北アルプス1週間縦走の旅!Day5 薬師沢小屋〜太郎平小屋 最後の頂を目指す旅
雲ノ平で自由時間を1日設けた我々はリフレッシュすることが出来ました。
ジャムロの体だけはリフレッシュされてないですがね。
今日の日程は薬師沢まで下り、薬師沢小屋を抜けて太郎平小屋を目指します。
富山県側の登山口である折立から雲ノ平を目指す方の最初の目標地点でもある太郎平小屋はとても居心地のいい場所でした。
薬師岳のお膝元、太郎平キャンプ場まで果たして無事に辿り着けるのか??
旅も後半戦に突入です。
ニワトリも爆睡しているAM3:00に起床します。
日に日に起きる時間が早くなっているのは気のせいでありたいと思うような今日この頃いかがお過ごしでしょう。
毎度意味不明な駄文にお付き合いいただきありがとうございます。登山ブログ界の狂犬<やけん>です。好きなテトリスの形は棒の形です。
3時起きで1番乗りだぜ!ヒャッホウ!とテントを開けたら普通に結構起きてました。
sea-nov氏もハイテンションですね。この過酷な旅で生まれ変わった肉体でボディビルコンテストにでも出るのでしょうか?
あと申し上げにくいんですが、テントポール持ってくださいw
AM3:50 雲ノ平キャンプ場を後にします。まだ真っ暗なのでヘッドライト必須です。
山荘手前にある薬師沢・高天原方面の分岐を進んでいきます。
アルプス庭園を通過します。真っ暗でよく分かりません。
明るくてもよく分かりませんってなりますけどね。
4時半にもなると明るくなってきます。足元はまだ見えづらいのでヘッドライトで引き続き照らして進んでいく。
これぞ奥日本庭園!!!なのか・・・? 最後までこのネーミングセンスが高等すぎて小市民の私には理解が出来ませんでした。
ここまで明るくなればもうヘッドライト不要ですね。
遠くに最終目標の薬師岳が姿を現しました。
樹林帯を進みます。ここで朝ならではの洗礼を浴びます。
朝露がものすごい!!手でなるべくかきわけて進んでもザックがでかいので、朝露が雨のように降ってきます。
トトロがバス停でジャンプした後にザァーッと降るアレです。
先頭を行くsea-nov氏は靴まで濡れていました。
朝露はびしょ濡れにはなりますが、植物はとてもみずみずしく見えて綺麗です。
チングルマの綿毛も3割増しでイソギンチャクに見えます。
スーツを着ている男性が3割増しに見えるのと同じ理論ですね。
このブログを読んでるよい子はスーツで山を登らないようにしましょうね。
朝焼けの薬師岳を眺めながら木道の終点を目指します。
これでもかと言わんばかりにチングルマが綿毛ですが、咲きまくっています。
木の上に鳥がとまってます。どこにいるか分かりますか??
分からない方はウォーリーを探せで練習してから出直してください。
思ってたより木道が長い。そして、このあたりが一番朝露が凄かった。一番後ろの私のザックですらビショビショになってしまいました。
木道が終わりゴツゴツした岩の下りが始まります。
ここの下りは地図で急坂と書いてあったけど名前を激下りに変えるべきです。
大きな苔むした岩に中途半端な高さにある木の根などに苦戦します。全員何度もこけそうになりました。
後、迷惑行動食の羽虫がすごいまとわりついてきて軽くストレスでした。何匹か食べたかもしれません・・・。
途中何度も、登山者とすれ違ったんですが、皆さん口を揃えて「あとどのくらい登りますか?」と聞いてきました。「1時間くらいですかねぇ~」と返答すると、「まだそんなにあんのかぁ・・・」とヘロヘロになりながら去っていきます。
ここの傾斜のハードさが伝わってきたでしょうか?
時折、足元に自然のトラップがあったりするので、足もとをよく見て進みます。
よく道を歩いてて、マンホールに落ちることがあるという方は注意しましょう。
途中、親切なおばちゃんが、sea-nov氏の靴ひもを結びなおしてくれました。
こういうふれあいも山の楽しみのひとつですよね。
巨大な木がエスカレーターの手すりみたいです。
あ~、こりゃどうみてもエスカレーターですね。
駅に1台ぐらい設置しても気付かないなぁ~これ。
小さい梯子のようなものが連続します。
川がすぐ下を流れています。このキツイ下りも終盤を迎えました。
赤い屋根の薬師沢小屋がみえます。
歪んだ梯子を下ります。すでに下にいますがsea-nov氏は梯子の最後の3段で油断して足を滑らせて、梯子とシャル・ウィ・ダンス?してました。
着地もお見事で、技術点10点あげたいくらいでした。
高天原の原が♨マークになってますね。こういう遊び心って好きですね。
高天原に行くにはこの沢沿いを行くみたいです。雨が降って増水してると怖いです。
勢いよく水が流れています。水が澄んでて綺麗でした。
激しい下りを歩いてきたのでお腹がかなり空いてきました。
朝飯食べるため早速小屋に向かいます。
小屋の前に吊り橋が架かってます。やはり増水時は小屋までの道のりの危険度がよく分かります。晴れてればすごく気持ちの良い場所です。
吊り橋への道の途中に小さな滝がありました。そういえば今回の旅は水の豊富な地域を歩いてますが、滝を見たのはこれが初めてでした。
吊り橋までの道のりはギミック満載です。障害物レースのコースみたいですね。
ダンシング・ラダーの称号を手にしたsea-nov氏も今回は慎重に進んでました。
普通に怖いです。高さこそ無いものの、雪が積もらないように穴が開いてるので、恐怖度2割増しですね。
タクシーの深夜料金が2割増しなのと同じ理論です。さっきから僕は何を言ってるのでしょうか?誰かいい病院を紹介してください。
この薬師沢出合吊橋は、昭和57年の10月に完成したみたいです。
僕もまだ生まれていません。
アトラクションとしてはディズニーランドより先輩ですね。
「薬師沢パイセンすげーっす」と思った方は、僕と一緒に病院行きましょうね。
AM7:15 薬師沢小屋に到着です。ここ薬師沢はイワナ釣りの聖地であり、釣り客も多く訪れます。
小屋に釣り客と登山者が同時に泊まる珍しい山小屋です。ハイブリッド山小屋ですね。
ここもジュースとビールがよく冷えています。
イワナLOVEな看板があります。
食べちゃダメなのね。
小屋で朝ごはんとバッジを買います。誰もいないので呼び鈴鳴らしたら、中ののれんが開いて眠そうな小屋番さんが出てきました。小屋泊のお客さんを送り出して、やっと仮眠をとってた所みたいです。小屋番さんごめんなさい。
この小屋は小屋自体が傾いていることで有名です。本日の角度は84°くらいでした。
個人としては小屋番さんのテンションの方が傾いてた気がします。
外のベンチで朝ごはんを食べます。sea-nov氏とジャムロはカレーヌードル食べてました。小屋番さんに感謝して、先に進みます。
AM8:00 小屋の脇にルートがあるので、進みます。ここでジャムロが気付きます。
「俺・・くせえな!!」
「気付くの遅っ!!!」
だが、時すでに遅し!!快適な雲ノ平の水場は遥か遠い。
一番後ろを歩いてるので、登りの時にちょうどジャムロのケツが私の目線の高さくらいにあります。これは化学兵器か?と言わんばかりにくさい!!
「おえ~!くっさ!!」とジャムロと何度やりとりしたか分かりません。
このやりとりがsea-nov氏の中でかなりツボだった為、体力を無駄に消耗してペースは乱れまくってました。
登山道にデカいカエルがいました。このサイズだとつかむには抵抗があります。
遠くに太郎平小屋が見えました。写真中央部分の平らな所がそうです。
片面が急斜面で金属製の足場がありました。危険な訳でもないです。
狭い尾根道を進んでいきます。
ギョリンソウが咲いてました。たまたま見つけることが出来ました。
透明感があって独特な雰囲気が出てますね。
気持ちの良い高原地帯のような場所に出ました。
ニッコウキスゲが咲いています。この花も登山してるとよく見かける花の一つです。
広場にベンチがありました。少し座って休みます。
ニッコウキスゲももう終わりかけですね。枯れてるのが多かったです。
ここで昼寝したいですが、だったら太郎平でしょ?って事で先を急ぎます。
地図上で第三渡渉点と書いてあるところを行きます。
ここを通るとジャムロ水没を思い出さずにはいられない。
ここにもベンチがありました。ここでも小休憩なんですが、1つのベンチの板がグラグラで座るとこけそうになりました。
ドリフのかみなりさまを思い浮かべたのをよく覚えています。
ここで秘密兵器「山よりだんご」をだんごよりラーメンな3人で食べます。
駄菓子のきびだんごと同じ味がします。素朴な味で個人的に大好きです。
山でいろいろ行動食たべて次回の山にこれを持っていこう、なんて考えたりするのも楽しみのひとつですよね。
冷たい水が湧いてます。ここで軽く水浴びして先に進みます。
第二渡渉地点を進みます。橋が架かってるので基本的には、川の中は歩きません。
橋が想像以上に華奢なつくりです。ギシギシと歩くと音を立てて揺れます。
こういう場所をバレーボールをぶつけられながら進んでいく番組を小さいころに見たことがあります。
そうです!風雲たけし城ですね。だからなんなんでしょうか?
最後の第一渡渉地点を渡ります。太郎平小屋まであと少しです。
森林限界が近づいてきます。思えば谷底まで下って、また山の上までのぼってきたんだよね。アタックザックでの行程も全くないので、かなりハードな道のりでした。
岩に数字が書いてあります。少しずつカウントが減っていくんですが、何を基準にしてるのでしょうか?歩数?階段の数?
太郎平にたどり着いたと同時にガスもたどり着いたようです。
太郎平小屋が霧の中に見えます。一目見た感想はデカイ!!さすが、富山側の登山道の要所にあるだけあります。
AM11:10 太郎平小屋に到着しました。
ザックを降ろしてここで昼飯を食べます。
ネパールカレーがとても気になります。普通のカレーと何が違うのか聞いたところ、スパイスがたくさん入っているようです。
あったかいお茶とお水はおかわり自由です。素晴らしい!!
で頼みました!!!ラーメンを!!!
「ネパールカレー食わないんかい!!」
とツッコミがモニターの先から聞こえてきます。
だってラーメン食べたいじゃないですか?コショウもついてるんですよ?
チャーシューうまかったです。
一度テン場に行って設営します。ここはシーズン中だとテン場に受付所があります。ビールやジュースもここで買えます。
まだ空いてるうちに連日の朝露でびしょ濡れになったテントを干します。
再び戻ってきました。ここも雲ノ平と同じくらい、キャンプ場と山小屋が離れています。
くつろぎまくります。薬師岳は天気がこんなんで登っても残念なことになるのが分かってたので、ご来光登山する予定です。
話が全然変わるのですが、太郎平小屋の従業員の女の子がかわいい子ばかりでした。
sea-nov氏推薦は売店の受付のお姉さん。ジャムロと私はコーヒー運んでたお姉さんがイチオシでした。
気になる方は、今すぐアウトドア用品店に登山道具一式揃えにいきましょう。
トイレは綺麗でした。お通じの福ちゃんの愛称で親しまれているsea-nov氏も太鼓判でした。
テン場に戻ってきました。ここも水場があるんですよ!!!もうお分かりですね??
ちょっと洗いづらいですが、ここでジャムロがやっと水浴びしました!!
感動で涙がでそうです。バイオハザードから遂に逃れることが出来ました。
水がうまいです。ここで調理水補充したり、歯を磨いたり、毒霧の練習したりで水場を120%堪能して夕飯にします。
ジャムロから米を強奪しておかゆを作ります。私の夕飯の見積もりが甘く、夕飯用の食材が底を尽きかけてたので、いただきました。あざーす!!
さば味噌を投入しました。ジャムロは逆に夕飯の食材を大量に持ってき過ぎたsea-nov氏からパスタをいただき食べてました。
さば味噌雑炊完成!!おいしゅうございます。ぜひお試しあれ!!!
今日の旅はここで終了!!明日は遂に最後の1座である、薬師岳へご来光を見に行きます。長かった旅も終盤を迎えます。
果たして無事に薬師岳の頂上に立つことができるのでしょうか?
次回へ続く!
◎まとめ◎
雲ノ平から薬師沢へ下る道は、過酷きわまりないです。登りで使うのもうんざりしそうです。太郎平は多くの登山客が訪れ、とても賑やかでした。キャンプ場も広く、水場とトイレも完備され気持ちよく過ごせます。
谷底にある、薬師沢小屋は周りを岩の壁に囲まれた沢に建っているので、プライベート感を味わえます。釣りをしにここを訪れるのもいいと思います。
私は釣った魚は食べたい派なので海に繰り出すことにします。
<投稿者やけん>