10月生まれでバースデー登山してみた。秋の磐梯山と紅葉狩り
時が流れるのは早いもので、去年の誕生日からあっという間に1年近くが経過していました。
てか去年の誕生日をどう過ごしてたか全く覚えてないんだが・・・。
まぁ、どうでもいい話は置いといて、山に行ってきました。
今回は10月生まれの山メンツを集めて磐梯山にバースデー登山と洒落込もうと思い、
計画を立てていました。
寒空の下で繰り広げられる酔狂な行動や、秋のいろどりをみせる磐梯山。
10月生まれで急遽結成したチーム「まうん10」の東北への旅のはじまりはじまり~。
10月5日夜、仕事を終えた私は、minchさんと合流してお決まりの梅の湯へ向かいました。minchさんのザックにポールがささってます。
山に行くたびに、装備が増えていってます。野犬の放つ登山の世界へ少しずつ浸食されているのがわかります。
今回のメンバーはminchさん、ジャムロ、そして世界をまたに、いや世界に股をかける男、PB(プレイボーイ)こと、マッキーの4人で登ります。
マッキーのお母様は、なんと私のブログを愛読してるとのこと、ありがとうございます。
マッキーのお母様見てますか~???どーも!やけんです。
早速、ナビをセットして出発します。目的地は裏磐梯スキー場に設定しました。
スカイツリーを横目に、首都高を走ります。車内DJ担当のminchさんと言えば、3度の飯よりROCKが好きなので、BUMP OF CHICKEN、ONE OK ROCK、MAN WITH A MISSIONなどで車内を盛り上げてくれました。
東北自動車道を北上して佐野SAで夕飯タイム!
佐野で食べる物といえば、みなさんもご存知ですよね。アレですよ。アレ!!
山菜うどん食べました。さのまるの怒りを買ったはずです。
東西を代表する女好きな二人の貴重な2ショットを撮ることが出来ました。
高速を降りてすぐあるコンビニで朝飯や行動食を調達します。
日付は変わってAM1:40頃登山口である、裏磐梯スキー場の駐車場に到着しました。
距離は短いですが、オフロードっぽい道を走らせられるので気を付けましょう。
※駐車場はトイレありませんでした。
駐車場に着きましたが、我々以外は誰もいなく満点の星空が貸し切り状態でした。
早速、星空撮影タイムに突入しました。
月が明るいですが、星をきれいに見ることが出来ました。
ただ、その場で止まっていると寒い、時間は午前2時を回っていました。
ん?午前2時だと??
BUMP OF CHICKENの「天体観測」を持ってきたiPodでminchさんが、流し始めました。大げさな荷物を背負ってきた私たちは、iPodの周りを寒いのでぐるぐる回りながら歌い続けました。
傍から見たら、黒魔術の儀式を行っているオカルト集団であったに違いない。
ただ、この日はそんな奇行が許されてしまう程の星空が広がっていました。
宴は朝まで続くのかと思いきや、minchさんは早々に撤収して寝る準備に入りました。
「日光白根で怒った私が、同じことしたらまずいですから」と言ってました。
冷静です。また怒らせると恐いので、ビール1本飲んで、マッキーと少し付近を探検して寝ました。
AM5:50 起床しました。寝袋を所持してないマッキーは寒くて凍死しそうだったようです。
テントは朝露で濡れているので、駐車場に放置して乾かすことにしました。
おはようございます。芋虫マンと申します。
寒いので、寝袋から出れずに寝袋を纏ったままでサンダルを履いて歩く技術を身に着けました。
そう、人間は日々進化しているのです。いつかこの状態のまま山頂に立つことが出来る日が来る・・・訳ないだろ。
寒さを凌ぐには、コーヒーですね。朝一杯のコーヒーは今日一日を頑張ろうと思わせてくれるとかくれないとか。
このコーヒーのおかげで私は、サナギから蝶になり身支度を始めることが出来ました。
これからは、道端で芋虫を見かけたらコーヒーをぶっかけようと思います。
AM7:05 準備完了!チーム「まうん10」のバースデー登山開始です。
腐っても登山ブログを謳っているので簡単にコースタイムを記述します。
7:10裏磐梯スキー場→8:04銅沼→11:01弘法清水→11:50磐梯山山頂→13:42弘法清水→13:58噴火口ルート分岐→16:25裏磐梯スキー場
コースタイム9時間15分 (うち休憩時間1時間30分)
このタイムかなり遅いです。写真撮りながら、かなりゆっくり歩いたので気づけばこんな時間になっていました。
ゲレンデを進んでいきます。この広場、マッキーと夜に探検した時に監視小屋みたいなのがあり、ドアノブ握ったら鍵が開いてる。
恐る恐る開ける瞬間がバイオハザードを彷彿とさせていました。
中に鳥の餌みたいなものが無数転がっていたのですが、よく見たら全て、虫の死骸でした。あまりの気持ち悪さに、逃げて帰ってきました。
雨男ジャムロに晴女minchさんが、勝ったので天気は良好でした。
振り返ると見えるのは、吾妻連峰ですかね。あの山域も行ってみたい所です。
ゲレンデはたくさんのススキで埋め尽くされています。
ススキ道を行く、まうん10御一行。
ここでminchさんが、「そういえばこのメンバー全員10月生まれですね」
「ぎくっ!!」 隠しておいたのに!!「俺違うけど・・。うそです10月です。」と意味不明な返答をしてしまいました。
ぐぬぬぬぬ。
桧原湖が遠くに見えます。最初、あれが猪苗代湖か!!と騒いでましたが、山頂にいるおばさんのお陰で勘違いし続けずにすみました。
標高の低いところは、まだ紅葉もまばらでした。
ゲレンデを登り切り銅沼(あかぬま)方面へ進みます。
当初、コースタイムの短い八方台登山口から行こうと思っていましたが、
銅沼からの磐梯山を眺めたく、周回の可能な裏磐梯登山口をスタート地点に選びました。
噴火口ルートとの分岐に出ます。噴火口ルートは破線ルートになってますが、
とくに危険個所も無く通行できるとのこと。このルートは下山時に使用予定なので
銅沼へ向かいます。
展望が開けており、桧原湖がよく見えます。
標高をあまり上げた感じはしませんが、気持ちの良い景色が広がる。
朝の陽ざしが差し込む樹林帯をのんびりと歩きます。
右手に小さい沼がありましたが、ここは銅沼ではありません。
こちらが本物の銅沼です。岩や湖面が赤茶けた色をしています。
赤い色の正体は、鉄分が付着したためによるものです。
水面に逆さ磐梯山もしっかり見えました。
噴き上げる蒸気が、磐梯山が火山活動を今も続けているのを知らせています。
駐車場からすでに、硫黄の匂いが漂っていたのも納得ですね。
表磐梯は整った山容をしており会津富士などとも呼ばれます。
一方、裏磐梯は表磐梯のそれとは違い、爆裂火口の荒々しい山容をしています。
見る方角によって全く違う姿に見えるのも山の楽しいところの一つだったりします。
銅沼を楽しんだ一行は、先に進むとします。
90度に曲がった木がありました。自然界にもこういうひねくれ者はいるんですね。
巨大なキノコの残骸がありました。minchさんの手と比べると一目瞭然と言いたいところですが、minchさんの手が小さすぎて、参考になりません。
茶色い部分がハートに見えるキノコがありました。ただ見るからに毒キノコっぽい。
足の細長い蜘蛛が2匹、喧嘩をしていました。
私はこの蜘蛛に田中と山根と名付けました。
登山道に石で出来たパイプがちょいちょい登場しますが、これはなんでしょうかね?
今は使われてなさそうですが。
こんなミニ沢みたいなのが、いくつかありました。
急登と言うほどでもない登山道を登っていきます。磐梯山の登山道は比較的楽な気がします。
気づけば4.6kmも登山口から歩いていました。
樹林のトンネルの中を進んでいく。
モンベルの申し子、マッキーは6月の残雪の富士山を登頂した男。密かにいつか行こうと思ってたところに、登ってたのでちょっとジェラシーを感じる。
しかも初富士山が残雪期なんて。羨ましいな!!
凡人の私は、まずは普通の富士山を登らねばね。
後、マッキーは世界1周旅行もしてる。す・・すげー!!
樹林トンネルを抜けると開けてそうな雰囲気が。
やはり開けてました。左が小野川湖、右が秋元湖、
そしてその後ろに広がる吾妻連峰。手前の紅葉している山肌も綺麗でした。
えぐられた岩壁も所々、秋の衣を身に纏い穏やかな感じがしました。
あの飛び出てる部分が山頂ですかね。
眼下に見える銅沼。かなり登ってきました。メンバーも誰一人としてバテテいないので
どんどん進んでいきます。
この辺りが、一番紅葉していました。山頂の方はもう紅葉終わりかけのようです。
minchさんが撮ってくれた写真もいくつかいただきました。
カメラのスキルは私より圧倒的に上なので、ちょくちょくハイエナしたいと思います。
美味しそう?な実がなってますが、食べれるんですかね。
ケーキとかの上に乗っかっていたら気付かず食べてしまうだろうな。
桧原湖が部分的にしか見えませんでしたが、ここからは一望できました。
この頃は、まだ猪苗代湖だと絶賛勘違い中なんですけどね。
銅沼は、場所によってはエメラルドグリーンに見える部分もありました。
異様な高さの指標を通過します。見上げてしまうレベルです。
こんな感じの鎖場もありますが、ここに鎖はいらんだろ!的な配置でした。
これもminchさんからもらった写真。カメラは全部任したほうがいい気がしてきたな。
紅葉もいいですが、足元の苔に目を向けるのも忘れてはいけません。
やはり標高を上げるにつれて、紅葉が終わり始めているのが足元に見てとれました。
minchさんはカエデを手に入れた。
minchさんの女子力が30上がった。
この後、ジャムロのザックに拾った落ち葉を刺しまくってました。
AM11:00 弘法清水に到着です。
鐘があったら鳴らす!!これ基本です。
小屋には後で寄ることにして先に山頂に向かいます。
ナメ子汁に後ろ髪をひかれつつも進みます。
弘法清水で必要であれば水が汲めます。
山頂直下の斜面。切り立った崖になってます。登山道は安全ですので心配いりません。
AM11:50 磐梯山の山頂に到着しました。
「この目の前の湖なんですか?」「猪苗代湖だよ!」とおばちゃん。
そうです。ここで気づきました。圧倒的に大きいです。地図があれば間違えることも無かったでしょう。
地図ですか?全員分私が用意しましたよ。自宅のテーブルの上に。
結局、スマホで地図呼び出して、登りました。
やっつけ感の高い看板ですね。標高819mなの?と下山後に職場の仲間につっこまれました。
確かに、千の位の部分、釘だよね・・・・。
なにはともあれ、チーム「まうん10」の磐梯山登頂を記念して1枚撮りました。
山頂誕生日パーティの始まりです。
北千住の1.2ジャンゴと呼ばれているジャムロ。催眠術まじで使えそうでした。
こ・・これは。伝説のグラサンウーマンですね。目がどこにあるのかわかりません。
黄色いグラサンのとこでしょ!と思ったそこのあなた!!
今すぐ病院へ行ってください。あとminchさんも連れて行ってください。
ブログの管理人である2人。このブログが、ずれている理由がご納得いただけたでしょうか?
さて、飯にしましょう。ここで山コックのジャムロの出番です。助手のマッキーと準備にとりかかります。
ここでメンバーの為に私も用意してきたものがありました。
それは誕生日ケーキです。こそこそと潰れないように運ぶことが何とか出来ました。
運びきった満足感を山頂標識の前で表現しました。
遠足の学生軍団が、物珍しそうに見ていました。ああいう大人にはならないようにしようと、今後の教訓になったと思います。
あ!!もう1人いましたね。
いいんです!!最高に登山楽しんでるんです!!記憶に残る登山がモットーですから。
お昼ごはんは焼きそばパンと水餃子です。シンプルなメニューですが、大好評でした。
水餃子は体も温まるのでかなりオススメです。鍋キューブ入れてるので茹でたお湯はそのままスープとして飲みました。要するにスープ餃子です。
体も温まったので、休憩もそこそこに下山の準備をします。
三角点も忘れずに踏んでおきます。
悔いの残らないように山頂をたっぷり味わって下山開始です。
帰りは噴火口のルートから下山します。こういった周回ルートが組めるのもこの山の良さですね。
来た道を弘法清水まで戻ります。
バッジを買いに岡部小屋へ、小屋のおじさんがお茶を出してくれました。
暖かくて体に染みわたりました。ありがとうございます。
小屋の先を少し進むと分岐があります。写真の方向に進むとお花畑ルートに行ってしまうので注意です。少し進んで気づき戻る羽目になりました。
ここは猪苗代登山口方面に進みます。(猪苗代登山口に降りてはだめだけど)
とんがった岩が左手に見えます。
登りたくなりますが、登山道から外れてしまうので、無理です。
目の前にある山の脇を通るルートです。
片側切れ落ちてますが、危険個所は特にないです。
崖を覗くと、左に銅沼が見えます。落ちたら怪我では済まないでしょう。
風が強い日は恐怖でしかないコースに変貌するそうです。(sea-nov氏談)
sea-nov氏はこの日は妙高山に登っています。手を振りましたが、無視されたと後日伝えたところ、「俺の手配したハッピーバースデーの飛行機雲は見てもらえた?」と言われました。
とんだペテン師です。
鞍部まで下ってきました。スリリングな山っぽいですが、登山道が無い。
正確には昔はあったけど、今はロープが張られて通行禁止でした。
シラタマノキが咲いてます。白山のときにも見かけましたね。
こんな岩のガレ場を進んでいきます。展望が開けており気持ちの良い尾根歩きが楽しめます。
岩があったらそこに登らなきゃ失礼でしょう。と私は思います。
レディがいたら声をかけなきゃ失礼でしょう。とマッキーは思ってます。
チベットの気高き高僧ジャムロは煩悩が多いので、仲間内からはエロ僧侶と呼ばれるのも時間の問題でしょう。
例のスリリングな山はこんな感じでロープが張ってあります。
明らかに歩けそうな稜線が見えますが、かなり危なそうですね。
眼下に見える、茶色い広場?へ向かい下っていきます。
謎の柵が両サイドにある。が名物な下山道を行く。ここが細かい石ころがゴロゴロしてて、かなり滑りやすくなっている。
こんな感じの柵がひたすらささっています。それでも転びそうになるくらい歩きにくいです。
川上登山口の下に裏磐梯登山口の標識があるので道はあっているみたいです。
磐梯山頂の標識が食い破られていました。熊の仕業ですかね?
広場まで下ってきました。ここは、悪天候だと道迷いしやすいので注意です。
開けたところから、右斜め方向へ進んでいくとロープがあるので、それに沿うと登山道があります。
このように、ピンクのリボンがある狭い道を行きます。
文字が崩れ落ちている裏磐梯登山口方面を目指します。
噴火口の分岐まで戻ってきました。超スローペースで歩いたので、信じられないくらい楽でした。
水は500mlのペットボトルを3本持っていきましたが、1本分すら飲みきらずに下山してしまいました。
ジャムロにいたっては、2口しか水を飲んでません。
「まうん10」のバースデー登山も大成功にて幕を閉じようとしています。
エロ僧侶ジャムロは、急にテンションがあがり、ストックをぶん投げていました。
ススキ生い茂るウイニングロードを進む一行。
ススキの群生が凄い!登りから見るススキより下山する側から見るススキの量が多く見える気がします。
16:20 下山完了!近くの温泉を検索して向かいます。
夕暮れの桧原湖をドライブしながら温泉へと車を走らせます。
桧原湖からも夕闇に染まりつつある、磐梯山を眺めることができました。
桧原ふれあい温泉に行きました。浴槽も小さく露天も無いですがここ、結構好きかもしれません。地元の人がふらっと来てふらっと入る、そんな超ローカル温泉でした。
お決まりの炭酸で乾杯して、少し仮眠をとりました。
15分くらいだけど。
下山後に肉と決めていた私は、ステーキ定食をサービスエリアで食す!!
その後、全員を自宅まで送り届けて帰宅したのは日付が変わって夜中の2時でした。
◎まとめ◎
磐梯山は、標高こそ2000mに満たない低山ですが、山頂から様々な湖を眺めることができる。レイクビューな山でした。
裏磐梯の爆裂火口は、表磐梯からは想像できないくらいの、荒々しい山体を誇っています。
銅沼からの磐梯山は、長々と足を止めてしまうほどの景色が広がっていました。
是非、銅沼とセットで周回するコースを強くお薦めします。
※これは磐越道のトンネルなんですが、行きで写真撮影に失敗して涙を飲んだものです。帰りに執念で撮影できた時の喜びはこの旅で1.2を争うものでした。
余談ですが、マッキーは100人の女性と山を登る、ある意味「百名山」を目指すそうです。がんばれ!!!俺は応援するぞ!!! おしまい