御岳山~日の出山とつるつる温泉 ロックガーデン周遊と下山道トレランの旅
ここ最近天気が崩れる事が多く、気づけば1ヶ月近く山に登っていませんでした。
がっつりした登山も良いが、たまにはのんびりハイキングもしたいよね。あわよくば、温泉も入って、そのあとラーメンも食いたいじゃん!
そんなわがままプランを叶えられる山を検索すると、あるじゃないですか!!
ということで、会社屈指の暇人を毎度ながら半ば強引に連れて、奥多摩の人気スポット、御岳山(みたけさん)登山に行ってまいりました。
AM7:00 北千住駅にて待ち合わせです。ここであろうことか私が遅刻しました。
ぼけーっと電車乗ってたら急行に乗り換えるのを忘れて、鈍行で行く羽目に。
5分の遅刻ですが、でかい旅だと命取りになります。以後気をつけます。
駅に到着すると、今回の旅のメンバーでもあるEISUKE氏と510さんが、待ってました。
「言いだしっぺが、何遅刻してんだよ!!」
「私なんてかなり早く来たのに!!」 「この場で切腹しろ!!」などと、
罵声を浴びせられましたが、サンドイッチとおにぎりを奢ったらすぐに大人しくなりました。
新宿駅で青梅行きの電車をしばらく待ちます。朝の通勤時間と重なり、混雑していました。
AM9:50 御嶽駅に到着しました。EISUKE氏が、おしっこ漏らしそうになってましたが、ぎりぎり間に合っていました。
間に合わなければ本日の旅は中止になっていたでしょう。
駅のホームから見える山が、刈り取られて無残な姿になっていました。
御嶽駅の駅舎です。古い家屋のような作りがいいですね。
駅前の通りを左に進むとバス停があります。
このバス停の近くにコンビニが1件あるので、ここで食料を買う事もできます。
バスがすでに来てたので乗り込みます。御岳山ケーブルカーのあるケーブル下まではバスに揺られて10分もしないで到着しました。
ケーブル下に到着しました。平日ですが、バスは満席でした。
さすが、御岳山ですね。知名度の高さがうかがえます。
バス停から目の前の坂を上っていくと途中に神社へ続く鳥居がありますが、そのまま直進します。
ケーブルカーの乗り場が見えました。飲み物をこの時点で一切用意してない我々は、自販機で飲み物を買います。バス停の近くのコンビニで行動食などを調達する予定でしたが、すでにバスが来ていて飛び乗ったので、丸腰でスタートです。
自販機にはすでに缶コーヒーが2本用意されていました。
「なんで??」
不気味なんでもちろん飲みませんでした。
立派な線路が設けられています。PASMOやSuicaも使えるなんて珍しいですね。
天空芸者宴がものすごく気になります。登山の後は、芸者Nightでフィーバーしてみてはいかがでしょうか?
これが観光で日本に来た外人さんならテンションあがりすぎて、
「フジヤマ、ニンジャ、ハラキリサムライ!!!」と知ってる日本語を意味不明に叫んでしまうでしょう。
空を見上げると、天気は曇りです。天気予報では晴れの予定だったんですが、あまり気にせず行くとしましょう。
ド派手なケーブルカーに乗り込み標高を稼ぎます。ケーブルカーを使わずに登ってもいいのですが、登山開始時間が遅いので、今日は文明の利器に頼ります。
緩やかに坂をケーブルカーが登っていきますと言いたいところですが、先の方を見ていただくと分かると思うのですが、かなりの斜度です。
反対側のケーブルカーがやってきます。同時に進むので、必ずここですれ違います。
ケーブルカーを降りると御岳平という広場があります。
この時点で標高が831mです。御岳山の標高は929mなので、100mも登らないことになります。
御岳平から青梅市の街並みを見渡せます。標高は低くても侮れません。
Mr.顔出しパネルの名を欲しいままにした私ですが、EISUKE氏に今回はゆずりました。
AM10:35 登山開始です。
御岳山案内図が、この先のルートを分かり易く説明してます。
地図を忘れた方は、必ず写真をとりましょう。
のっけから御岳山の熱烈な歓迎をうけます。どこか中国臭がするゲートをくぐります。
鳥居をくぐり進んでいきます。
「永劫に 御岳の宝 邯鄲の声」 邯鄲(かんたん)とは、スズムシに近い昆虫のようです。
舗装された平たんな道を森林浴を楽しみながら、のんびり歩きます。
ビジターセンターは休館日でした。
集落を進んでいきます。これが登山道なの?と思ってしまうような道を歩きます。
EISUKE氏はケーブルカーの土産屋で行動食を調達しましたが、
何故「さきいか」をチョイスしたのか分かりません。
前回の四阿山登山の時より、山なめてるレベルが格段に上がっています。
特徴的な花が咲いてます。秋海棠(シュウカイドウ)という花なんですが、商店街の飾りつけされてる花みたいな見た目ですが、個人的に好きです。
手ぬぐいをほっかむりみたいにしてる510さんと、さきいか食べてるEISUKE氏。
今日も登山客から白い目で見られることでしょう。
紫陽花??に似てますが、今9月だし・・・。分かりません。
工事してる脇を通り抜けて坂を登っていきます。
建物が多いです。ほぼ観光地ですね、神社のある山頂まではスニーカー、それこそサンダルでも登れますよ。
秋海棠が咲き乱れています。ここ御岳山はレンゲショウマという花が有名ですが、見頃の時期をやや過ぎているので、群生地はスルーしてしまいました。
秋海棠でも十分綺麗だと思うのですが。
坂を登るとこんな商店街のような所に出ます。昼飯はここで食べる予定です。
行動食とか一切無いですから。
レトロな看板を掲げたお店もちらほら見かけます。
手を清めて山頂へ向います。手についた、さきいかの匂いもしっかり落とします。
ここから、石段登りがはじまります。距離的にはたいしたことないので、どんどんのぼって行きます。
途中にフクロウベンチがありました。観光地なだけありますね、幸せを呼ぶ鳥、フクロウの横を他人の不幸で飯が食えるEISUKE氏が通ります。
かっぱのベンチが個人的にシュールでした。ちゃんと手で台を支えてんのね!!
ご苦労様です。
かっぱの無表情具合が何とも言えません。かっぱは好きだが、キュウリは嫌いな私が通ります。
AM11:00 御岳山山頂に到着です・・・・。なにこれ残念すぎるでしょ・・・。
山頂の神社は絶賛改装中でした。
立派な狛犬がいたのでカメラにおさめました。「工事終わったらまた来るワン!」と言っているようでした。
馬に乗った鎧武者の像がありました。誰でしょうかね?
山頂を後にした我々は、少し下った所にある分岐からロックガーデン方面に向かいます。
フシグロセンノウが咲いています。全体的に枯れてる花が多かったですが、まだ花開いてるものもちらほらありました。
分岐を天狗岩方面に向い、雑木林を進んでいきます。アップダウンが少なくとても簡単な道が続きます。
天狗岩につきました。ここで、ロックガーデン方面と七代の滝(ななよのたき)方面へ行くことが出来ます。
七代の滝までの道のりは短いですが、急な鉄階段を下っていきます。
510さんは、こういう鉄階段が苦手なのでギャーギャー騒いで、カラスよりうるさかったです。
七代の滝は、思っていたより勢い良く流れ落ちていました。数名の方たちが、読書したり休憩したりと、おのおのがゆっくり流れる時間を楽しんでいるようでした。
足元も豊富な水が流れています。というか、結構な水量です。
ここで少し休憩しました。510さんの持ってきた柿ピーとスモークチーズ食べました。何故、酒のつまみしか出てこないのでしょうか?
再び天狗岩に戻ってきました。この岩登れるんですね!
帰った後に他のブログで知りました。
ここからロックガーデンへと足を踏み入れます。
沢沿いを歩いていきます。がらりと周りの木々の雰囲気が変わりました。
都心から少し離れた所に、これほどの自然が残っているとは驚きです。
見上げると視界いっぱいに広がる緑に、癒されつつ歩を進めます。
少し進んでいくと、ロックガーデンのロックな部分が随所に見られ始めます。
ここ、東京都ですよ。
しばしば、岩を渡って沢を横断するシーンがあったのですが、ほとんどがこんな感じで水没してました。先日の関東や東北に多大な被害をもたらした台風の影響が、見受けられました。
逆に滝などは、水量が増えて見応えはありますが・・・。
途中に休憩所があるのでそこで一休みします。
女子力が底辺の510さんは、腹だして寝てました。写真は腹だしを注意した後のものです。
男性陣は、510さんのザックから出てきた、いつの物か分からないm&m’sをむさぼっていました。
奥に進むにつれて、巨岩や奇岩が増えていきます。
EISUKE氏は、珍しく「このあたりの景色が凄く良い!!」と喜んでいました。
強制連行した甲斐がありました。
ロックガーデンの終点である綾広の滝(あやひろのたき)を目指して進んでいきます。
やはり渡渉部分の岩場はやや水没しています。
PM12:20 綾広の滝に到着しました。この滝もなかなかの水量と落差で、マイナスイオンな空間を作りだしていました。
この滝は古くから禊の儀式を行っておりパワースポットでもあります。
滝に打たれて、日々の行いを懺悔したい所ですが、My白装束を忘れてました。
いや~残念ですね~HAHAHA。
荒々しい岩がせりででいて迫力があります。
お浜の桂という樹齢推定300年の巨大な木がありました。
高さでいうと、EISUKE氏21人分くらいあります。
ロックガーデンを後にします。一度御岳山の神社の方へと戻ります。
長尾平という広場に出ました。ベンチがあるのでひとやすみします。
こんなにゆるい山歩きは久しぶりな気がします。
鬼軍曹sea-nov氏と行く旅はどれも過酷なものばかりだったので・・・。
それはそれで好きなんですがね!!
そんなこんなで神社に戻ってきました。まともな行動食を持って来ていなかったので、腹が減りまくりの3人はここで飯にやっとありつけました。
冷し山菜うどんと冷し山菜そばを食べる草食?な我々に対して、
肉うどんを食べる肉食系女子510さん。
私たちが、座っている席の窓の外にこのような木の台が設置されていて、お店の気さくなおばちゃんが、そこに餌を置くとヤマガラがやってきて餌をつつきます。
このプチイベント「ヤマガラショータイム」がやってくる度にカメラを構えてしまうので、うどんが全然食べれない事態が発生しました。
13:50 店をでた我々は次の目的地である日の出山へと向かいます。
再び集落的な所を進んでいきます。そしてこの日は結構歩いてるとやたらとある音が聞こえてきていた。
バタバタバタバタ!
そう、ヘリコプターです。最近山登ってるとよく遭遇します。
履歴書の資格の欄にヘリコプター召喚士1級と書いてもいいんじゃないかと思えてきました。
よく見ると切り出した木をロープでくくりつけ運んでいます。
これを何往復もやっているようです。途中で伐採している職人さん達の横を通過しましたが、どうやらここの切り出した大木を運んでいるようです。
ヘリが登山道の真上を通過するので縛った木が落下してこないか恐怖でした。
歩いていると立派な鉢植えがありました。ほんの少しだけラピュタぽい。
この舗装道をななめ右方向に進みます。
日の出山方面の道中では人とほとんどすれ違いませんでした。
地元の農家のおじいちゃんとおばあちゃんハイカー3人組のみでした。
終始曇っていたので、樹林の中だとだいぶ暗いです。
日の出山まで、あと800mまでやってきました。アップダウンも少なく非常に楽な道のりです。
と言ってたら、登りがやってきました。山頂までのラストスパートって所でしょうか。
ペースをあげて登っていきます。
14:20 日の出山に到着しました。山頂は結構広いです。
市街地から近いため山頂から見渡すことが出来ます。都心部の方が明るいので天気がいいのが分かります。
奥多摩エリアは雲が分厚く、結局1日こんな感じでした。
ただ、この山水画のような景色は個人的には好きだったりするので、曇りにも良さがあるって事。雲海とかがいい例ですね。
遠くで謎の飛行機2機が、追いかけっこしてました。
振り返ると御岳山が見えます。改装中の神社もよく見えます。
気温は17℃とかなり過ごしやすく、山頂でだらけるには申し分ない温度でした。
下山を開始します。登山後の楽しみと言えば、そう!温泉です!!
今日は三ツ沢にある、つるつる温泉を目指します。
しかしこの時点で3時近いです。ゆっくり風呂に入る時間が欲しい!!
トレラン開始です!!これが意外と510さんが速い!!
体重が軽いので小型の動物のように進んでいきます。
あっという間に顎掛岩に到着し、あっという間にスルーしました。
ヤマトタケルが、岩へ顎をかけてる姿ってどんな体勢だよ!!とつっこむ暇もありませんでした。
人里まで降りてきました。
この3人、結構トレラン向きかもしれません。
ここからつるつる温泉までは、ひたすら舗装道を歩きます。
なんと、忍者募集の張り紙が!!
ヘリコプター召喚士1級の私でも火影を目指すことができるのでしょうか?
これからは語尾に「だってばよ」とつけることにします。
橋に金属パーツを組み合わせたカエルのオブジェがありました。
橋の反対のオブジェでEISUKE氏と論争になりました。伊勢海老のオブジェだと言うEISUKE氏に対して、これはアメリカザリガニだと私は反論しました!!
そうです!!とてつもなくどうでもいいです。
乗り捨てられた車がありました。中が気になりますが、草が生い茂っていて近づけませんでした。
いい感じのバンガロー?の横を通過していきます。
長い1本道の終点まで来ました。目の前の通りを左に進みます。
道端にキバナコスモスが咲いてました。
15:30 つるつる温泉に到着です。
登山を完遂した我々をあやしい椅子が出迎えてくれました。
お決まりの祝杯をあげて、いざ風呂へと向かいます。
510さんは、女子力を上げるべく美人の湯へ、我々は青春を取り戻すべく生涯青春の湯へ進みます。
どこらへんが生涯青春だったのか分かりませんが、広くていい湯でした。
2時間近くのんびりする事ができました。17時30分のバスを待ってると
メルヘン??なバスがやってきました。
なかもそれっぽい内装になってました。このバスで武蔵五日市駅へと向かいます。
五日市線と青梅線を乗り継ぎ立川駅に着いたのは19時近くでした。
ラーメンスクエアに寄りました。
極ジョーというお店です。入ろうとすると、アイドルの集団がゾロゾロやってきて店主に「今日もよろしくお願いします!」と言ってました。どうやらこのラーメンスクエアのアイドルらしく、各店にあいさつ回りをしてるようです。
肝心のラーメンは、旨かったです!登山の後はこってりしたものが欲しくなります。
その後、北千住へ戻り私と510さんは会社の飲み会に乱入、EISUKE氏は疲れたようで家に帰りました。
◎まとめ◎
御岳山は、都心部からアクセスしやすく気軽に日帰りハイキングを楽しむことができます。御岳山の山頂だけだと物足りないのでロックガーデンは是非ルートに組み込んで歩いてみてください。
余裕があれば展望の良い日の出山へ行くのを強くお勧めします。
東京の街中の騒がしい日常を忘れて、水と木と岩が作り出す空間を体感しに訪れてみてはいかがでしょうか?
これから登山をしてみようという初心者の方も楽しめる山です。
レンゲショウマの咲き乱れる8月や紅葉の時期に再訪しようと思います。
投稿者<やけん>