あけましておめでとうございます!!!と言いたくなるような表題の写真は、
この旅のフィナーレを飾る薬師岳で撮ったものです。
真夜中から登り始めて待ち続けたご来光。
3人の心にはどう映ったのでしょうか??
そして折立へ無事に下山して,
ゴールラインに立つ為に一行は進んでゆきます。
数ある薬師岳の最高峰であり信仰の山、薬師岳へのナイトハイクがスタートします。
おはよ~ございます。
AM2:00 まだ丑三つ時にわら人形に釘を打ってる方もいる時間に起床します。
もはや朝でもなんでもない、真夜中です。
ヘッドライト装着して早々に出発します。
途中までは一本道なので真っ暗でも道迷いすることは無いでしょう。
流石に今日は、ほとんどの方がまだ寝ていました。
少し登ると道が広くなり、分かり辛いので岩にかかれた印を探しながら登っていきました。
ハクサンイチゲが咲いてます。夜の花も不思議な感じが出ていてなんかよい。
からのチングルマ夜バージョン。ナイトサファリならぬナイトフラワーパークですね。
植物園の方も試しにやってみたらどうでしょうか?
私は行きません!
読みづらい・・・・。まだまだ先が長いのは分かる。
AM2:35 最初のチェックポイント(?)であるケルンに到着。
まだまだあたりは真っ暗です。先行く人も後から来る人も見えません。
こんな真っ暗な中を一人だったら絶対歩けないな。
オバケでそうで怖いわ!一人でナイトハイクする人尊敬します。
リスペクトはしませんが。
歩道ってどこだよ??な図。
それくらい真っ暗だと確認しながら進まないと迷います。天候不良で道が見えないのもこんな感じだと思います。
印をみつけるとホッとします。
先行者のヘッドライトが見えました!薬師岳山荘から出発した人と思われます。
薬師岳山荘まで15分の分岐がでてきました!やはりアタックザックは楽ですね。
AM3:20 薬師岳山荘に着きました。
薬師岳山荘もすでに明かりがついています。これから続々とご来光を拝むために登山者が出発するんでしょうね。
看板見る限り頂上まで50分です。思ってた以上に早く到着してしまいますね。
山荘の裏手は、岩ゴロゴロの急登になっています。地図をみると日本海からの風強しと書いてあります。確かにこのだだっ広い登りを風が吹き付けたらしんどいですね。
ほぼ無風なのを感謝して登ります。
何も書かれてない看板が不気味です。
きっと広告を募集してるんだな。
企業の方は是非ここに広告を掲示してみてはいかがでしょうか?
世間的な目には入りませんが、ヤマレコ界では有名になれるでしょう。
ケルンの中にお地蔵様?がいます。一瞬ここが山頂か?と間違えそうになりますが、先に道が伸びているのでそちらに向かいます。
てか、カメラのモードが何になってたかわからんけどボケまくってます。
ジャムロなんてさっきから残像しまくりで飛影かと思いました。
頂上への最後の道を進みます。写真は真っ暗に見えますが横を見ると実はだいぶ明るいです。
こんな感じです。雲海が広がってるのがおわかりでしょうか?
これはかなり期待値大ですね。
薬師岳、この山もまたフォトジェニックな山である。とsea-nov氏が言ってました。
フォトジェニックなんて言葉は今回の旅で初めて聞きましたが、
この旅で多く発したワードランキングを作ったら、第2位にノミネートされるくらい連呼しました。
第3位は「フレディーか!!」
第1位は「ちんうる」です。意味は・・・・・個人的に僕に聞いてくださいw
公共の場でする話ではありません。
AM4:20 薬師岳山頂に到着しました。
これで予定通り4つの百名山ハントに成功しました。
祠が建っています。頂上は先ほど先行してた2名の方と我々の5人だけでした。
2名の方にお話を聞くと1人、起きないので山小屋に置いてきたそうです。
それはもったいないです!!バズーカ型のクラッカー使ってでも起こすべきですね。
もれなく小屋から追い出される特典もついてきます。
御来光を待ちます。風はほぼ無いですが、凄く寒いです。
防寒着は必須でした。
2人組のお兄さんたちは、コーヒー飲んでました。羨ましい。
sea-nov氏は山頂でも薄着で活動していました。
その寒さに対する耐性の高さが分かります。
一方、寒くてもテント全開で寝てしまう男、ジャムロは珍しく震えてました。
雲海が綺麗すぎて見ていて飽きません。カメラをフル活用したのは言うまでもありません。
びっしりと雲の絨毯が敷きつめられているようです。
心の清らかでは無い、私は上に乗ることが出来ないと言われました。残念でなりません。
少し時間が経過すると、がらりと景色が変わります。
この青とオレンジのコントラストに青く染まった雲海。
これもまたフォトジェニックな雲海ですね。
25000フォトジェニックは軽く超えてますね。
もう綿あめですね。
高い所があると登りたくなるのが人間の習性です。
「よいしょ、よいしょ」
じゃん!!
お分かりいただけましたか?これが人間の習性です。
個人的に僕はこの写真好きです。
タイトルは「薬師岳山頂で巨大座薬を試してみた」
薬師岳の稜線を登ってくる登山客のヘッドライトが見えます。
山頂もかなりにぎやかになってまいりました。
日本海側は雲海というよりは、もう雲があがってきています。
薬師岳方面からどんどん雲がきてるのを旅をしてて感じてましたが、
やはりこのエリアは雲があがってくるのがかなり早い。
御来光登山にして正解でした。
リーダー!ここまで連れてきてくれてありがとう!!!
この稜線は遥か先にある立山までつながっています。
このルートもいつか歩いてみたいと思います。かなりの日程かかりますが。
AM4:59 待ちに待った瞬間が来ました。
旅の最後にこんな美しい御来光を見ることが出来るとは思いませんでした。
かなり感慨深いものがあります。
ジャムロはこの旅を振り返ってなにを感じたでしょうか?
太陽をつかむジャムロ。
彼なら、立派な山のコックになれるでしょう。
毎度おいしいご飯をありがとう。
最後まで素晴らしい槍ヶ岳がみれて満足です。
2年前までは山なんてまともに登ったこともない私が、ここまで来ることが出来ました。この景色をしっかりと目に焼き付けます。
下山を開始します。明るいとこんな感じだったのか!!
ナイトハイクはピストンする場合はいいですね。行きと帰りで違う顔が見れます。
暖かい太陽の日差しを浴びながら来た道を戻っていきます。
富山県側に目をやると雲の奥にぽっかりと浮かぶ山が見えます。
おそらく白山ではないでしょうか?
正面に目をやると、何とも贅沢な光景が!!!登山界のスーパースター軍団です。
手前から黒部五郎岳、笠ヶ岳、乗鞍岳、そして一番奥の噴煙を上げているのが御嶽山です。
薬師岳山荘が見えてきました。急なザレ場を下っていきます。
先ほどの2人組の1人がすごいスピード降りていきました。てか走って降りてました。
「元気があってよろしい!!!」
AM5:55 薬師岳山荘に戻ってきました。
早速小屋内を探索します。ここで、バッジを買いました。
sea-nov氏はコーヒーカップとソーサーのセットを買ってました。セレブですね。
私は、何をとち狂ったか、ここで魚肉ソーセージを買いました。
熊の毛皮が飾ってありました。
金持ちの家の暖炉の前に高確率で置いてあるで、おなじみのアレです。
魚肉ソーセージをほおばりながら小屋の外へ出るとこんな碑が建ってました。
圏谷群とはカールの事です。
明るくなると、とても気持ちのいい稜線歩きだということに気付きながら、
太郎平を目指して進みます。
AM7:50 テン場に戻ってきました。
テント撤収して、最後の水を補充したら下山の準備は完了です。
さあ、太郎平小屋に向かいましょう。
ここで、塩分とビタミンを補充します。
これは、山部のマネージャーでもあるminchさんが旅立つ我々に用意してくれたものです。
どうもありがとう!!
さて太郎平小屋につきました。このまま折立にすぐ降りてもいいのですが、まだ朝早いのですこしゆっくりしていきます。
で、今度は頼みましたよ!!ネパールカレー!!!
スパイスが効いて美味かったですよ。
厨房に外人さんがいたんですけど、「絶対ネパール人だよ!!間違いない!!」と
勝手に決めつけときました。
カレーを食べながら、登ってきた薬師岳を眺めながらのんびりする。
素晴らしいですね!!なんかもう楽しすぎます!!!
AM11:00 太郎平小屋に別れを告げて下山開始です。
まずは五光岩ベンチを目指して進みます。コースタイムでいうと1時間くらいです。
もうガスがあがってきました。富山県側は本当に早いですね!!
AM11:40 五光岩ベンチに到着しました。
ガスってなければ昼寝するには気持ちよさそうな場所です。
遠くに有峰ダムが見えます。このダムが見えてくると、もうすぐ旅が終わるのが分かります。
初日に見かけた、アセスキチョウがやってきました。
「うまい汗吸うたろかぁ~」と言わんばかりにジャムロにしかとまりませんでした。
荒れた?登山道を行きます。道の端にある角材が崩壊しまくってました。
地味に抜けた釘とか落ちてて、踏んだら危ないので端にどかしました。
生い茂る木々の背が高くなってきました。標高を下げてきている証拠です。
謎のオブジェが建ってました。作者は完全にドイツ人だな!!!俺には分かるぞ!!
と思っていたら、sea-nov氏が、積雪を測るためのものでしょ?と言ってました。
「し、知ってたしぃ!!」
「作者はベルギー人じゃない?」の意見はお客様相談室へお願いします。
カクカクな岩を下っていきます。この辺から、sea-nov氏発のキン肉マントークが始まります。
ここでビッグ・ザ・武道の正体はネプチューンキングだということを学びました。
みなさんも勉強になりましたね。是非お友達に自慢しましょう!!!
9割がた「はぁ??」って言われますよ。
急坂を進んでいきますが、トークに夢中でそんなに体力的にキツさを感じませんでした。
ジャムロと私も刃牙トークで対抗します。炭酸抜きコーラの凄さをsea-nov氏に必死にプレゼンしました。
後日、ガチで刃牙をゲオに借りに行ってました。リーダー勉強熱心ですね。
折立まで50分の看板が!!雑談作戦大成功でした!!
遂に車が停まってるの見えました。あそこが折立キャンプ場です。
折立トンネルも見えますね。
一行の足取りも早くなります。
なんか建ってます。しかしもっと気になるものが建ってました。
自販機発見!!
「うおおおおお!!」全員、同じ反応でした!!
自販機を見てここまで喜べるのは登山者だけでしょう。
山登りをしている人だけの特権です。
ここが折立の登山口のスタート地点でもある太郎坂です。
PM14:23 北アルプス縦走の旅ゴール地点に到着です。
素晴らしい登山を体験できました。この先、このような長期間の旅を出来るか分かりません。
明日乗るバスの停留所は登山口の目の前にあります。
重いザックから解放された人たち。
ここが今日の宿です。そうです、折立キャンプ場に一泊します。
車が沢山とまってます。キャンプ場は平らで、芝生が広がっており、とてもテントが張りやすかった。
山だと地面に大きな石が出てたり、地面が斜めの所に張らなきゃいけない場合もあります。
最初、ベンチのある端の方にテント張ろうとしたんですが、熊が出るからやめといたほうがいいと言われたので真ん中あたりに張りました。
少し周辺を散策します。休憩所は綺麗でした。なんか普通の家のリビングみたいな内装でした。
ここでキャンプ場の申込書も書きました。入り口のところの箱に入ってる用紙がそれです。
トイレの前にある自販機。買わないわけがありません。
「お疲れ様でした!!!」
「乾杯!!!」
ファンタグレープ最高!!!
この後Qooのオレンジが飲みたくてボタン押したら、ファンタ出てきました・・・。
ペットポトルとはなんでしょうか?初めての物体に戸惑いを隠せません。
熊達の中ではオーバーオールの裾をロールアップするのが流行ってるそうです。
ここで最後の棒ラーメン食べました!ラーメン7食分持ってきましたが、全て食べ切りました。次はちゃんと米を持ってこようと反省しました。
おいしいコーヒー飲みながら、読む黒部の山賊は、至福の時間でした。
こうして最後の夜は更けていきました。
◎この旅のまとめ◎
この旅の最後を飾った薬師岳は、最高のコンディションで我々を迎え入れてくれました。
頂上から眺めた御来光と雲海は深く心の中に刻まれました。
太郎平から薬師岳までの道のりはそこまでコースタイム的にハードでは無いので、機会があれば是非登ってみてください。
六日間も山を歩いてきて、普段の生活では決して見ることのできない景色を眺めて過ごしてきました。辛い時もありましたがそれも含めて登山です。
北アルプスの奥地に広がる雄大な大地と力強く山を流れる黒部源流と薬師沢、そして自然豊かな雲ノ平。
この旅を私は生涯忘れることは無いでしょう。
御心配頂いた皆様、この場をもって、お礼申し上げます。ありがとうございました。
そして、最後まで駄文長文をお付き合いいただいた皆様。ありがとうございます。
最高の仲間たちと登る最高の旅。
北アルプス1週間縦走の旅~完~ 投稿者<やけん>