね!?」
ロープ場が出てきます。そして地面がザレているので、滑ります。
予想外の急な下りを慎重に進んでいきます。
やけに角度の急な階段を下っていきます。階段の幅が狭くて降りづらいです。
鎖場も現れました。テンチョーも「これハイキングコースじゃねえよなぁ」と
つぶやいてしまいました。
特に意味不明だったのが、所々飛び出ている剥き出しの支柱です。
これマジで危ないだろ!転んで尻に刺さったらと思うと恐くて夜も寝れません。
なかなかのギミック満載の下りを何とかこなしておりてきました。
錦滝の東屋まで降りてきました。
錦滝はなかなかの落差で、水の勢いもそれなりに迫力がありました。
なかなかのマイナスイオンです。yasushi氏がガチで滝行しようとしたので止めました。彼なら夏の時期ならやっていたでしょう。
滝行を出来なかった怒りを錦滝にぶつける為に挑発的な構えをとる!
テンチョーも待ってるので、滝遊びはこのくらいにして先に進みます。
標識左の矢立石に向かいます。右に行くと登山道崩落で通行止めになっています。
「そこに適度な高さの枝があったらリンボーダンスしなきゃ失礼だろ!」でお馴染みのsea-nov氏。
最初、yasushi氏の帽子が戦場カメラマンにしか見えませんでしたが、
何度か登山にご一緒してると慣れるもんです。逆に似合いすぎてて怖い。
登山道の落石の量が半端ないです。こんなデカイのまで落ちてくるのか!!
ガードレールがあるということは、ここは元々車道だったということになりますね。
年月が経つとこんなにも荒れてしまうんだな。
なんかよく見かける黒いキノコ。
ここからの山肌の紅葉が綺麗でした。カメラのモードいじるとこんなにも鮮やかになるとはね。
ガードレールがぐにゃぐにゃに曲がってました。スタンドの仕業か???
スタンド使いがいました。その横にいるsea-nov氏の驚き方が大根役者なうえに、
昭和臭いリアクションでした。
ただ蜘蛛の糸に葉っぱがぶら下がってるだけのアレです。子供のころ1度はやったことがあるでしょう。
おふざけもほどほどに先に進みましょう。
マムシ草が咲いてました。毒々しい赤色が特徴です。
落石を二股の木がナイスキャッチしていました。
じゃんけんの常識を根底から覆すチョキの勝利です。
岩盤を貫く特徴的な木。自然の生命力の強さを象徴しているようです。
カーブミラーはもう自分の仕事を放棄してそっぽ向いていました。
誰も通らないのでグレたのでしょう。思春期にありがちですね。
人工的な道路が、自然へと帰っていくのが感じられる道を行きます。
つるつるな感じの岩肌が出ていますが、落石はどこからやってくるのでしょうか?
礼儀正しいミラーがいたので思わず挨拶をしてしまいました。
そんなこんなで、ゲートまで帰ってきました。
やはり遠くに猿がたくさんいました。お見送りにきてくれたのでしょうか?
14:56 矢立石駐車場に戻ってきました。
ここで第③のトラブルです。ウインカーのカバー割れとる!!!
実はトレランしてパスタ取ってきた時に気づいてたが、とりあえず何も見なかったことにしていましたが、やっぱり割れてるよね。
近くに破片も無いし。とりあえず警察とレンタカー屋に電話して、警察と道の駅に待ち合わせることに。
道の駅白州で警察と現場??検証が始まりました。おそらく自然落石によるもので、
事故処理扱いにならないと言われました。
レンタカー屋には猿が、投石して割れたんで事件です!と言いたい所でしたが、手痛い2万円の支払いが待ってるそうです。
嫌なことは水にさっぱり流そうと、むかわの湯にやってきました。
露天ありで、マッサージ的なジェットバスもあり長居してしまいました。
帰りは双葉サービスエリアで夕食です。このサービスエリアで有名な武田信玄像がありました。
おっと、これじゃないです。
似てるので間違えてしまいましたが、これが武田信玄像です。
家紋とかそっくりすぎて見分けがつきませんでしたわ~。
レストランで煮干しラーメンやら、かつ丼やらを食しました。
そして、双葉サービスエリアのデザートといえば信玄餅クレープが鉄板です。
ちゃんと中に餅が入っています。黒蜜が疲れた体に染みわたる。美味です。
首都高を走りテンチョーをご自宅へと送迎する我々。
テンチョーとお別れして、コンビニでちょい休憩。
sea-nov氏の持ってた「贅沢杏仁グミ」これがまた美味でした。
22:30 レンタカーを返却して帰宅の路につきました。
◎まとめ◎
日向山は、お手軽に山頂まで行けて絶景と白砂の綺麗な山肌を楽しめる山頂のリゾートでした。矢立石駐車場からの登りは里山のような林の中をひたすら登っていくので、飽きてしまいがちですが、多くの猿が出迎えてくれたりとイベントも満載でした。
尾白川渓谷の駐車場からもコースタイムが少し長くなりますが、滝が多く景色も良いとのことなので次回はそちらから登ろうと思います。
下山道は間違えたものの、日向山のビーチでバカンスを楽しんだ一行でした。
トラブルは多かったですが、後々振り返ると、楽しい思い出になることは間違いないでしょう。
天空の砂浜 日向山の旅 おしまい